アルツハイマーは実は発症する25年前ぐらいから進行し始めるそうだ。極めて早期には適切な言葉が浮かばないというのも症状の一つらしい。この症状はもう毎日のように感じる。言葉が出ない。出た言葉も頭の中にあったのと違う言葉だったりする。脳と口が連結していない。
部屋に閉じこもって 一日中考えている父 |
そう考えると代講をしていた時も、思っていたことと違うことを口に出して、それに気がついていないということもあったのではないか、と怖くなる。そもそも普段から引きこもり生活気味なので、会話というものをしない。
CDプレーヤーの操作が できなくなるなんて 以前の父からは想像も できないこと |
父がアルツハイマーを発症したのは2010年2月。それまで物忘れはあったが病的ではなかった。が、何度も何度も同じことを聞く父が明らかにおかしいと思ったのが始まりだった。そういえば一日を家で探し物をすることに費やしている。それで物忘れ外来に連れて行ったら、認知症の初期と診断された。
それから4年がたった。中期に入る頃だ。徘徊や幻聴、幻覚も始まるかもしれない。特にこの時季が危ない。寒い冬が過ぎて暖かくなったと思ったら、一気に暑い夏になる頃。気候が不安定な時父も不安定になる。
病院での待ち時間 和菓子を食べる父 |
が、今朝は起きた時言葉が出なかった、と姉に言ったらしい。姉とは毎日尻取り遊びや、四文字熟語の脳トレなどをする。熟語は驚くほどできるのに、尻取りはどんどんできなくなってきたそうだ。尻取りとは何かとまで言ったらしい。かなり進行しているような気がする。
私も引きこもりをやめないとボケるかもしれない。が、出かけるのが面倒で用事がない限り家から一歩も出ない日が結構多い。これではいけない、せめてカフェに行こう、と出かける。脳の活性化のためにも友人とは週に2回ぐらい会うようにはしている。友人たちは皆四半世紀の付き合いで、安心して会話できる人たちばかりだ。
でも、実はカフェに行ったら一人でボーッとしているのが一番好きなのだ。
カフェひきこもり |