2018年10月15日月曜日

宣伝

今朝もまた行ってしまった。例のカフェ。


Morning Gloryというマフィンは甘さ控えめとはいえ、
日本のマフィンには完全に負けている


帰るとすぐ刺繍に取り掛かる。なにしろ『気分』になっている時どんどん進めていかないと、また『気分じゃなく』なってしまう。今のうちにできるだけ続けないと。

が、間違いに気がついてまたほどくことで時間を失う。

なにしろアメリカの印刷技術はすさまじく悪い。ピアノの楽譜を買った時びっくりしたのだが、はっきり印刷されていない音符があちこちにある、楽譜のページがどんどん外れていく(つまり製本技術もひどい)。

矢印部分は明確な記号が判別できない部分
赤は推測できるが、緑はハートか三角か推測できない

こういう判別不能部分がそこらじゅうにある


老眼も加わって間違いが増える。

例えばこの兵隊さんの足部分


こうして記号を見極める時間と、ほどく時間が加わることでこのストッキングにかけた総時間数はかなりのものになりそうだ。

星にも2種類あって緑矢印部分はダークブルー
赤矢印部分はゴールド
この見分けがついていなかった
故にダークブルーで刺してしまった部分
上からゴールドを刺したが、これもやはりやり直ししないといけないだろう


が、その姿を家族は目撃していない。ほとんどは自宅に一人でいる時に刺繍しているからだ。

姑のクリスマスストッキングは、出来上がったものを義兄がコロラドからサンフランシスコに出張の折持ってきてくれた。無口な夫と違い、口から生まれたような義兄は『ママが作ったこのストッキングはものすごく緻密に作成されていて、このビーズの数だけでも見てみろ。もうすさまじい時間がかかってるんだぞ。ママはさすがだな。こんなすばらしいストッキングを作るなんて。ほらほらほら。』とノンストップで宣伝するんである。

決して悪い人ではないが、義兄に接していると『男のおばさん』という言葉がいつも頭に浮かんでくる。

一方、私がこんなに時間を費やしていることを知る家族はいない。ほとんどは一人の時刺しているからだ。

夜は夫がいる前で刺すこともあるが、私がシコシコ手芸をしている姿が夫の視野に入っても、そこから『何を作っているんだろう』とか『手芸も大変なんだな』という思考が展開がしていくわけではない。私の姿はキッチンにあるテーブルやお鍋と同じく、景色の一つとしてしか夫の脳には登録されていないはずだ。

日々老眼がますますひどくなり夜になると目がかすみ、肩こりで背中は鉄板状態になっていてもう限界なんだけど〜、と心の中では思っているが夫にそれを言うわけでもない。

だからここで宣伝させてください。

ほらほらほら

2018年10月14日日曜日

またまた七面鳥

30年来の友人Mと近所のカフェに入ってみた。外から見るとなんでもないカフェが、入ってみると意外に落ち着く空間で、二人で空間を褒めちぎり、中で焼いているパンの香りを褒めちぎり、今度は朝食にも来てみようねともう盛り上がりまくった。

ここには日参しそう


ピーツよりもおしゃれな空間だし、落ち着くし、ピーツほどエアコン効いてないからゆっくりいられるし・・・と新しい発見に興奮して二人とも我を忘れる。

奥の方では自家製パンを焼いている


Mは荻窪で生まれ育った台湾系日本人で、15歳の時カリフォルニアに家族で移住してくるまでは中華学校に通ったということだ。

だから、昨日の私の中国語メッセージを見てもらった。

これが昨夜私の書いた中国語メッセージ


なんと、私のいい加減な中国語でも意図はちゃんと理解してもらえるだろう、と言う。

が、後半はちょっと誤解を生まないでもない『誘っているような』いやらしい文だ、ということ。

そりゃ困る。いくらなんでも自分の年齢の倍ぐらいの高齢女性からアプローチされている?とジャックさんは思わないだろうが、やはりちゃんとした中国語を知っておきたい。

Mが書いてくれたのは以下だ。

謝礼云々部分は入っていないが


私は中学までしか中華学校に通ってないから、稚拙な構文だと思うけど、と言うM。

『這工作?』

なんとなくこの正しい中国語の方が少しいやらしいような印象がないでもない。が、『這工作』はこのお店という意味だそう。

そんなことを思い出しながら夕方近所を歩いていたら、またターキー(七面鳥)の大群に遭遇した。先週話した友人が『ターキーだってあまり近づいたら危険かもね。』と言っていたことを思い出し不安になる。

向こうも私を意識しているのが感じられる


彼らを刺激しないように、そろそろと離れた方がいいかも。ちょっと汗ばんだ私の体臭からは、カフェでMと食べたランチの匂いもほのかに漂って来ているような気もする。

やばいかも

2018年10月13日土曜日

中国語

サンフランシスコから2日前に帰ってきて自宅でくつろいでいる。

いいですね〜いいですね〜。自宅っていいですね〜。

が!エコノミークラス症候群にかかりそうだ。

なにしろ今日も刺繍を3時間ほどしたのだが、このマス目に刺すのはどの色?と判別することに2時間半は費やしていると思う。なのにまた間違っている。そしてその間、手と目は使っているが足は全く使っていない。


グリーン矢印部分は一番薄いpale blueという色を使うべきが、
light blueを使ってしまっていた
写真のあと2種類の糸はblueとdark blue
オレンジ矢印部分は一段間違っていた


