2014年4月14日月曜日

ひきこもり

父がアルツハイマーにかかって以来、自分もかかるのではないかと不安になる。父の父、つまり私の祖父もアルツハイマーだったからだ。このところ自分でもその兆候があるような気がする。

アルツハイマーは実は発症する25年前ぐらいから進行し始めるそうだ。極めて早期には適切な言葉が浮かばないというのも症状の一つらしい。この症状はもう毎日のように感じる。言葉が出ない。出た言葉も頭の中にあったのと違う言葉だったりする。脳と口が連結していない。

部屋に閉じこもって
一日中考えている父
この前もこのブログの中で書いたCT検査について読んでいたら、あれ?と思うような部分があった。医者から言われた『脳に異常なし、医者が脳神経外科を紹介しましょうか』を書くつもりだったのに、『神経科を紹介しましょうか。』と書いているではないか。脳神経外科と神経科では全く違う。

そう考えると代講をしていた時も、思っていたことと違うことを口に出して、それに気がついていないということもあったのではないか、と怖くなる。そもそも普段から引きこもり生活気味なので、会話というものをしない。

CDプレーヤーの操作が
できなくなるなんて
以前の父からは想像も
できないこと
父を見ていても会話がどんなに大事かわかる。父の場合午前中は調子がいい。午後3時ぐらいからどうもおかしくなってくる。先週は入居者の誰かが自分の食事の載ったトレーをひっくり返した、世の中には変な人がいるもんだ、と夕方ホームに行った姉に言ったということ。

父がアルツハイマーを発症したのは2010年2月。それまで物忘れはあったが病的ではなかった。が、何度も何度も同じことを聞く父が明らかにおかしいと思ったのが始まりだった。そういえば一日を家で探し物をすることに費やしている。それで物忘れ外来に連れて行ったら、認知症の初期と診断された。

それから4年がたった。中期に入る頃だ。徘徊や幻聴、幻覚も始まるかもしれない。特にこの時季が危ない。寒い冬が過ぎて暖かくなったと思ったら、一気に暑い夏になる頃。気候が不安定な時父も不安定になる。

病院での待ち時間
和菓子を食べる父
先週の水曜日は森先生の診察の日だった。先生からは午前中機嫌がいいが、午後は悪くなるという気分のむらを覚えておけば、皆がやりやすくなりますね、とのアドバイスがあったらしい。ホームでも女性スタッフはそういうことに気がつく人が多い。お茶をいれてくれたり、ちょっとした声かけをしてくれたりする。そんな日は父も安定している。

が、今朝は起きた時言葉が出なかった、と姉に言ったらしい。姉とは毎日尻取り遊びや、四文字熟語の脳トレなどをする。熟語は驚くほどできるのに、尻取りはどんどんできなくなってきたそうだ。尻取りとは何かとまで言ったらしい。かなり進行しているような気がする。

私も引きこもりをやめないとボケるかもしれない。が、出かけるのが面倒で用事がない限り家から一歩も出ない日が結構多い。これではいけない、せめてカフェに行こう、と出かける。脳の活性化のためにも友人とは週に2回ぐらい会うようにはしている。友人たちは皆四半世紀の付き合いで、安心して会話できる人たちばかりだ。

でも、実はカフェに行ったら一人でボーッとしているのが一番好きなのだ。

カフェひきこもり