2019年8月30日金曜日

Temper Tantrum (癇癪)5/5 Terrible Two

先週久しぶりに山歩きに行き、仲間たちもそれぞれ子供のことで違った悩みがあるのだなあと思った。大人になっている我が子たちの話だ。子供が50歳になっても、子供は子供よね、と話しながら歩く。

私もヒロのような癇癪持ちの子育て経験がないので、仲間の子育て経験を聞いて安心したりする。

先週の火曜日、池が干上がっていた
その後Mountain Lionが出没して閉鎖されている

ヒロは2歳のお誕生日を迎えた。誕生日パーティに来たマリー母に、マリーの子供時代のことを聞いてみた。すさまじい癇癪を起こす子供だったということ。そしてマリーもマリー姉もTerrible Twoと呼ばれる大変な癇癪持ちの2歳児であったらしい。

2歳になったのに、まだよだれかけが離せない
猛暑の中、首を温めるのはさぞかし不快指数が高いだろう

そんなマリーは、これからもっと家事・育児に協力すると次男に言ったそうだ。マリーいわく、『XXX(次男)は育児に関して何もかも自分でしたがったから任せてたけど、それは無理よ、私もこれから3日に1日は朝の育児を担当することにするわ』だそうだ。う〜む、ちょっと遅いような気もするが、まあ今からでもそう改心してくれるのは嬉しい。こういう素直なところはマリーのいいところだ。

が、この結論に辿り着くまでに紆余曲折あり、私までマリーから相談を受けてかなり憂鬱になってしまった。それまでにも義母や義姉が訪問した際、なんでマリーは何もしないんだ、と私が詰め寄られていたからだ。

とにかく同居している私が次々に起きる問題に巻き込まれる。なんでもいいから二人仲良くしてくれ〜〜、というのが私の唯一の願い。

ヒロは家でひっくり返って喚く回数が減ったし、託児所ではもうここ数週間皆無になった。が、まだまだ安心できない。Terrible Twoと言われる2歳児。平日は私もヒロが夜8時に寝るとほっとする。なんでこの年になってまた子育てにこんだけどっぷり浸かってしまっているんだ?といやになる。

とにかく親が子供を育てていく上で、一番大事なのは子供をほめてあげることだと思うし、自分の子供の成績が悪かろうが、憎まれ口をきこうが、癇癪を起こそうが全てをひっくるめてそのまま受け入れてあげることだと思う。そして子供に満足し、愛し、全面的にサポートする。

一応一件落着。

サンノゼの家に慣れて自然を楽しむ猫
その頭の中では一体何を考えているのだろうか・・・


『週末が待ち遠しい』

2019年8月23日金曜日

ちょっと休憩 日本伝承医学

日本伝承医学によるとアルツハイマー型認知症は、脳全体への血液供給不足が慢性的に起こり、脳を養う事ができなくなり、脳の容量を小さくしなければ血液を脳全体に回せなくなったために、脳を萎縮せざるを得なくなった状態をいうそうだ。

日本伝承医学の病因論は、外傷的要因を除いて、病気や症状は単に局所の問題だけではなく、まずその人の生命力は免疫力低下が背景にあり、直接的には全身の血液の循環、配分、質の乱れがあって起こっていると捉えているのだとか。

そうか、色々な病気は血液の循環、配分、質に左右されているのだなと納得する。いや、このことは知っていたがアルツハイマーの原因になるとは。

このところ数秒前に考えたことなどを忘れたり、マフィン事件のような短期記憶障害があるので、少し脳を鍛えないといけない。

たまたま日本の本屋さんで立ち読みした雑誌にあった記事で脳を鍛えるためにできること、というページがあった。それによると1分間で野菜・スポーツなどの種類、歌手の名前、都道府県などを20個以上思い出して書き出す、という練習がいいとある。

やってみた。



なかなかむずかしい。




が、だんだん慣れてくる。漢字を使わなければ20個は超え易いことに気がつく。




漢字を使いながら 再挑戦。





歌手の名前・・・
これが一番難しそうだが、それでも次々と浮かんでくる。12個。まあ、漢字で書いたから12個しか書けなかったのだろう、と自分を納得させる。

でも、ある意味問題があるような・・・

2019年8月17日土曜日

Temper Tantrum (癇癪)4/5 It takes a village to raise a child

以前にも書いたことがあるが、子供を育てるには村一つが一体になって協力し合あう必要がある、というのはヒロを見ていて何度も共感する言葉だった。この2年間、次男とマリー、長男とサキ、そして私と夫が村民だった。時々長男とサキ、そしてサキ母も一丸となってヒロを育ててきたように思える。

生後8ヶ月から1年間ケアをしてくれた個人経営の保育所、現在の託児所と村の人口は増えていく。(マリーとマリー母は確執があり、マリーは母親にはあまり会わない。)

次男もヒロをマニュアル首っ引きで、いかにタダシク育てるべきか、と日々苦労していた。iPhoneなどは自分も見ない、子供にも触れさせない、悪いことはちゃんと悪いと教える、叩くなどの乱暴は叱る、テレビはなるべく見せない(多くても1日に15分から30分)、毎日バギーで2時間の散歩に連れて行くなど外の世界に触れさせる、などなど育児は大変だったと思う。

