健康でいるためには腹八分目と言われる。
それどころか50歳を過ぎたら腹六分目でいい、と言う人もいる。
体重だけではなくお腹に浮き輪ができてしまった。
いや、もともと浮き輪はありましたよ。
ところが、その浮き輪が垂れ下がるようになったのだ。
先週ジャージー素材のワンピースをを買ったのだが、これを着ると浮き輪がはっきり見える。
背中のハミ肉もよくわかる。
お尻には座布団を入れているようだ。
歯を磨く時、この座布団がブルブルと震える。
これはやばい。
見た目も悪いが、こういう脂肪が身体にいいわけがない。
どうにかしないと、と悩んでいたら久しぶりにOからメッセージが入った。
去年の夏、大学時代一番の仲良しだった男友だちOと再会し、久しぶりだったせいか最初話がはずんだ。
が、その後時々メールで話したものの、今はお互いに世界も違うし段々会話がかみ合わなくなっていた。
このまま疎遠かなと思いながらも、いつかお花見に一緒に行こうと社交辞令を言い合って、連絡を取らないまま時間が過ぎた。
Oからのメッセージは『脳梗塞で入院しています。』だった。
驚いた。
右半身が麻痺、今は言語と身体のリハビリの毎日だそうだ。
実はOはタバコを1日2箱吸うし、お酒もかなり飲む。「
俺はなあ、別に長生きせんでもええんや。そやし、好きなことしてポックリ死ぬんや。」といつも言っていた。
「ポックリ死ぬならええけど、脳梗塞起こすよ。」という私の忠告などどこ吹く風だ。
それが数ヶ月後に本当に起こしてしまった。
ショックだった。
あんなに元気だったOが突然半身麻痺になって、さぞかし気落ちしているだろう。
それでも3ヶ月後にはかなりリハビリの効果が出ているはず、と言いながらリハビリの写真を送ってくる。
ポジティブな様子にホッとする。
自分たちがそういう年代になったのだ、と改めて認識した。
自分のお腹の浮き輪も笑い事ではすまない。
Oの働いている奥さんはこれから介護もあるだろう、大学生と高校生の子供たちも大変だなあと思う。
タバコと飲酒をやめないと脳梗塞を起こすよ、と忠告したことに何故か責任を感じる。
いらぬ予言をしたみたいで、心苦しい。
下の写真はOが送って来た、言語リハビリ用歌の写真である。
