2週間ちょっとのコロラド滞在を終えて、サンノゼに帰った。
孫1の7歳の誕生日パーティが終わったあと帰ったのだが、最近は目が覚めた時サンノゼにいるのかコロラドにいるのか、すぐわからないこともある。
孫たちは新しい環境・人々に即馴染める性格なので、新学期2週目でも数人のクラスメイトを招待し、今年も裏庭に巨大な遊具をレンタル(レンタル料はマリー母からのプレゼント)。
思えば去年の夏は、ジャックさんによる「次男の家のリフォーム」最終段階の頃だった。
裏庭に小さな離れを作ってもらい、ティーンエイジャーになった息子たちはここで過ごすようになるだろうなと言っていた次男。
なのに、なぜ今年はコロラドにいるのか。
あのあと、突然気持ちが変わったのか。
起業するため?
自分の会社を興したい。
会社を辞めたあと、いくつかの会社から「うちに来ないか」と誘われた。
悪くない条件なので、心が動くかなと思った。
が、自分で起業するという気持ちは固まっているようで、オファーは全て断った。
「どこかの会社に加われば生活は安定するけど、それでは1年前と同じ。
自分の会社を作りたい。」
私は、次男に安定した会社に就職してほしいと思った。
かと言って彼の夢は応援したい。
ベイエリアで働いていた次男とマリーの収入から比べると、マリーの収入だけで暮らしている現在、二人に不安はあるだろう。
サンフランシスコの住人が自分のことを富裕だと感じることのできる保有財産(不動産は含まない)は、最低でも$4.4M(約6億円)だということ。(ちなみに日本での富裕層定義は純金融資産の保有額が1億円以上5億円未満、5億円以上保有する世帯は超富裕層と呼ばれる)
これが多くのベイエリア住民の感覚らしい。
全国平均では$2.6M(4億円足らず)ということ。
そんなベイエリアに次男夫婦は嫌気が差したようだ。
その気持はとてもわかる。
高額な保育料、固定資産税、車の維持費(ベイエリアはガソリン1ガロン=3.78㍑で約$5:コロラド$3前後)などなど。
私には富裕層に属したいという願望はないし、残りの人生で贅沢をしたいとも思わない。
たまに日本に行き、ヨーロッパにも一度は行き、美味しいものが食べられるぐらいでいい。
そして、時々孫たちに本を読んだりしてあげたい。
彼らは私が読むことを一番喜ぶ。
私が面白おかしく読むからだそうだ。
一緒にいる時はとんでもなく活発な男子たちだが、離れてみると微笑ましい。
そんなことを考えながら運動のためにモールを歩いていたら、スマホのメッセージ音が響いた。
次男からだ。