2020年2月21日金曜日

改姓

姑は戦後日本からコロラドの再従兄弟(はとこ)に嫁いで、7年後夫を交通事故で失った。



その8年後に再婚するまで、亡夫の親や9人の義兄弟たちと大家族農家で子供4人を育てた。



姑は本当にすごい。



大声で話し、ピンクのTシャツに赤いズボンを履いてパンチパーマをかけている姑は、怖いもの知らずだ。



日本では親戚の誰もが自分と一緒に歩くのをいやがる、と姑はいつも言う。



日本でのレストランでは喫煙者に『タバコを吸うのをやめなさい!』と威嚇してやった、と自慢する。



職場では気に入らない同僚に『あんたは皆から嫌われてるよ。性格悪いね。あんたの母親も性格が悪いんだろうね。』と言ってやった、と胸を張る。



言葉はきついが悪い人ではない。楽しい人でもある。



が、いつも自分が一番正しいと確信している姑を、私は友人として選ぶことはないだろう。



決して。



姑に何を言っても、勝ち目はない。



さらりとやり過ごすしかない。



そしてこの姑と、夫より13ヶ月年上の兄 と11ヶ月年下の義妹1はそっくりなのだ。




この3人が怒り狂った。



12月末に長男が入籍したことを、長男も私の夫も(夫の)母親や兄弟姉妹に報告していなかったからだ。



ふとしたことで長男とサキの結婚を知り、報告されていなかったことに傷ついている、というメッセージが義妹1から私に来た。



先々週はサキと長男が私の誕生日ランチを用意してくれた


私がすぐ長男に連絡し、長男が入籍報告のカードを送った。



そして、このカードがコロラドの親戚たちに新たな怒りをもたらした。



長男が去年、私の旧姓に改姓したことが明らかになったのからだ。



姑、兄、妹1が爆発した。



何故なら彼らはKで始まるアルファベット8文字の苗字を誇りに思っている、なのにその苗字を継ぐ長男が改姓してしまったのが理由だ。



この40年間私は姑、義兄、義妹1から彼らの苗字がどれだけ由緒あるか、日本では皇族に近いような家柄(勿論デタラメ)であったか、ということを呪文のように繰り返し聞かされていた。



