しみじみと思う。
最近ニュースを見ても、『介護』の二文字の多いこと。
友人たちも突然『親の心配』という言葉を口にするようになってきた。
兵庫県に住むNさんからメッセージが来た。
250キロぐらい離れている実家では、ご両親の介護を弟さんが時短でしている。
弟さんから『もうこれ以上無理』というメッセージが来たこともあるらしい。
弟さんの気持ちはよくわかる。
普段は日常の一部としてどうにか介護をこなしているが、やはり定期的に追い詰められるのだ。
そういうメーッセジが来た時の、Nさんの気持ちもよくわかる。
兄弟に介護を任せていることへの罪悪感から、こちらも次第に追い詰められた気分になってくる。
勿論250キロの距離はカリフォルニアから京都まで、という距離とは比べ物にならないほど近い。
だが、介護をする人にはそれぞれ自分の生活がある、と状況は皆同じなのだ。
親の家のすぐそばに住む子供が介護に通う。
遠距離介護でもないのに何を文句言うとるか!などとは思えない。
近ければ近いで息抜きの場所がないと感じるかもしれないし、将来が見えないから苦しいという気持ちは介護をする人共通のものなのだ。
私自身、父が今の時点では安定しているが、これが明日になったら突然暗転するかもしれない、という不安をいつも抱えている。
次男が結婚したことだし、これから家族が増えるともっとしがらみが増えるだろう。
マリーの家族はすばらしい人たちで、大好きだが。
では介護に帰りたくても、
仕事があるから、
小さい子供がいるから、
自分自身の健康に問題があるから、
と条件が整わない人はどうすればいいのか。
親のことがかわいそうと思いながらも、皆それぞれのしがらみがあるのだ。