2023年7月12日水曜日

老後はどこ?議論再燃 60 妄想老後生活 @ 東新宿

私の住む介護付き老人ホームは東新宿にある。


なぜ東新宿か。


それは、いくつかの介護付き老人ホームを廻った結果、ここが一番私の好きな都会でもあり、庶民的な街でもある、と感じたからだ。


介護?


そう、私は認知症を患わっているのだ。


父も祖父もアルツハイマー病にかかっていたから、自分もそうなるだろうと恐れていた。


物忘れは70歳の頃からひどくなってきた。


現在72歳。


5歳上の姉は軽い物忘れがあるが、生活に支障はないそうだ。


私は生活に支障が出てきている。


食事作りの手順もわからなくなってきていて、火の元の始末などに不安が出てきた。


父の場合、私のような症状から、一人で生活できないようになるまでは、たった2年しかかからなかった。


なので、今のうちに介護付き老人ホームに入居するのが一番いいだろうと判断したのだ。



このホームは東新宿駅から徒歩5分のところにある。


入居時の一時金はナシ、月額47万円(注:2023年価格)。


3食付きだが、ヘルパーさんの補助を受ける場合は、別料金である。


とはいえ、日常の健康管理や健康相談はホーム内でできるし、協力医療機関への連絡も整っているところが安心だ。


部屋は各室トイレ付き18㎡なので、居住空間はとても狭い。


が、物忘れがひどくなってきた私には、これぐらいがピッタリである。


初期の認知症はいえ、まだ独立した生活は一応できている。


普段の買い物はセブンイレブンやコープみらいに行く。


この2軒は徒歩5分以内にあり、まいばすけっとまでも10分という便利さである。

一番よく利用する店は百均


副都心線東新宿駅からは徒歩3分なので、電車での外出もしている。


東新宿駅を降りたところにある、東新宿イーストサイドスクエアでは、レストランやタリーズコーヒー、おにぎり権米衛をよく利用する。


なので、まだまだ自立した生活はできているのだが、なにしろ物忘れが激しくなってきている。


自分で動けるうちに終の棲家を確保しておきたかったわけである。



さて、今日は歩いて新宿御苑に行くことにした。


猛暑の中、日傘をさして歩く。

34℃になった今日、御苑に行くのは無謀だったかも

御苑までの途中には伊勢丹もある


御苑には外国人が多く来ている。


500円の入場料(2023年価格、シニアは250円)なのだから、とてもリーズナブルと言える。

入場にはPASMOが使えるので、窓口に行く必要もなく便利


この猛暑の中、外国人のタフさに感心する。




私は10分歩いただけで、息切れがしてきた。


見渡す限り、歩いているのは外国人ばかり。


こんな暑い日に御苑に来る日本人は、私のように判断力が衰えた人間だけなのか。


新宿御苑駅から丸ノ内線で新宿三丁目駅を経由し、副都心線に乗り換えて東新宿駅という経路で帰ることにした。



せっかくだからこのままホームには帰らず、A3出口から徒歩4分のところにある、やよい軒でランチを食べることにした。

やよい軒の看板が右に見える
この少し北にまいばすけっとがある


自分は「じいさんだったっけ?」と箸が止まった

5 件のコメント:

  1. 東京は殺人的暑さでした。東京産まれの東京育ちの夫が「熱中症の症状」になり銀座三越のエレベータ前の椅子で休んで事なきを得ました(デパートは親切ですね...エレベーター前には必ず椅子が用意されています)認知症の恐怖は誰でも持っています。夫も大丈夫か??という行動をするときがあって注意すると逆ギレします(^^;)私も今回、14年ぶりに娘に会うことが出来ました。孫には会えませんでしたが一歩進めたような気持ちがしています。老い先も見えてきたので伝えておきたい事もあったのです。銀座はインバウンドで溢れていました。円安でブランドショップの前は行列していました
    「安い国日本」を実感した数日でした。ブログに書きたい事が山ほど...

    最後の「じぶんはじいさんだっけ?」には笑いましたがおぎゃ〜って産まれたときは性差は局所的やがて歳をとったら産まれたときと同じく局所的になるものなのです。つまり目立った違いは元々ないのかも?

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    1. 夫は、もう北海道仕様になってしまったみたいです。
      私は3歩、歩いたら忘れる(トリ頭です)深刻に考えない!みんな同じです(笑)

      昔、聞いた話ですが「惚けるのは幸せな事」って...(^-^)
      電車の切符一つ買うのも大変だったし何でもネットで完結する世界になってしまっていて高齢者の姿をほとんど見ませんでした。危険な暑さというのもあったかも知れませんが、それだけではないのかも?時代の変化に付いていけない高齢者は排除されていっているのかも...
      住み慣れたところで老後を過ごす方が一番なのかな?と思いました。

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    2. danmamaさん、
      ご主人、北海道仕様になられましたか〜。
      danmamaさんのようにシャープな方が3歩歩いて忘れる、と聞くと心強いです。まあ、ボケた本人が一番楽ですからね。とはいえ、ボケが進みつつある時の父は不安そうでしたね。

      私も同年齢の友人がスマホを使いこなせない、もう諦めた、なんて言っていますが、今諦めたら今後もっと遅れる!と叱っています。そういう私もどこまでついていけるか、と思いますが。日本では時代の変化についていっている若者たちが、なぜコンビニでセルフレジを使わないのか、これがいつも謎です。しかも、現金を払っている若者も多い。日本がキャッシュレス社会になるのはまだまだ先のようですね。
      老後はできれば住み慣れたところがいいのですが、医療費を考えると不安な気持ちで暮らすことになる。それはやっぱりイヤだなあ、と悩むところです。

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    3. アメリカの介護施設の値段は凄まじい高値ですね。日本はピンキリですが札幌辺りのちょっと良い施設だと30万位かな?それにしても年金だけでは賄えないです。

      日本のキャッシュレス化の遅れはマイナンバーカードの顛末を見ていればわかりますよね。
      デジタルに対する感性が極めて低いのです。交通機関だけはSuicaとか普及している感じですが
      あれは都営地下鉄と営団地下鉄が相互乗り入れをしているのに料金体系がそれぞれとか
      あまりにも複雑で理解できないからだと思いました。クレジットは審査が厳しいのかも
      定職についていない若者はクレジットカードも作れないのかな?とか思います。

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    4. danmamaさん、
      介護施設に毎月30万払える人は限られますよね。私は父が施設に慣れず大変だった時、青梅線河辺駅からバスで慶友病院に見学に行きました。とても良かったのですが、確か2人部屋で40万以上だったように覚えています。隣にあるサ高住のような施設は、月70万円でした。アメリカでは、もう6、7年前に全面的な介護が必要だとひと月1万ドル以上と聞きました。

      マイナンバーをデジタル化するのは無理かもしれませんね。日本は住所の表記からしてあまりに多様で、住民票も一律にデジタル化ができない、という記事を読みました。確かにSuicaやPASMOが普及したのは、料金体系の問題から来ているのかもしれません。
      Apple Payもクレジットカードがないと使えないし、問題はそこから発生している可能性が高いですね。

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