2019年8月10日土曜日

Temper Tantrum (癇癪)2/5 タイムアウト

7月4日に私が日本に発つずっと前から、ヒロの癇癪(temper tantrum)は始まっていた。

何かが気に入らないとバタンとひっくり返って喚きながら泣く。その声の大きさに私は自分が音響障害による難聴を起こすのではないか、と心配したほどだ。

ひどい癇癪が始まる前にも問題はあった。

マリーが床に座っているとしよう。その横を歩くヒロがマリーの足を踏んづけたとする。マリーはこの世の終わりのように大声でギャア〜!と叫ぶ。一体何が起きたのだろうか、と思うほどマリーはドラマチックだ。

途端にヒロが泣き叫ぶ。ンギャー!という声を張り上げて泣きながら自分の顔を叩く。不安そうな顔で母親を見ながら何度も何度も叩く。

確かに次男、マリー、夫、私と普段周りにいる人間はヒロを甘やかしていたと思う。それでも事あるごとにヒロはひっくり返って泣き叫んでいた。

以前は裏庭の石の上にもひっくり返って叫んでいたが、ヒロも学習したのか、
最近は頭をひどく打たないようにゆっくりしたモーションでひっくり返る


そんな時マリーがヒロに『タイムアウトしたいの!?タイムアウトするわよ!』と大きな声で(感情的に)叱る。そしてヒロはタイムアウトの罰を受ける。タイムアウトの場所は一番怖い場所であるベビーベッドだ(寝るために使ったことは一度もない)。ヒロは出してもらえるまで泣き叫ぶ。

このアメリカでよくしつけに使われるTime Outという方法は、子供を一人にして何が悪いか考えさせる、というやり方だ。ヒロが6月まで行っていた個人の託児所でも推奨されていた。

最初の数週間は託児所でもおとなしかったヒロだったが・・・


が、タイムアウトが与えられる状況を見て私は『何かが間違っているような気がする。』と感じていた。私は息子たちにタイムアウトをしたことがない。そもそも彼らはヒロに比べると、まあ穏やかな子供たちだったと言える。それもあってタイムアウトの仕方がわからない。が、このタイムアウトの与えられ方は正しいのだろうか、といつも思っていた。

少なくとも、マリーがしているような、感情的に脅すような言い方でタイムアウトするのは間違っているのではなかろうか。とは言っても、代替案がない。もしかしたら現代の子育て法では、このタイムアウトの方法が正しい、と言われているのかもしれない。

それに次男たちの子育てに余計な口出しをしたくない。私が子育てをしていた時、姑が口出ししてくるのが一番いやだった。マリーだって私に口出ししてほしくないだろう。自分のやり方に口出しをされるのは誰だっていやなものだ。

私だって自分のやり方がまずい、という忠告はほしくない。

パンをいくつ食べようと誰にも口出しされたくないし

2 件のコメント:

  1. 読んでいるだけでもストレスフルな波が漂っています。うちの娘も穏やかな子だったので、タイムアウトはよくわかりません。
    主人に聞いてみたら、主人はタイムアウトはされたことがなく、その前にぶっ飛ばされていたそうです。
    私もタイムアウトを脅かすように使うのはよくない気がします。でも、口出しはできないですよね。
    おいしいパンを思いっきり食べてすっきりしてください。

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    1. Michikoさん、
      ありがとうございます!はい、おいしいパンを思いっきり食べています。
      それにしても日本と違っておいしいパン屋さんはすごく少ないので、なかなか食べる機会がありません。
      だからサワードウやスコーンを毎日食べ過ぎています。

      あはは、ご主人はタイムアウトではなくぶっとぼされていたのですか。それはすごいですね。
      でも、どういうしつけをされたにしろちゃんとした大人になっていらっしゃるから良かったけど、現在育児進行中だと何が正しくて何が間違っているのか不安になりますよね。

      私も子供たちが小さい時は感情的に怒るということはありませんでしたが、ヒロのように手のかかる子だったらまた違った育児をしていたかもしれません。だから何が正しいのかよくわからなくなったりします。

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