昨日アメリカに帰国した。
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アメリカに帰った途端これですよ
友人と食べに行ったランチ(おいしくなかった)
チキンサンドイッチとポテト、チップ税込でほとんど$19 |
父の1周忌にはやはり日本にいてあげたい、と思っての日本訪問だった。日本にいるとおいしいものが多すぎて、父にこれを食べさせてあげたかった、と思うことが多かった。
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今回の東京滞在では父の好きそうな所を訪問した
すみだ北斎美術館(なぜかこれを見て父を思い出した) |
父のことでは後悔も多い。
最期の瞬間に父のそばにいながらも寝てしまい、父が一人で逝ってしまったこと。あの時父にずっと声をかけてあげてたら、父は聞こえたのだろうか。娘の声に安らぎを感じることができたのだろうか。そうじゃなかったかもしれない。父はもはや何も聞こえていなかったかもしれない。でも、もしかしたら聞こえたかもしれない。
などと延々とそのことを思い悲しむ。
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夕方の散歩は特に父のことを思い出し物悲しい(迎賓館) |
それでもやはり一番の後悔は、ホームの食事がまずかったのに、もっとどうにかしてあげなかったことだ。父はまずい、と文句を一度も言わなかった。が、何度もおいしいかどうか聞くと、ワシは味は気にならん、腹に入ればそれでええ、と言うのだった。つまりおいしくなかったのだろう。
姉がおいしい金ごまを見るたびに言う。ごまぐらいもう少し高いのを持って行ってあげれば良かった。あまりにホームのご飯がまずかったから、ごまを持ってきてくれ、と娘に頼んだのだろう。なのに、安いゴマしか持っていかなかった。父はまずいご飯に少しでも味をつけたくて、ゴマをかけていたのだろう。と二人で思い出しては涙する。
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両国の江戸博物館よりも |
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貨幣博物館の方が個人的には好み(無料のせいか?) |
夜父を訪問する時は、お寿司、うなぎ、和菓子、果物などを持って行ったが、訪問しない日もあった。そんな日、父には楽しいことなんて何もない一日だったのかもしれない。
父のお墓はまだない。母と一緒にアメリカに連れてきて散骨するか、あるいはお墓を作るか。日本では父のお墓の代わりにここを訪ねる。
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初七日と一周忌に行った泉岳寺 |
赤穂出身の父を思い出すお寺だ。父のと同じ家紋が石に彫り込まれていた。なんだか父とのつながりを勝手に感じている。
父が亡くなる数日前に、父は初めて『もう生きる気力がなくなった。』と姉に言った。姉が父に長生きできるよ、と言ったことに対しての返事だった。その頃姉はもう1週間に1度の訪問しかしていなかった。もしかしたら、娘も以前ほど来てくれなくなって、生きる気力が失せて行ったのかもしれない。私が日本にいる時も、父は私のことも忘れ始めていたので、2日連続で訪問しない日も多くなっていた。真実はもうわからない。
もう後悔はやめよう。楽しかったことだけを思い出して父を偲ぶことにしよう。
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そして父の代わりにおいしいものを食べてあげよう |