父がこんなにあっけなく逝くなんて、どうしても信じられない。
今日で1週間が過ぎた。
まだ1週間。
でも、もう1週間。
今はまだ父の死が信じられないし、その事実に向き合うことを避けている、と言うところだろうか。
一番つらい火葬が終わり、その次につらいホームの父の部屋の整理が終わった。
姉が忌引きで職場を休める期間中にすませよう、とホームの整理をしてしまったことは良かったのかもしれない。
父の死を頭の中で整理し始めたあとだったら、この作業はもっとつらかったと思う。
父の死に目にも会えなかった。
部屋に泊まり込んでいたのに、30分うとうととしたその間に父は逝ったのだ。
徹夜で腕をさすってあげるつもりだったのに、わざわざその30分を選んで死んでしまうなんて。
看取りについてはこれから整理しながら少しずつ書いていきたい。
今は姉と『あんなにあっと言う間に死んでしまうなんて』『淀屋橋のあんぱんをもう一度食べさせてあげたかったのに』『あの時の姿がいじらしかった』などと言い合っては涙する。
生きている時は憎たらしいと思ったこともあった父なのに、今はただただ『かわいい父』になっている。