が、ヒロが高い所にあるボタンを押したい、ヘッドホンをつけたい、などなど日常の瑣末な要求にはヒロを泣かせたくない、とヒロの要求通りにさせてきた。それはマリーもそうだったし、私と夫もヒロを泣かせないように、と甘やかしたと思う。

そのツケがまわってきたのだろう。ヒロの癇癪はところかまわず起きるようになった。

託児所からのアドバイスがあった翌日、ヒロはまた託児所でだけでも4度癇癪を起こしてひっくり返って泣いた。が、先生は穏やかに『泣き終えたら私のところにいらっしゃい。待ってるからね。』とヒロに伝え、ヒロは前日(15分間)よりもずっと短い5分間で起き上がって先生のところに行った、ということ。

託児所からのアドバイスを受けて、家でも実行し始めたほんの4日後の7月14日までに、ヒロの託児所での癇癪はゼロになった。その日家では午前中に2度の癇癪。その後少しずつ減っていき、全く癇癪の起きない日も出てきた。今でもまだ家では癇癪を起こすが、回数は少ない。何よりも託児所で癇癪を起こさなくなったのにはホッとする。

明治神宮を歩きながら、あ〜、光が差してきたと
思った私はどっぷりヒロ村にはまり込んでいるようだ


こういう幼児の子育てに関してはもう私も30年近く縁がないし、遠い世界のことになっていた。なのに、今はどっぷりと日々めまぐるしく変わるヒロを取り巻く状況に取り込まれてしまっている。次男とマリーにとって一人目の子供であるヒロは、私にとっても初孫だから、対処の仕方に戸惑うことばかりだ。

まあ、それも仕方ない。友人にはボケ防止になるんじゃない?と言われているが、そうなのかもしれない。

両親を見送ったあと、ほとんど何も変化のない日々を送るサンノゼでの生活。このままではボケてしまう、という危機感がここ数年続いていた。日本での生活はいつも変化に富んでいるし、電車など乗ることで周りの目を意識し、乗り換えなどで頭を使うなど少しはボケ防止対策になっているような気もする。

7月の京都でやみつきになったパン屋さん

ボケ防止の一貫として、新しいパンを毎日開拓した

2019年8月12日月曜日

Temper Tantrum (癇癪)3/5 託児所からのアドバイス

ヒロの癇癪は日に日にひどくなり、一日に50回ひっくり返って泣く日もあった。次男は耳栓を買った。

大丈夫なのだろうか。こんなに感情を爆発させる子に育ちつつあるヒロは、託児所や今後学校で問題児になるのではなかろうか。

なった。

7月10日、前の会社をリストラされたあと2ヶ月の休暇を取って家にいたマリーが、8日から役員補佐としての仕事を再開した3日目のことだった。ヒロはその2ヶ月の間も以前の託児所に1ヶ月間、新しい託児所に1ヶ月通っていた。

1ヶ月前から通い始めた託児所にヒロを迎えに行った次男に、先生の一人が言う。

「今日ヒロは2度ひっくり返って泣き叫びました。自分の意思が通らず癇癪を起こしたのです。約15分間泣き続けました。1ヶ月前からここに来るようになり、やっとヒロが託児所のスタッフに慣れてきたといういい兆候でもあるのですが、この状態が続くのはあまりよくありません。

「タイムアウトではなく、次の方法をとってみてください。

彼はもう大人が話していることを理解しています。だから、癇癪を起こし始めたらヒロの目を見ながら穏やかにこう言ってください。『泣くのは構わないよ。でも、泣き終えたらお父さんかお母さんのところに来なさい。待ってるから。』

「そしてヒロが泣き終えるまでひたすら待ってください。抱き上げたりはしない。何が問題なの?と聞いたりもしない。とにかく待ってください。」(ヒロは長い時で25分泣き続けたこともある。)

「この方法を採用して言われた通り親のところに来るようになったら、抱きしめて言ってください。『あなたが食べ物を投げたのはいけないことよ、あんなことはしちゃいけないよね?』と。ヒロが理解してうなずくまで話してください。」


その晩次男は癇癪を起こす子供についてリサーチした。子供の癇癪には心配ないものと、いわゆるノーマルとは言えない憂慮すべきものがある。ヒロの癇癪は全てアブノーマル、憂慮すべきもの、というカテゴリーに当てはまる。

もしかしたら託児所を対処させられることもあるわけ?と家族で話して不安になった。

次男やマリーからの報告に心を痛めながらも、日本での食欲に翳りは全くない毎日
羽田空港でちらし寿司と小鉢セット1600円


次男は長い間、ヒロの育児を何もかも自分がやろうとしてきた。ほぼ毎日夜中のミルク(日中搾乳したもの)、早朝から出勤までと帰宅から就寝までの育児を担当した。そして溺愛するヒロのしたいようにさせてきた。これからはヒロに対しもっと毅然とした態度を取る。それは家族全員がそうするように徹底しよう。マリーも自分がどういう風なところを直さないといけないか、ということを理解し、これから努力するようにしたいと考え始めた。

