2018年4月30日月曜日

香り

知らない間に撮られた写真の自分の姿にがっかりする。


自分では若いつもりでいるのに、写真には如実に年齢が現れるのだ。





立派なおばあちゃんの香りがする。



夫が片付けサイクルに入った。


日がな一日古い書類をスキャンしては破り資源ごみに出す、という作業をしている。


古い写真もどんどん出てくる。

書類よりも棚のゴチャゴチャコレクションをどうにかしてほしい


これは30年前のものだ。


長男が赤ちゃんの時だから、昭和62年だろう。


サンフランシスコの波止場で撮った写真なのに、この写真からはしっかり昭和の香りが漂ってくる。


昭和の最後の頃というよりも、昭和30年代ぐらいのようにも見える。

🇺🇸なのに日本人夫婦のせいかなんだか昭和っぽくないですか?

この写真と比べると時代の違いは一目瞭然だ。


オムツ交換をしている時でも、この写真からはミレニアム世代の子育ての香りが漂ってくる。

他の香りも漂ってきているが


この夫の写真が醸し出している香りは何なのだろう。



コストコの香り

2018年4月16日月曜日

孫源病?

日本からサンノゼに帰ってきて2週間になる。そろそろ『再入国許可証と米国市民権』シリーズも再開したいが、気力が湧いてこない。

SFではすぐ近所に来年地下鉄が開通するらしい
だが、今は『それが何か?』という気分

なにしろ日本恋しい病にかかってしまったようだ。去年まではアメリカにいる方がずっと楽しい毎日だった。なのに、今はどうしても思い出せない。一体アメリカで何を楽しんでいたのだろうか。

日本を出る直前まで桜が咲いていた
これは飯田橋で見たお堀端の桜

2週間の間に2度外食をした。日本では、子育てを終え介護を終え、大学の費用を心配することもなく美味しい物(注:上限1500円!)を食べ歩く楽しさを味わっていたのに、こちらではチップ込み1500円のランチなんて皆無だ。

タイ料理(名前は忘れた)チップ込み1800円ぐらい

GroveというおしゃれなSFのおしゃれなレストランでキューバのサンドイッチ
アイスティーと共でチップ込み2200円ぐらい

近所の花が咲き乱れていて美しい。

カリフォルニアは空の色が日本となんとなく違う

長男は結婚指輪もできあがっていつでも結婚する準備ができた(のだろうか)、次男は先週育休を終え無事仕事に復帰し、ヒロは順調に成長している。友人とも会ってカフェでおしゃべりする時間は本当に楽しい。

夫も物を捨て始めてくれた。

使わない工具類やラケットなどがなくなった

なのにむなしい。

毎日泣きたいような気分になっている。

桜の上に降る雪がすばらしかった(円覚寺)

むなしい。もしかしてこれは孫源病なのだろうか。子守りなんかするつもりはなかったのに、やはり保育所が休みだったりすると手伝ってあげないと、という気持ちになってしまう。もしかして息子夫婦からは『かわいい孫でしょ?子守りするのも楽しいでしょ?充実しているでしょ?』と思われているのだろうか。

家族が集まると笑いがある。その楽しい時間を過ごすとやっぱり家族!と思うのだがそこで自分はいつも裏方だ。

死ぬまで自分が主役でいてもいいのではないのだろうか。つまり、子供や孫の心配もなく好きな時に好きな物を食べに行って、好きな時に友人と会い、好きな時に旅行してもいいのではなかろうか。なのに、子供や孫のそばにいると自分はひたすら働いている。

私はやはり日本で老後を過ごすべきなのだろうか、と心が揺れ動く。

やはりこの尻と後頭部はかわいいのだが・・・