そうだろうと思う。夫に対して文句はない。私が日本に行っている間も高校生の子供たちの世話をしてくれた。子供たちが小さい時は、週末はスポーツの練習の送り迎えをし、週に2、3回ある試合には仕事を早引きして(アメリカではそれが許される)、我が家から100キロ以上先にある相手チームの学校にまで、チームの子供たちを連れて行っていたものだ。
これは夫にではなく、マリーに作るお弁当 |
家族で旅行に行く時は、リサーチをし尽くして細かな日程表を作る。例えばカナダにあるレイク・ルイーズにあるホテルに泊まった時は、朝6時・湖の周りを散歩、写真撮影、7時・子供たちが楽しめそうな場所を一人で探しに行く、8時・朝食 etc.と時間刻みで予定を立てる。湖は早朝の方がきれいだから一緒に行こう、と朝の5時半に起きて誘ってくる夫がうるさい。まるで森田健作なのだ。
そんな夫にこのところ『うっかり』が多くなった。元々キャパの小さい人なので、何かと言うとパニックを起こす。午後の会議に使う書類一式を家に置いたまま仕事に行く。『家にある?』焦ったメッセージが来る。ちょうど近所のお店に行かないといけなかったので、夫の職場のそばにあるサラトガのピーツで待ち合わせて書類を渡した。
二人でランチの日はカフェで、パンとカプチーノ 会話なし・・・ |
昨日はお店から帰った夫が、iPhoneがないと騒ぎ始めた。はあはあと呼吸が荒くなり、見つからない、どこかに忘れて来た、どこにあるかわからない、とパニックを起こしている。その姿に『なんとキャパの小さい男よ』とがっかりする。いい夫なのだからそれぐらいの短所には我慢しないといけない、と思うのだが。
電話してみるとお店にあったようだ。夫がiPhoneを手に入れて家に向かって帰ってきている軌跡を、私のiPadで確認した。夫のiPhoneがどんどん家に近づいて来ているのが見える。帰ってきて『あったあった』と嬉しそうにする夫の顔が想像できる。
赤い点線が夫の帰ってくる軌跡を示している こんな時『帰ってこんでええ!』と思う妻は多いよね〜? |