が、どんな時もヒロの言いなりになる人、約一人(夫)

2019年8月10日土曜日

Temper Tantrum (癇癪)2/5 タイムアウト

7月4日に私が日本に発つずっと前から、ヒロの癇癪(temper tantrum)は始まっていた。

何かが気に入らないとバタンとひっくり返って喚きながら泣く。その声の大きさに私は自分が音響障害による難聴を起こすのではないか、と心配したほどだ。

ひどい癇癪が始まる前にも問題はあった。

マリーが床に座っているとしよう。その横を歩くヒロがマリーの足を踏んづけたとする。マリーはこの世の終わりのように大声でギャア〜!と叫ぶ。一体何が起きたのだろうか、と思うほどマリーはドラマチックだ。

途端にヒロが泣き叫ぶ。ンギャー!という声を張り上げて泣きながら自分の顔を叩く。不安そうな顔で母親を見ながら何度も何度も叩く。

確かに次男、マリー、夫、私と普段周りにいる人間はヒロを甘やかしていたと思う。それでも事あるごとにヒロはひっくり返って泣き叫んでいた。

以前は裏庭の石の上にもひっくり返って叫んでいたが、ヒロも学習したのか、
最近は頭をひどく打たないようにゆっくりしたモーションでひっくり返る


そんな時マリーがヒロに『タイムアウトしたいの!?タイムアウトするわよ!』と大きな声で(感情的に)叱る。そしてヒロはタイムアウトの罰を受ける。タイムアウトの場所は一番怖い場所であるベビーベッドだ(寝るために使ったことは一度もない)。ヒロは出してもらえるまで泣き叫ぶ。

このアメリカでよくしつけに使われるTime Outという方法は、子供を一人にして何が悪いか考えさせる、というやり方だ。ヒロが6月まで行っていた個人の託児所でも推奨されていた。

最初の数週間は託児所でもおとなしかったヒロだったが・・・


が、タイムアウトが与えられる状況を見て私は『何かが間違っているような気がする。』と感じていた。私は息子たちにタイムアウトをしたことがない。そもそも彼らはヒロに比べると、まあ穏やかな子供たちだったと言える。それもあってタイムアウトの仕方がわからない。が、このタイムアウトの与えられ方は正しいのだろうか、といつも思っていた。

少なくとも、マリーがしているような、感情的に脅すような言い方でタイムアウトするのは間違っているのではなかろうか。とは言っても、代替案がない。もしかしたら現代の子育て法では、このタイムアウトの方法が正しい、と言われているのかもしれない。

それに次男たちの子育てに余計な口出しをしたくない。私が子育てをしていた時、姑が口出ししてくるのが一番いやだった。マリーだって私に口出ししてほしくないだろう。自分のやり方に口出しをされるのは誰だっていやなものだ。

私だって自分のやり方がまずい、という忠告はほしくない。

パンをいくつ食べようと誰にも口出しされたくないし

2019年8月8日木曜日

Temper Tantrum (癇癪)1/5 ばば似

怒涛の夏が過ぎつつある。いや、サンノゼはまだまだ暑い。今日なんか32度ある。湿気がないのでどうにかしのげるが、20年前に比べると地球が温暖化しているのは明白。20年前、暑い日は一夏で2、3日あるかな、というようなものだった。

それでも今年の日本の夏は涼しかった。少なくとも7月29日に成田空港から帰国するまでの日本は。

思えば悩みの多い6月7月だったと思う。

悩み多くても食欲が全く落ちないのはいつもの通り
これは鯵のたたき丼とぶっかけそばセット(確か1200円ぐらい)


そのことを何度も書き始めたのだが、どうしても愚痴っぽくなり途中でやめてしまった。6月8日に同居が始まったのだが、その後次男とマリーの言い諍いに私が巻き込まれ(マリーが日々私に状況を訴えてくる)、心底疲れた。

マリーとはいい関係を保ちたいし、とはいえ・・・


どうにか落ち着き始めたら次はヒロが癇癪を起こして一日に何度もひっくり返って泣き喚く、ということを家でも託児所でもして問題になり始めた。

介護ブログのはずが、しばくは育児ブログになってしまいそうだが、アメリカでの子育て論に触れるのもなかなか興味深かったので、しばらくお付き合いください。

日本ではヒロのことで悩む次男とマリーと、しょっちゅうFaceTimeをしてはこちらまで悩んでしまう毎日だった。

今回の日本ほど、日本にいながら
アメリカでの生活を引きずった日々はなかった


こういうバタンと倒れて癇癪を起こして泣く、というのは私が息子たちを子育てする過程で経験がなかったから、対処の仕方がわからない。マリー母によれば、マリー姉妹が同じような癇癪持ちだっということ。良くも悪くも感情豊かなのはマリーに似ているのだとは思う。

いや、私のDNAを受け継いだ部分もある。

クラス1の早食い