その時、この美しいサンフランシスコの街にあるマンションを売っていいものだろうか、と少し心が揺れた。
次男とマリーからは毎月住宅ローンを払ってもらっていたが、なにしろカリフォルニアは固定資産税が高い。
マンション1戸を持つことで毎月数万円の固定資産税、それ以上の管理費、数千円の地域の税金、維持費などなど私たちの出費も大きい。
この前まで次男とマリーは、Palo Alto(パロアルト)というサンフランシスコとサンノゼの間にある街で働いてた。
Palo Altoにある彼らの会社まで、サンフランシスコのマンションからだと南に80キロ。
サンノゼの我が家からは北に向かってその半分の距離だが、北向きの渋滞の方がずっとひどい。
その上、ヒロの保育所が通勤途上のDaily City(デイリーシティー)にあることが、彼らがサンフランシスコに住みたい決定的な要因だった。
(マンション購入時次男はサンフランシスコで仕事、マリーはサンフランシスコで学生)
が、ヒロの託児所がサンノゼの我が家のそばに変わった。
次男とマリーの職場がMountain View(マウンテンビュー)というPalo Altoよりもっと南に変わったことで、彼らはサンフランシスコに住む必要がなくなった。
我が家でウィークデー同居するようになって、マリーは自分がいかにカントリーライフをエンジョイする人間であるかわかったということだ。
次男はとにかく家がほしい。
それも自分が育った我が家のある地域が学校区もいいことで、ターゲットは親の家のそば、と決めた。
マリーは我が家に完全同居でもいいそうだ。
どこであろうとどんな家であろうと、次男を信頼しているので、彼の決定に任せるということ。
それに我が家の近所なら、私の作った夕食を月曜日から金曜日まで仕事のあと食べに来れるから。
それが、マリーが我が家のそばに住みたい大きな理由らしい。
まずサンフランシスコのマンションを売ることで手に入るお金(マイナス住宅ローン)を頭金の一部に充てる。
次男とマリーが預金をはたいて残りの頭金を工面する。
シリコンバレーは住宅価格が高騰しすぎて、親の元に帰って子育てをする若い夫婦が激増した。
この辺りにはもう affordable 、つまり手の届く価格の家がほとんどない。
だから、それも仕方なかろう。
この世代はブーメランジェネレーションと呼ばれるが、親の家で同居し自分が以前使っていた子供部屋を使う。
そして、中には子供が皆親の家に住みたくて、兄弟間で子供部屋の取り合いになったりするそうだ。
2013年に家探しをした時を思い出しました。
返信削除その時でも驚くほど高くて、自分たちの予算で買える物件を探すのに苦労しました。
シリコンバレーは給与も高いと思いますが、それでも追いつけないのかもしれませんね。
私は、近くに子供たちがいてくれるのはうれしいですが、正直に言うと食事はちょっと辛いかな。(すみません)
(昨日コメントを投稿したのですが、反映されていないようなのでもう一度投稿します。もし、かぶっていたら最初のを削除してください。)
Michikoさん、
削除ベイエリアに引っ越して来る方達はSticker shock(値段の高さに驚く)を受けるとよく言われますが、私たちも今次男たちの家を探し始めてため息が出ます。20年前に330Kで売った家が今1.2M以上ですからね〜。これを売らずにキープしていたら、長男か次男が住めたのになあと悔しい気持ちが大きいです。今更仕方ないのですが。
2013年からはまた上がっているようですが、去年は9%下がってというニュースも読みました。これからもっと下がればいいのですが。
そうなんです。子供が近くにいてくれるのはいいですが、食事の支度はかなりの重圧になる日もあります。
Michikoさんに同感!
テイクアウトを週2ぐらいで入れる、というのもいいでしょうね。マリーはお料理が好きで上手なんですが、その後のキッチンの状態を見るとヘナヘナ〜です。だから、私が作る方を選んでしまうんですけど、これも少しずつ変えていくべきなんでしょうね。
コメント再投稿してくださったんですね。ありがとうございます。
つい最近このGoogleブログもスマホ投稿できるアプリができたのですが、ロシア製と書いてあるので躊躇しています。
スマホ投稿ができるようになると、便利な時もあるんですが・・・