日系一世二世に多いこういう全く根拠のない家柄自慢。



実際この話をすると、日本から出張で来た夫のいとこ(同じ家系)は『一体どこからそんな話が出てきたんだ!』とびっくりしていたが、家柄自慢は彼らの心の支えなのだろう。



特に姑と義兄は妄執的でさえある。



義兄に至っては結婚披露宴テーマは家柄のことであり、家紋を文化刺繍で作らせ会場に置いた。



苗字+一族という文字を胸に大きくプリントしたTシャツまで作り、私たちにも着るようにと送ってきたりしたのも義兄だ。



幸いなことに私の夫はこれに無関心だった。



それどころか、自分も私の旧姓に変えようかなあとなどと言うぐらいだ。




次男は4年前、長男は去年改姓手続きをした。



それ以来、アルファベット4文字の苗字で人生が変わるほど楽になったと言う。



元々の夫の苗字はアルファベット8文字で、姓を名乗ると必ずスペルを教えてください、と言われる。



そして、この苗字をアメリカ人はまず発音できない。



例えば古賀山という苗字だとケイ・オー・ジー・エー・ワイ・エー・エム・エーとスペルを毎回毎回言わないといけない。



それもなんども聞き返される。



ところが私の旧姓の4文字だと簡単だ。



そして発音もしやすい。


サキ母曰く、サキは仕方ないから料理する(私と同じ)が、
長男はお料理好きだから料理するということ


次男が4年前に改姓した時、姑、義兄、義妹1は激怒した。



義兄は次男に向かって「お前の母親が無理やり改姓させたんだろう」と私の目の前で言い放った。



次男は「いや、自分自身の決断」と返事していたが、彼らは納得しなかった。



ちなみに私の両親は苗字に全く執着がなく、私の代で苗字を受け継ぐ者がいなくなることを気にもしていなかった。



今回長男が改姓したことが明るみに出て、姑たちの私への怒りは新たな段階に入ってしまった。



なぜなら義兄には子供がいず、義妹たちは結婚を機にそれぞれの夫の苗字に変えたからだ。



つまり、家族の中にK姓を名乗る男子がいない(従兄弟の息子にはK姓がいる)。



何よりも自分の息子(私の夫)の長男が後継であるべき、と騒いでいた姑が怒り狂っている。



夫に電話してきて、私とサキを責めた。



長男や夫を責めずに、私とサキを責めたところがポイントだ。



怒りは嫁たちに向かうのである。



いわく嫁たちはK姓の高貴さと歴史を理解していない、なんと勝手なことをするのか。



長男がこれに対して怒りを爆発させた。



小さい時から何もしてもらったことがない親戚から、どうしてサキが責められないといけないのか。



何かをしてくれたのは、日本の親戚や血のつながりがない伯母や叔父たち(姑再婚相手の連れ子たち)ばかりだった。



今回結婚報告のカードを親戚に送った際も、おめでとうという返事を送ってきたのは、日本の伯母さん以外ではこの血のつながりのない親戚だけだ。



血の繋がったコロラドの祖母や伯父叔母からは一切無視されている。



彼らのドラマにはもう辟易してる!と言う。




先週末サキ母ともう一人の友人Mとランチに行った。



その時、このことでサキは数日間泣いて落ち込んでいた、ということをサキ母から聞いた。



上記の長男の怒りについても、サキ母からの報告だ。



なんとまあ、バカバカしいと二人は苦笑いする。



そしてここは夫が立ち上がらないといけない、と言う。




夫は苦手な義兄や義妹1と言い争うのはいやなので、長年何か問題が勃発しても必ずだんまりを決め込んでいた。



私のことはともかく、なんで息子たちを守ろうとしないのだ!とサキ母と友人Mが言う。



私も同じ考えだし、今回は立ち上がることにした。

食後はおばさん(おばあさん?)3人で若い子たちが集まるBOBAカフェに行った


姑たちに縁切宣言をするか?それとも夫に縁切宣言をするか?




いや、もっと建設的なことをすることにした。




サンノゼ裁判所に行こう。

私も旧姓に戻すのだ

2020年2月18日火曜日

憂鬱の原因

このところ憂鬱だ。

憂鬱の原因はいくつかある。ブログには書けない憂鬱も2つ3つあるが、他にもワンサカと憂鬱の原因があり、今年は大殺界か!と思うほど。

小さな憂鬱は、さっきキッチンの棚を拭き掃除している時、マグカップ類が10個ほど落ちて壊れてしまったこと。

大好きなカップがことごとく壊れた

さて、以下が他の憂鬱リスト。

*サンフランシスコのマンションは売りに出したものの、数人が見に来てはくれたが買いたいという人はまだ現れていない。オープンハウス禁止という管理組合の規則があるので、不動産業者とアポイントメントを取らないと見られない。売れるまで時間がかかるかもしれないのだが、その間にもローン、管理費、固定資産税は毎月払わないといけない。マンションが売れるまでは、次男とマリーがローンの支払いをしている。

*マリーが以前より忙しい職場に転職し、朝はヒロと過ごす時間が全くないまま出勤。夜もほとんどない。次男がほぼ一人でヒロの世話をしている。まあ、これは転職前とほとんど変わらないと言えば変わらないのではあるが、一人で育児をしている次男を見るに見かねて私が手伝ってしまう。つまり、相変わらず私の負担は限りない。

毎夕、ペダルと補助輪のない自転車の練習をしている

*水曜日にヒロを抱いて階段を降りている時、ソックスを履いていた足を滑らせて転倒した。ヒロに怪我をさせてはいけない、ととっさに守る体勢をとったせいで尾てい骨と後頭部を打った。そのせいか毎日めまいがする(ような気がする)。

階段にはその後滑り止めテープを貼った


*1月9日に追突事故で後部にダメージを受けた車はいまだ修理工場にある。2月3日受け取り予定が2月10日になったが、当たり前のようにまた延びて、今のところ早くて2月19日受け取りと言われている。が、信用できない。アメリカでは当たり前のことだが。

*大きな憂鬱の理由は、義理の仲との軋轢だ。今私は選択を迫られている。いや、選択を迫っているのは自分自身の心だ。夫の母親、兄、妹に縁切宣言をしてもいいだろうか。それとも、情けない夫に縁切宣言をするべきか・・・

このことに関しての詳細は次回。

なんだか毎日肩を落として歩いている。そんな私の姿はよほどかわいそうに見えるのだろうか。

今日See's Candiesに行ったら
普通は1個しかくれないサンプルを、4つもくれた!

