2017年3月26日日曜日

終の住処

姉のマンション契約が成立しなかったことはかなりショックだった。実際姉は今後どこに住むことになるのだろうか。

実家は崖地に建っているので災害の増えた今不安がある。数年前にジャッキアップ工事をして、それに付随する修理もあり合計800万円近くかかった。これは本当に予想外の出費だった。

バブルの時に建てられた家を、当初の半額で買った父。その家はその後価値が下がり続け、今2千万円でも売れないかもしれない。つまり修理費を差し引くと1千万円ぐらいしか残らないわけだ。もしかしたらそれよりも少ないかもしれない。これは大きな誤算だった。

姉はこの家に一生住めると思っていた。それなら預金と少しだが年金で生活していける。だが、駅から12分、それも坂の上にある大きな家。この家を維持していくのは大変そうだ、と年を取って感じるようになったようだ。私にもその気持ちはわかる。

数年前からマンションに移るか、このまま家に住み続けるかと迷い続けている。高野にマンションを買い、入居することもなく1年後に売った。その後御所南に探したり四条や御池近辺でも古いマンションを見学したが京都の地価は上昇し続けていて、予算の中では気に入った物件がない。

四条烏丸の大丸横にできたマンション
これは高齢者用のサービス付きマンションらしい
一番小さい部屋は25平米
月額15.5万(共益費込み)
状況把握・生活相談、食事の提供が月額10.8万円
60歳以上の高齢者!!用だそうです
場所を考えると画期的な住居と言える

そんな時にやっと見つけたマンションも契約30数時間前にキャンセルされてしまった。

姉は京都にある大学の職員として40年以上勤めた。左京区にある大きな大学のキャンパスは自分の故郷のようなものだ、だから故郷である大学のそばで買いたいと言う。それを聞いて涙が出た。

介護でいっぱいいっぱいだったのに、長い間勤めてやっとリタイヤする姉。そんな姉には職場が故郷だったのか。それなら大学のそばでどうにか気に入ったマンションを買わせてあげたい。

来週見学予定のマンションは岡崎の疎水前にある

思う存分リラックスして幸せな気分に浸れるようなマンションを、どうにか今年中に見つけてほしいと思っている。

保護猫のアイドルやタイタンがやっと見つけた
終の住処のようなところをね

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