まだ少し薄暗い中6時前に家を出て病院に行く。
6時半チェックイン。
今日は体外衝撃波破砕手術の日だ。
待合室で待っていると看護師さんが来て、準備室に案内される。
「全部ですか?下着も?」と確認する。
「全部。」と言われて観念する。
その後髪の毛をシャワーキャップで包み、足には血圧計のベルトのようなチューブを巻かれる。
1分おきぐらいにこれがふくらんだりへこんだり、足の血行でも促進しているのだろうか。
気分はどうか、最後に飲食したのはいつか、飲酒、喫煙の習慣など。
冗談を交えながら話したあと、温めてある毛布を2枚かけてくれて、看護師さん退場。
退室というよりも、なんだか皆堂々と嬉しそうに、入場、退場!という感じ。
次に麻酔医入場。
60歳前後の女医さんだ。
麻酔の手順、今まで麻酔をしたことがあるか、などの質問に答えて5分ほど談笑。
「顎を上げてみて、下げてみて」と私が上下左右に動かすのをじっと見つめる。
あなたよく動くわね、ストレッチしてるんでしょ、と笑う。
はい、しています、とウソをつく。
すこぶる感じのいい人だ。
この女医さんは手術中ずっと横にいるということ。
退場。
次にドクターF入場。
治療について、その後のケアの仕方など。
治療中の放射能の被爆量について聞いてみた。
7時半ピッタリに手術室にストレッチャーで連れて行かれた。
ストレッチャーから隣の台に移動して寝転んだ途端に、意識がなくなる。
次に目が覚めたのはストレッチャーの上で、時計を見ると8時半だった。
その間の記憶は皆無。「もう終わったんですか。」と聞くと終わりましたよ〜、という返事。
ウッソ〜、と思う。
準備室にまた戻り、トイレに行く。
血尿。
しばらく休んでいる間に、またトイレに行きたくなる。
また血尿。
その間ドクターFが待合室の夫に会って、「全てうまく行きました。石は粉々になっているはず。」などの説明があったらしい。
5日後にドクターFの診断を受けておしまい。
とにかく全身麻酔はやはり楽だなあ、と思った。
いつの間にか寝てしまい、気がついたら全てが終わっている。
それも熟睡できたような爽快感。
帰った途端、またトイレに走る。
のぞいてみた。