2020年2月1日土曜日

ステージング・ビフォーアフター

持ち時間は2時間。ステージングをしてくれるデザイナーが来るまで、私と夫に残された時間は2時間だった。昨日の夜遅くサンフランシスコのマンションに到着した、私と夫。今朝は7時に起きて最終的な片付けをする。

市場の動向を考えると、2月早々売りに出すのがいいだろう、という不動産業者(エージェント)のアドバイスに従って、来週売りに出すことにした。その前にすることは限りなくあったのだが、やっと最終段階に入った。

クローゼットを空にして、キッチンのキャビネットの中、冷蔵庫の中、シンクの下、お風呂の水滴、ガラスの汚れなどなど最後まで掃除が必要なところがたくさんある。

6時に起きるべきだった。7時から2時間ではとても完璧に綺麗にすることができない。

9時にデザイナーとエージェントが来て家具などを搬入し始めたら、私と夫はマンションを出て3時間ぐらい時間を潰さないといけない。朝ごはんなんぞその間に食べればいいのに、夫はわざわざサンノゼから持ってきたシリアルにパックのミルクを注ぎ、これも持参のブルーベリーまで入れて食べている。

ステージングのあとは写真撮影もあるので、水滴すら残したくないのに・・・


なんで、こんな時わざわざブルーベリーをざるに入れて洗うのか?手の平に置いて洗えばいいのに!このざるはどうやって乾かしてどこにしまうんだ?そもそも今日1日ぐらいブルーベリーは我慢できないのか!と心の中で夫に文句を言いながら、シンクを磨く。

が、夫も仕事を休んでノンストップで働いている。文句を言ってはいけない。心の中で毒づいてはいたが声に出しては言わない。

そういえば、アメリカでは『家のリモデルをするカップルがいなくなったら、離婚専門の弁護士は商売上がったりになってしまう』と言われる。『リモデル』という言葉を『家を売りに出す』と置き換えられそうだ。

ふと夫の足元に目をやると、靴を履いたまま作業している。なんで部屋の中で靴を履いているんだ!と頭に来る。「なんで土足なわけ?!!」とイラついた声で言う私。

夫は夫で、お金がかかってもキッチンのキャビネットの不具合を直さないといけない、と主張する私に「もうこれ以上お金をかけたくない!」と怒りの表情と低い声で応じる。ここでちょっとのお金をケチることで、マンションを安く買い叩かれたりすることをこの人は知らないのか!ケチ!と目の前が真っ暗になるほど腹が立つ。

極めて不穏な空気が流れる。『もうこれ以上この人とはやっていけない。マンションが売れたら離婚も視野に入れて将来のことを考えよう。』と思いながらシャワーのガラス戸を磨く。

9時になった。エージェントが来て、デザイナーが来て、トラックが到着して、とステージングが始まる。いずれ離婚しよう、とさっき決めたばかりの夫に「朝ごはん食べに行く?」と声をかけて、二人でカフェに行く。




この夫がストレスを抱えながら仕事をしてくれているから私も日本に遊びに行ったりできるんだなあ、と少し殊勝な気持ちになりながら歩く。

このマンションを売ったら、大きなローンもなくなって夫もストレスが減るだろう。とにかく、私たちの年齢でジャンボローン(と呼ばれる)を抱えるのは夫にとってものすごい重荷だっただろう。イラついて悪かったなあ、などと反省する。

3時間後部屋に戻ると、部屋の中は一変していた。

まず、ダイニングスペース。

ビフォー

アフター

書斎と呼んでいた小さなスペース。


ビフォー

アフター

私と夫が泊まる時使っていたゲストルーム。

ビフォー

アフター
違う角度から


ゲストルームのもう一面の壁にも明るい色の絵がかけてある。



リビングルームはこんな感じ。



次男とマリーが使っていたマスターベッドルームもカラフルなクッション、観葉植物、絵、ランプで見違えるようになっている。。

ビフォー

アフター

マスターベッドルームのもう一面の壁

キッチンにも明るい色の小物があふれている。



装飾は私のテイストではないが、たくさんのランプや壁にかけた絵で全体が明るくなって魅力的になっている。やっぱりデザイナーにお金を払って良かったよね、と言うと夫も同意する。それまで、$2000以上も払う必要があるのか、と渋っていた夫も見違えた部屋に嬉しそうだ。

写真撮影は終わったが、明後日部屋を見たいと言う人がいる、とエージェントが言ってたので、完璧に綺麗にしよう、とキッチンやバスルームの床に落ちていたゴミを掃除して帰ることにした。

ダイソンで3分もあれば終わりそうだ。ところが朝ダイソンを使った夫がその後充電していなかったらしく、掃除し始めた途端に電池切れした。

カッと頭に血がのぼる。

怒りは今日のマックスに達した。

使ったあと、なぜ充電しない!
充電しておくのは常識だろうに!
やっぱり離婚だ!
もうこれ以上絶対無理!

