大腸大腸としつこいが、どうしてもこのことは書いておきたい。
なので、もうしばらくお付き合いください。
大腸ポリープの細胞診結果を待っていた時、最初の1週間は後悔ばかりしていた。
検査を15年近く受けなかったこと。
大腸ガンはガンとしては唯一予防できるガンなのに、下剤を飲むのが嫌だ、というたったそれだけの理由で。
その頃得た友人たちからの助言や情報を記録しておきたい。
まず、一番心の支えになったのは、このブログの読者としてメールをくださって、その後何度か会ったりメールをし合う友人R子さんである。
R子さんは日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会専門医だ。
現在は世田谷区の医院で、副院長をしていらっしゃる。
今日にでも検査結果が出るかな、と思っていた検査後1週間たった頃メールした。
R子さんからは、折り返し明快な返事をいただいた。
一般的で全てではないのですが、大腸ポリープは、1cmを超えると癌がポリープに含まれている可能性は高くなりますが、ほとんどが粘膜内にとどまっているものが多いので、完全に切除されていれば根治されています
まれに粘膜下まで浸潤しているものもありますが、血管やリンパ管に癌がなければ問題ないし、最悪脈管に癌があった場合追加手術になりますが、それでもステージIですので、予後は心配ありません。5mmのポリープはほぼ良性でしょう
というものである。
がん研有明病院のサイトからお借りしました
私が気になっていたのは生存率よりも、ステージが進んでいたら、今後放射線治療や抗がん剤治療でQOLが下がってしまうのではないか、ということだった。
が、R子さんのメールを読んでからは、ヨシ、最悪の場合でもステージI、それなら対処できる!と安心した。
大腸(結腸・直腸ガンの5年相対生存率)出典は
このサイト
また、マリー母(次男の義母さんで医療従事者)に、内視鏡検査後にもらった12㍉のポリープの写真を見せたら、大丈夫、私はしょっちゅう大腸ガンの手術に立ち会っているけど、これは良性ポリープよ、ということ。
とはいえ、細胞診結果が2週間過ぎても来ないのでまた不安になる。
この2週間は、大腸ポリープに関して一日中ググっていた。
以下が大事なポイントなので、抜粋しておきたい。
日本人の死因の3分の1は、がんであり、2人に1人は、がんにかかります。 日本は世界一のがん大国です。
2021年の部位別がん死亡数を死因順位別に見ると、トップは男性が肺がん、女性が大腸ガンです。 がん罹患数は男女ともに膵臓がんが増加している一方で、男女ともに肝臓がんが減少傾向にあります。 また、女性では乳がんが増加傾向にあります。
部位別がん罹患数(2019年)女性
女性の部位別の罹患数は、乳がんが9万7,142人(22.5%)で最も多く、次いで大腸がん6万7,753人(15.7%)、肺がん4万2,221人(9.8%)、胃がん3万8,994人(9.0%)、子宮がん2万9,136人(6.7%)の順となりました。
女性は「乳がんが死亡原因で一番多いと思うガン」という意識調査の結果がありますが、実際に死亡数が最も多いガン(2019年)は、実は大腸ガンです。
つまり、大腸ガンに対しての理解が、実際の状況と食い違っているということになる。
やはり死亡原因トップのガンでありながら、予防できるガンなのだから、40歳を過ぎたら(遅くとも50歳)是非とも大腸内視鏡検査は受けるべきだと思う。
では、実際に大腸ガンを患い、手術をしたあと今私よりもずっと元気な友人Kさん(67歳)の紹介をしよう。(お食事中の方は要注意😀)
Kさんは50代の時に、便の色が黒っぽく便秘と下痢を繰り返していた。
それまでにも、便潜血検査では潜血があったので再検査するように勧められていたが、平気平気と半年以上放っておいた。
そのうちドロッとした血液がついて出た時、覚悟した。
その時にはもうリンパ節まで転移していて、大腸を30㌢切ることになった。
抗がん剤治療は後半が辛かったので、もっと早く見つけていれば抗がん剤治療せずにすんだだろうに、と後悔した。
その後は身体を鍛えて、大腸内視鏡検査を3年に一度受け、肝臓の腫瘍マーカー検査も受けている。
このKさんの身体の鍛え方が半端ではない。
大腸ガンを患った後数年たって、Kさん夫婦が京都にいらした時、夜ライトアップした高台寺で待ち合わせた。
彼女の状態を見て、大腸ガンで腸を30㌢切除しても(その後伸びて元通りというか元より長くなった)こんなに予後がいいのだ、と嬉しかった。
50代の二人、である
その日、Kさん夫婦が京都を歩き回ったあとのことなのだから、驚く。
京都をご存知の方にはこのルートを頭に描くことができるだろうか。
彼らは、この日の朝まず東福寺(京都市街南東部)に行き、その後歩いて伏見稲荷大社に行った。
山頂にある(標高233㍍)の一ノ峰まで登り(往復4㌔、2時間)、降りたあと東福寺まで引き返しバスで八坂神社に行く。
ランチのあと、バスで銀閣寺(京都市街北東部)に行き、その後哲学の道を歩いて永観堂、天授庵を見て、円山公園を抜け、高台寺まで歩いたのだ。
つまり、伏見稲荷大社の一ノ峰まで行くだけで普通は、今日の観光終わり!という人も多い中、彼女は東福寺、伏見稲荷大社、八坂神社、銀閣寺、哲学の道、永観堂、天授庵、円山公園、高台寺と1日で観光している。
私には、このルートのうち銀閣寺⇒哲学の道⇒永観堂⇒カフェが精一杯だろう。
伏見稲荷大社の前で、