満寿形屋の前にはまだ誰もいない。
開店は12時。
この寒いお店の前で30分間待つのは長過ぎる。
では開店まで鴨川にでも桜を見に行くか。
が、姉が言う。『前回11時35分に来たらもう長い行列ができてて、一巡目で入店できひんった。入店できたんは一巡目のお客さんの終わったあと、二巡目の12時20分。』
その上私たちはシステムを習得しているのだ。
どの時点でお店に入ろうと分厚い鯖寿司が食べられることに変わりはない。
ベンチに座ってメニューを見る。
鯖寿司とかけうどんのセットは1000円だが、きつねは200円増し、蕎麦は100円増し、計300円増しで1300円になる計算だ。
が、きつねを頼むことで鯖寿司の尻尾が来るかも、という心配からは解放されるのだ。
価値はある。
このお店では入店する順番で席が決まっている。
まずはお盆に乗せられた蕎麦とお醤油皿が運ばれて来た。
本日の鯖寿司は特上だという貼り紙が目に入る。
遂に夢に見ていた鯖寿司が食べられるのだ。
1分後鯖寿司が運ばれて来た。
『ガセやった。』
姉の鯖寿司を見た私は混乱した。
行列の先頭に並び、キツネ蕎麦を注文した姉に尻尾が来たのだ!
オンラインで仕入れた情報は正しくなかったのだ。
フェイクニュースだったのか!
二番手に並んでいた隣の席の人たちはどうだろう。
私は更に混乱した。
鯖寿司のシステムはどうなっているのだ。
姉が隣の女性の鯖寿司を見ながらおごそかに言う。
『今この法則を考えてる。段々わかってきた。』
が、その法則がどんなものなのか姉は言わない。
やはり鯖の真ん中部分は分厚く、その一番分厚い部分が当たった人のもう一切れは尻尾なのか。
あら〜残念
返信削除それもお姉様。
きつね蕎麦セット−入店1~4番目=鯖ずし尻尾の可能性大 。
鯖寿司は尻尾から配られていると言う事がわかりましたよ。次回は入店5番目以降にチャレンジです!!
それともmikimieさんが強運なんでしょうかね?!
みーさん、
削除鯖寿司は尻尾から配られているのかもしれませんね〜。ほんと、何がなんだかわからなくなりました。
とにかく、オンライン情報を信じてはいけないですね。自分で実際に確認しない限り真実はわからないです。
しばらく鯖寿司はもういい、という感じ。それよりも清水のお寿司をもう一度食べに行きたい。
でももしかしたら東京の海鮮丼もかなりいけるかも。今週はKITTEビルで海鮮丼に挑戦しますよ!
鯖寿司は奥が深い。
返信削除京都の桜は美しいでしょうね。
あ~おいしいものが食べたい!
美知子さん、
削除こうして日本で桜を見たり電車に乗ったり美味しいものを食べていると、やはり老後は日本?って改めて考えてしまいますね。とはいえ、アメリカの自宅に帰ってホッとしたいという気持ちもあります。
日本は美味しいものがあり過ぎて、アメリカにいる時よりもコレステロール値が上がっているかも・・・