昔から堀川通を歩くことはあまりなかった。
四条通、御池通、丸太町通、河原町通、烏丸通、木屋町通、などはよく耳にする通り名だと思うが、堀川通は少しマイナーかもしれない。
私が堀川通と聞いてすぐ頭に浮かぶのは、二条城と中京区役所。
その堀川通に住むことになった。
最終的に日本に住むことを決めたのは、2024年に91歳の姑と話したのがきっかけになったのかもしれない。
姑もその頃にはずいぶん以前と変わり、私への話し方も穏やかになっていた。
日本語で話せる人がもうコロラドにはいず、1ヶ月に1度催される仏教会でのカラオケ開催日だけが楽しみなのだと言っていた。
その時しか日本語を話せないから、どんなことがあってもその日には他の予定を入れないのだ、と。
具合が悪い時は、同居している娘が病院に電話し車で連れて行き、と何もかも娘におんぶに抱っこ状態だった。
その様子を見た時、「やはりアメリカでの老後生活は無理だな」と思った。
なので、私も日本に移住を決めたのだった。
私のマンションは三条堀川にあり、築22年。
家族がアメリカから遊びに来た時に充分なスペースがある3LDK、85㎡の部屋を選んだ。
地下鉄烏丸線の烏丸御池駅まで徒歩9分、東西線の二条城前駅まで5分、阪急京都線の大宮駅までが9分だ。
家賃は月額20万3千円で、管理費・共益費が2万4千円なので、合計22万7千円。
近くには休日診療所もあり、なかなか住みやすい場所だ。
買い物は殆ど近所の三条商店街ですむ(多くの物は商店街内西友のセリアで)。
姉の住む御所南のマンションには歩いて20分。
二人でよく四条河原町まで行き、買い物や食事をしたりする。
最近のお気に入りは、四条河原町にできた抹茶館である。
おしゃれな空間は狭いが、濃い抹茶味のアイスクリームがお気に入り。
さて、今日は安土城に来た。
京都駅から安土駅までは乗換なし43分である。
安土駅からは歩いて25分ほどで、安土城のふもとに到着。
安土城は標高200㍍の山の上にさらに45㍍の城が建っていたのだが、現在は城跡だけになっている。
城跡にたどり着くまでの400段の階段は一つ一つが大きな石なので、一段がとても高い。
登るには杖を使用することが勧められ、麓で無料で借りることができる。
体力には全く自信のない私だが、何故か階段を登るのは好きなのだ。
なので、一度登ってみたかった。
意外にもスイスイと登ることができ、天守閣跡に到達。
帰り道は、来た道とは違う下り坂を降りるのだが、木々の多い楽しい道である。
途中には摠見寺(そうけんじ)三重塔と二王門があり、これも趣がありオススメだ。
同じく重要文化財の二王門
このお寺からは琵琶湖も見える。
さて、帰り道もまた20分以上歩き、安土駅に到着。
帰りは隣駅の近江八幡駅で降り、珈琲館でパンケーキ。
今や食べる楽しみが半端ない。
なので、レストランの食事がまずい時の怒りも半端ない。