なぜ脳の血管が切れそうなほど腹が立つのか、自分でも不思議だ。

パワ ーof ダイソン

2020年1月28日火曜日

雲

追突されたレクサスはリースした車で、3年後にはレクサスのディーラーに返すことになっている。



買った車であろうとリースした車であろうと、私は自分の車に全く愛着がないし、加害者に同情はしても怒りは感じない。



が、『ったくもう面倒なことよ。』と日々思う。

結局修理費は$9300!
(一応加害者の保険が会社が支払ってくれるようだが、まだいざこざは続きそう)

保険会社に電話しても、担当者の留守電にメッセージを録音するだけ。



折り返しでなんて、かかってこない。



メールを出しても返事はこない。



とても態度が悪い。



アメリカで大手と言えるアルファベットを3つ並べたこの保険会社に、日々ムカついている。



が、アメリカはそんな国だ。



会社のイメージを落とすようなことをしてはいけない、なんて殊勝な気持ちを持ちつつ仕事をしている人なんてあまりいないだろう。



サンフランシスコのマンションだって、色々あった。



内覧の時ガラスに傷があることに気がつき、交換してもらうことになったが、最終的に正しいガラスが入るまで、業者は8回来た。



7回間違ったサイズのガラスを持ってきたのだ。



正しいガラスが入ったのは2年後だった。



こんなのアメリカでは日常茶飯事のことで、怒るだけ損だ。



月曜日に家具が配達されます、と言われて仕事を休んで待っていたのに結局家具は届かなかった、というようなことは何度も経験した。



私の保険会社は全く連絡してこないが、加害者の保険会社からは毎日のように電話がかかってきたり、FaceTimeまでしたり、とこれも面倒なことだ。



などなど、ネガティブな感情ばかり書いてしまったが、このところ空をよく仰ぎ見てため息をつくことが多い。

カリフォルニアは空が大きいので、層になった雲を見て色々考える



ふうむ。雲ってこんなにおもしろいものなんか。



そういえば、12月には富士山の横になんともユーモラスな雲が浮かんでいた。



こんなに低い位置にある雲なんて見たことない。

これは東海道新幹線の窓から見た富士山のすぐ右横


一生に一度見られるかどうか、というようなおもしろい雲でシャッターを切りまくった。

小田原付近のまるで手の届きそうな雲


私が住む地域で、車がない生活はやはり無理。



結局トヨタカムリをレンタルしているのだが、せっかくSUVを3年契約でリースしているのに、修理期間中は使えないことにイラつく。



今は引越しの荷物を移動することが多い時で、SUVは必要なのだ。



が、加害者の女の子の車はボンネット部分が完全に壊れてしまっていたので、多分新しい車に買い替えになるだろう。



それに比べたらまあ仕方ないか、と我慢できる。



それにしても、彼女の保険は来年どこまで値上がりするんだろう、と他人事ながら心配になる。

両親の介護をしていた頃、いつも橋から加茂川を見て真っ暗な気持ちになっていた


心配事はまだまだある。



サンフランシスコのマンションは無事売れるのだろうか、次男たちはいつ自分の家が買えるのだろうか(我が家を出て行くのだろうか・・・)。


サンフランシスコに今不動産物件は少ないということだが・・・


少なくとも長男は、サキとサキ母の家に3人で住めるから良かった。



長男の住んでいる街は、2019年カリフォルニア州安全な街第1位に選ばれている。

来週は長男の住む家でスーパーボールをテレビ観戦する予定

長男とサキの仕事に関しては色々気になるが、二人とも健康なのだからそれだけでもありがたいと思うべきだろう。

長男がハワイ出張の折撮ったという写真(この空はハ♬ワ♬イ♬!!という感じ)

下の雲を見たのは、今朝修理工場から来たメールを読んだ直後だった。



メールは『約束通り車の修理は2月10日に終わりますよ!』という内容。



いや、約束は2月3日だったはず。



1週間延びるわけ?

