アレルギー専門医なので、待合室は小さな子供たちでいっぱい。このところ気になっていた頭皮の痒みを診察してもらったら、乾燥しています、ということ。
とにかく、カリフォルニアの日差しの 下、帽子もかぶらずに庭仕事をしたり、歩いたりしている。
乾燥によってバリア機能が壊れて痒みが出るそうだ。
K先生とはアメリカの話題で会話が弾み、とてもいい印象を受けた。
そして、月1でKクリニックで眼瞼下垂診察をしてくださるA先生の診察になった。
自己紹介をしてから診察を始めるA先生には最初の5秒で好感を持った。
とても感じ良い。
A先生の診断は浜松のM先生の診断とは違った。
結論から言うと私の眼瞼挙筋は緩んでいない、が、眼瞼下垂手術が必要である。
眼瞼挙筋というのはA先生のサイトによればこういうものだ。
眼瞼挙筋という筋肉が、瞼のキワにある瞼板を持ち上げることで、まぶたを持ち上げていますが、この眼瞼挙筋と瞼板を繋いでいるのが挙筋腱膜とミュラー筋という組織です。
腱膜性眼瞼下垂ではこの挙筋腱膜とミュラー筋にゆるみが生じ、眼瞼挙筋の力をうまく瞼板に伝えられないことで起きてしまう眼瞼下垂です。
腱膜性眼瞼下垂ではこの挙筋腱膜とミュラー筋にゆるみが生じ、眼瞼挙筋の力をうまく瞼板に伝えられないことで起きてしまう眼瞼下垂です。
私はA先生に『私の眼筋切れていませんか』と聞いた。が、先生によると『眼瞼挙筋が切れていれば目がそこまで開いていませんよ、XX(私)さんの目はちゃんと開いています』とおっしゃる。
でも、目は開けにくいし眼精疲労は激しいし肩こりもあるんですけど(それは眼瞼下垂の症状)と訴えるとA先生はもう一度私の顔を正面から数秒見つめ、『やっぱり目はしっかり開いています、眼瞼挙筋は切れていませんよ。』と繰り返された。
上記の先生のサイトによれば挙筋は切れるのではなく緩むのだろうが、先生は私が何度も『切れる』という言葉を使ったので、『切れていませんよ』とおっしゃったのだろう。
確かに眼瞼挙筋の緩んだ人の症例を見ると目はほんの少ししか開いていない。
私の瞼の状態は上眼瞼皮膚弛緩症という症状で、これも眼瞼下垂症の一つの症状らしい。
これは余った皮膚を切除することで、瞼を持ち上げようと努力しなくてすむようになり、眼精疲労、肩こりなどの症状が緩和されるらしい。
つまり眼瞼挙筋にさわることもなく瞼の皮膚だけを切ることになる。
この場合眉毛の下や、重瞼ラインのところで皮膚を切除する(図の下:眉の下の皮膚を切除するので、私の場合重瞼ラインに変化はない)。
眼筋が緩んでいると瞼の二重の線で(一重の人は二重を作成する予定部で)挙筋腱膜の部分を切る(下図上:左側の赤い線部分で切る)。
この方法で手術すると二重部分の形が微妙に変わる可能性があるように私には思える。
そしてつまり、この手術の方法では一重瞼は二重瞼になる。
先生のサイトからお借りしました |
A先生はクリップを使って私の瞼を抑えて説明してくださる。
私の場合、だから眉下で切ってもいいし、重瞼ラインで切ってもいい。
だが、私は目を大きくしたいわけではなく、たるんだ皮膚部分を切除することで、目を開けようと瞼に力を入れる努力をしなくていいだけの状態にしたい。
今は特に右瞼がたるみ過ぎて、眼科で検査する時は自分の手で瞼を引き上げて、先生の補助をしないといけないほどだ。
眼精疲労は右目が特にひどいと感じる。
先生に私は言った。
もう年齢も年齢ですし、瞼に傷ができてもあまり気になりません。眉の下で切ってください。
先生は私の顔を見つめながら、ではそうしましょうと微笑まれる。
そしてその後アメリカの話に話題が移って行った。
なにしろ、カリフォルニアから日本に来て2週間の自己隔離をしているのだ。
その話はK先生もA先生も大変興味を持たれたようで、話が弾む。
ちなみにK先生が、私もA先生に瞼の手術をしてもらったんですよ、とおっしゃる。
次の患者さんがお待ちです、と看護師さんが声をかけるまでA先生との話は続いた。
よし、この先生は信頼できる、と先生に来年の手術をお願いした。
今回は一旦アメリカに帰らねばならない。
が、来年必ず手術のために帰ってきます、と約束した。
浜松のM先生に言われた、瞼がちゃんと閉じていないことで酸素が脳に行き渡っていない、それがひいてはアルツハイマー病の原因となるかもしれない、ということは一旦忘れることにする。
そのM先生独自の意見はもしかすると数年後に常識になるのかもしれないし、ならないかもしれない。
昔と違って今の役所の方々は実に感じ良い。
謄本をもらって猛暑の中京都駅に行く。
達成感がワシワシと湧いてくる。
感じの良い先生でよかったです。眼瞼挙筋 初めて聞く言葉です。
返信削除大変よくわかる説明で興味深く読ませていただきました。
隔離されていた期間のほうが長いのですから、いろいろと知りたくなる先生方の気持ちも理解できます。
京都駅も閑散としてますね。
京の都のロッキー!暑かったでしょう?
お疲れさまでした。
Michikoさん、
削除ありがとうございます!
アメリカでのこのだらけた生活に比べて、猛暑の東京都と京都は疲れましたがしたかったことができて良かったです。
京都駅も東京駅も閑散としていました。コロナの不安がなければ今日本はどこも混んでないので、用事をするにはちょうどいい時かもしれません。
が、家族の介護をしている方々には大変な時期ですね。
大変よくわかる説明と言っていただいてありがとうございます。でも、間違っていたところがあるので今訂正しましたが、もう少し補足をしたいと思います。
手術により顎関節の状態も良くなるということで、早く日本に戻って手術を受けたいです。