昨日も刺繍をしていたせいで出かけていない。夜iPhoneの歩数計を見てびっくり。

友人にこのスクリーンを送ったら『私の歩数はもっと少ない』と
返事があり安心してしまった


さて、あなたの家には『いつか整理しよう』箱、ありますか?
こういうのですね。

捨てられないものからレシートから

が、この中からとんでもない物が見つかった。

このところ使っていなかったお財布


なんと!$20札が5枚入っていた!!
しかし何かの目的があって入れた$100ではなかろうか
思い出せないのが怖い

嬉しくなってマッサージに行ってきた。

マッサージパーラーではこの半年ジャックさんを指名している。今までいろんな人にマッサージしてもらったが、ジャックさんが一番私には合っている。だから、チップを多くあげるせいか、ジャックさんは私のことを覚えてくれていて、毎回私が何も言わなくても望み通りのマッサージをしてくれる。

こういうマッサージパーラーで働く人たちはすぐ辞めてしまうことだけがとても心配だ。この料金でここまで上手な人はなかなか見つからないのではないだろうか。サンフランシスコで時々行くタイ式マッサージなんて$100もするのにイマイチだ。

ジャックさんに聞きたい。ここを辞めたら私の家に個人的に出張マッサージに来てくれませんか?

が、ジャックさん、中国語しかしゃべれないようで全く英語が通じない。

『あなたが万が一ここを辞めたとしても、私の家にマッサージに来てくれますか?ちゃんとそれなりのお金は払います。』と言いたいが、中国語では何と言うのだろうか。翻訳アプリは信用できない。何とか自分の意思が通じるようにメモして渡せないものだろうか。

帰宅して作文してみた。今度この画面をジャックさんに見せてみよう。

通じないような気もする・・・

2018年10月12日金曜日

ほとんどギブアップ

たった今目の前に真実を突きつけられた。

人間は日々確実に年老いていくという事実。

去年の今頃はもう少し目が見えた。

なのに、今年は色の区別もつかなくなりつつある。



あなたにはこの糸がしっかり見えますか?



上から茶系4種、グリーン系3種、そして青は6種類あるんです。

私はもうほとんどギブアップ状態です。



去年に比べて老眼鏡も2つに増えた。



そして今日から新たに必要になったものがこれ。

カンテラ

2018年10月10日水曜日

子守り

言いたいことは無限にある。

次男とマリーの子育てに対して、だ。

その1。
なぜコロンバスデー(月曜日)はデイケアがお休みだから、ヒロを子守りしてくれる?と土曜日夜10時に打診してくるのか。その前日金曜日は次男もマリーも家で仕事をしたのだから、代わりにコロンバスデーに二人とも家で仕事をすることを計画しておけばいいのに?

考えてもみなかった〜、と二人が言う。

月曜日早朝6時にサンノゼを出てサンフランシスコに向かう

サンフランシスコに着いたのは7時過ぎ


バギーで散歩をしてやっとお昼寝させるも、30分で起きる

私一人でヒロを9時間子守りするのはありえない。だから、夫に月曜日仕事休める?一緒に子守りできる?と聞き、突然有休を取ってもらった一日だった。



その2。
なぜヒロの前髪をちょっとだけでも切らないのだ。

プリンセス・レイア男児版


長くなった前髪は眼の中に入り、ヒロはしょっちゅう眼をこすっている。デイケアから帰って来たヒロは前髪を輪ゴムで結ばれている。私だってハサミをつかんでジョキジョキ切ってしまいたい。




なぜもう少しヒロの食事作りに時間をかけられないんだ。

二人とも仕事をしていて、夕方5時に帰宅したあとや週末はお料理したくないのもわかる。が、ヒロはテイクアウトしたものの端っこをちょっとだけ食べるだけだ(と二人が言う)。デイケアで『離乳がとても遅れている。』と指摘されたらしい。誰でも最初はお料理なんかできないけど、日々もうちょっとだけでも研究できないのか。


私が作った簡単な食事はをヒロは完食した
雑炊(豚肉、サヤエンドウ、白菜)中華味(ソースは前日の残り)
スクランブルエッグのマリナラソース(瓶詰め)味



なぜ危機管理をもっとしっかりしないのか。あまりに見かねて注意すると、二人は大丈夫大丈夫と言う。が、私の杞憂ではない。私が注意した多くの出来事は後日実際に起きる。

ヒロと遊んでいた次男が壊してしまったダイニングの照明
ヒロの頭上にバラバラとガラスが落ちたけど怪我がなくて良かった〜と言う次男
「だ〜か〜ら〜」と私は言いたかった


いや、上記は『なぜ?』という私の疑問の10%にも満たない。言いたいことはもうこの20倍ぐらいありそうだ。だが、母(姑)は当然子育てに関して余計な口出しをしてはいけない、とわかっている。

そして黙って自分の体力の極限まで無理をする。

夕食にベトナムポークと野菜の素揚げを作って疲労困憊


翌日の一人の時間を夢想してどうにか一日が終わる。

ベッドに入ったあと、ブログを読んでくださる読者の方から8月にいただいたメールを思い出す。初孫が生まれたこの方のメールは「『子や孫にしばられない生き方』という本を買いました(笑)」と締めくくられていた。私もこの本を読んでみるか。

日曜日に急いで買ったバスケットボール(もどき)と木馬(もどき)に
見向きもせず、モップで一日中遊ぶヒロ


そして翌朝。ヒロはデイケアに行った。

朝食後、10時半にカフェに突進する。

ユニオンスクエアが一望できるスタバで休憩する



ベーカリーで買ったヒロの頭ぐらいあるクロワッサンをおやつに食べながら、幸福感を噛みしめる。

強靭な肉体は強靭な食欲に宿る