2017年1月26日木曜日

早朝の病院

週末血尿が出た。昨日病院に相談に行くと、超音波検査をしましょうということ。とにかく、ここ2年ぐらいは病院に行く頻度が激増してしまった。それまでは過去10年で2度ぐらいしか行ってなかった(ちょっと大げさ?)のに、まあ色々と不具合が出てくること出てくること。

2年前に腎臓結石がありESWLという石を破砕する治療を受けているのだが、その時は日本に行く前日にNordstromのトイレで大量の血尿がありあわてた。だから、来月日本に行く前に石がまたできたのかどうか調べておかねば、と思ったのだ。

今朝6時15分の予約のために5時に起きて病院に行くが、誰もいない病院はなんだか怖い。待てど暮らせど誰も受付にこない。これはおかしいと思って確認メールを見たら、なんと予約は明日だ!しばらくは受付の前に呆然と立っていたが、だからと言って診察を今日に変えてもらえるわけでもない。


早朝6時前の病院の受付
この怖い雰囲気、感じていただけますでしょうか

仕方ない(って何が?)のでピーツに行くことにした。気になる国際ニュースを読む。トランプがメキシコ国境に壁を作ることに署名、シリアなどからの移民の入国規制、環境問題に関わる科学研究の規制、などなど暗いニュースばかりだ。とにかくアメリカの民主主義が脅かされている。メディア規制も始まり情報管理が行われるかもしれない。

トランプが当選した時は真っ暗な気持ちになったが、それでも様子を見ないと何もまだ判断できないと思っていた。だが、今は希望がどんどん失われていきつつある。そもそも移民によって作られたこの国、メキシコや中近東からの移民のアメリカ経済への貢献度はとても高い。なのに、移民を排除しようとする政策に独裁主義者の政治を感じる。強制送還されるのではないか、と恐れる彼らの気持ちを思うと怒りを感じる。

が、ふと思う。独裁者であろうと誰であろうと、今の生活を変えてくれるならその人に賭けてみたいと思うトランプ支持者の気持ちもわかるような気がする。カリフォルニア、それもシリコンバレーに住んでいると、いわゆるアメリカの敗者と呼ばれる人たちの生活と縁遠くなり、彼らの存在を無視しているのではないだろうか。いや、彼らを敗者と呼ぶメディアに違和感を持たない、こういう思考回路こそ上から目線なのかもしれない。

トランプに投票した人たちは、セレブや億万長者やメディアがトランプを批評するのを見て、金持ちに何がわかる!と怒りを感じたのではないだろうか。私たちには想像もつかない苦しみがそこにはあるのかもしれない。その苦しみを私たちはもっと理解するべきなのではなかろうか。ザワザワザワ(心の中の音)。

カプチーノを前にiPhoneでニュースを読みながら、こういうニュースがリアルタイムで入って来ることも、心の乱れる原因なのだなあ、とネットの普及がいいことなのか悪いことなのかわからなくなってくる。

だからと言ってパソコンが死んでしまうのも困るんだけど

4 件のコメント:

  1. 以前よりブログ読ませていただいてました。わたしもサンノゼ周辺に住み、両親が高齢になりじゅうななの合間さんのブログを読んでは、自分の心境とかさねていました。コメント欄を設定されたようなのでコメント入力しました。また、ブログを再開されたようで嬉しいです。

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  2. 匿名さん、ありがとうございます!私の周りでは介護のための日米往復し始めた人が多いです。親のことはできるだけ助けてあげたいと思いながらも、自分の生活もあるので色々と葛藤がありますよね。いつも日本の空港に飛行機が着いた時はこれから始まる介護に心が重くなり、日本を出る時は後悔で心が重くなる、この繰り返しでした。ご近所さんなのですね。よろしくお願いします!

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  3. おれんぢ猫2017年1月29日 10:16

    mikimieさん、初めまして。以前、カリフォルニアのばあさんのブログでお見かけして(たぶん?)、偶然だかなんだか忘れましたがこちらのブログを見つけ、それ以来(ひそかに)ずっと読ませていただいていました。再開された上に今回はコメント欄を開けてらっしゃるのに気づき、思わず書き込みさせていただいてます。私も在米で、日本にいる親たちがどんどん歳を取って、実家には弟が一緒に住んでいてくれてはいるものの、いつか日本からの深夜の電話を受ける事になるのだろうなあ・・・と感じています。逃れられないですよね。きっと私の場合は日米を行き来する余裕は無いものと覚悟は決めてますが、元気なうちになるべく里帰りはしたいな、と。mikimieさんがどんなに辛い悲しい記事を書かれていても、いつも記事最後にホッとさせてくれる『オチ』に、明るい人間性を感じます。これからのブログ更新を楽しみにしています。

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    1. おれんぢ猫さん、初めまして!そうですね、カリフォルニアばあさんのブログからいらしてくださる方が多いです。『明るい人間性』なんてありがとうございます。
      父のことを記録に残したくて始めたブログでしたが、父が亡くなった時辛くなるようなコメントが入ったら耐えられない、と思いコメント欄は設けてなかったのです。今は設けましたが設定が私にはむずかしくて、これでいいのかどうかよくわかりません。しばらく試行錯誤しそうです。
      私もおれんぢ猫さんと同じように、深夜の電話を受ける自分をいつも想像していました。介護ってある日突然降りかかってきます。私の場合父の介護がそうでした。またその辺を詳しく書いてみたいと思います。これからもよろしくお願いします!

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