朝7時半にアプを散歩に連れて行き、9時過ぎに家を出た。ホームに着くと父はリビングのソファでぼんやり座っている。お久しぶりです、と挨拶をするとそう驚いた表情でもないが『帰ったんか』とつぶやく。
乃木神社に紅葉は殆どナシ |
3階の父のグループにいる人たちは、殆どの人が全くコミュニケーションを取れる状態ではない。だが、唯一人103歳になるKさんは、さぞかし昔は美人だったのだろうと思われる容姿。ボケも全く感じさせないかくしゃくとした女性だ。が、こう言ってはなんだが『いけず』と表現したい。
Kさんは目の前で楽しんでる他の入居者に何度も注意する。「そこ邪魔やし、どいて。」
Yさんは『どうしてここに入居しているのだろう』といつも不思議に思ってしまうほどしっかりした女性。すばらしい運動能力を持っている。が、毎回ズルをする。先生もわかっているので、にこやかにYさんを物干し台からニコヤカに遠ざける。
父は『2度目のゲームが始まる前に、台を廻してほしい、輪っかが多過ぎて引っ掛ける所がない』とぶつぶつ言っている。自分が投げた輪っかが物干し台に引っかかっているので、もうこれ以上スペースがない、ということだ。たかがゲームと考えられないのか。しかし、誰もそのつぶやきを聞かず、2度目のゲームは始まる。
他の入居者を見てうらやましくなる。穏やかでニコニコと参加している。こんな人の家族は安心してホームに任せることができるんだろうなあ。
全くテレビを見なくなった父 |
隣の部屋でキュンキュン鳴いているアプと少し遊んでやることにする。夕べ久しぶりに再会したアプはものすごい毛量で、少しカットしてやった。とにかくじっとしていない上、はさみも切れないので雑巾のようになったが、最初大きな毛玉だったアプは3分の1になってしまった。少し寒そうだ。が、相変わらず野獣だ。
ももんがのようにソファの上から床に跳ぶ。相変わらず静止した状態がなかなかないので、写真を撮るのがむずかしい。
アプのコーナーは部屋の角に作ってあり、姉が昼間職場にいる時アプはここで過ごす。
アプの部屋 |
が、そこから出してやると、アプはソファに上がって窓の桟にまで登ってしまう。これが心配だ。オシッコもそこら中でしてしまう。最初はうまく行っていたのだが、範囲を広くした途端に混乱したようだ。
しかしアホな子ほどかわいい |