ムクムクムク(黒い感情)

2020年1月23日木曜日

ステージング

このところサンフランシスコのマンションを売りに出す準備で、1日10時間ぐらいの労働を続けている。

まず、ペンキ塗り。

3年半ほど前にマンションのリビングルームと書斎をパウダーブルーがかったグレーにしたいと考えた。ペンキの色見本(小さな紙製のしおりのようなもの)をあちこちのお店でもらってきて壁に当てて試してみたが、一番気に入ったのがHome DepotというDIYのお店で扱っているラルフローレンのペンキだった。ところが、もうラルフローレンのペンキはお店で扱うのをやめたところだということ(あっても高い)。が、同じ色のペンキをHome Depotのペンキを数色混ぜて作ってくれる、というのでサンプルサイズで4分の1ガロンを作ってもらった。

サンプルが気に入ったので、もう少しクオリティの高いKelly Mooreというペンキ専門店にサンプルのペンキを持って行き、同じ色のペンキを作ってもらって塗った。そしてその色は私の好みにぴったりで、見るたびにこの色を選んだ自分を自画自賛していたのだった。それもDIY店で作ってもらったペンキなのでずっとずっと安くできた。

ところが、マンションは北向きで暗い。売りに出す前に少しでも明るくする必要があり、白く塗ることを不動産業者(エージェント)から提案された。




ペンキ塗りが終わったあとは、マンションを見に来る人に『自分ならこの部屋をこんなインテリアにして住みたいなあ。』とイメージしてもらうために、リネン類やシルクプラントなどを買った。これはStagingステージングと呼ばれる。ステージングのために、クローゼットは空にすること、暗い家具は置かない、キッチンの食品庫なども床部分には何も置かないこと、などなどしないといけないことはエンドレス。

床にペンキがつかないようにカバーしてはいたが、それでも少しついてしまう
爪楊枝を買ってきてほじくる作業の所要時間が2時間以上

空の状態の部屋に、家具を含む一切合切の物を運び入れてするステージングは$8000から$10000以上。つまり80万円から100万円!私たちは最低限に近いステージングを頼むことにした。

ペンキ塗りがすんだあとの書斎は現在こんな感じ
少しでもスペースがあるように見せるためにデスクは小さな物に換えた


そのステージング費用の見積もりが昨日届いた。不動産業者がデザイナーと共に部屋に来て見積もりをしてくれたのだ。2ヶ月で$2250ということ。2ヶ月で売れない場合、その後追加料金が毎月$450。

さて、そのステージングリストは下記の通り。

Kitchen

.  Artwork
.  Towels
.  Accessories

Living Room

.  Side Tables
.  Lamps
.  Artwork
.  Throws/pillows
.  Accessories

Owner provides:
.  Sofa
.  TV
.  Coffee Table
.  Arm Chair
.  Mirror
.  Plant

Dining Room

.  Dining Chairs (4)
.  Table Runner
.  Accessories

Owner provides:
.  Dining Table
.  Bar Stools

Study(書斎)

.  Bench
.  Artwork
.  Tall Plant
.  Lamp

Owner provides:
.  Desk
.  Chair
.  Plant

Master Bedroom

.  Pillows/Throws
.  Artwork above the bed and above the dresser
.  Accessories
.  Plant
.  Lamps

Owner provides:
.  Bed & Frame
.  Bedding/Sheets/Coverlet
.  Dresser
.  Nightstands
.  Bedside Lamps

Guest Bedroom

.  Nightstands
.  Headboard
.  Lamps
.  Pillows/Throw
.  Artwork
.  Accessories

Owner provides:
.  Queen Bed & Frame
.  Dresser
.  Sheets/Pillowcases


Outdoor(ベランダ)

.  Plant
.  Rug
.  Pillow

Owner provides:
.  Chair
.  Table

Bathroom

Bathrooms will be kept minimal and clutter free.
Fresh Towels
Bathroom accessories
Artwork


つまり、Owner provides:が私たちの置いておく家具類で、あとの家具、ラグ、タオル、クッション類、絵、照明などのアクセサリー類をデザイナー(この場合stagerステージャーと呼ばれる)が持ち込んで飾ってくれるということだ。

キッチンのカウンターの上には何も置いてはいけないというお達しが出た

2LDKプラス書斎で120㎡のこの部屋は、日本の基準からするとまあスペースがある方かもしれないが、少しでも広く見せるためにステージャーがどうデザインしてくれるのか、ステージャーの腕の見せ所。

とても興味深い。


サンノゼの家のステージングもお願いします

2020年1月14日火曜日

・・・

追突事故のあと自分で運転して出かける気力がなくなってしまった。とにかく平穏な毎日が過ごせたらそれでいいのに、災害は向こうからやってくる。

なんつ〜か、雲まで心をザワザワさせる


年をとったせいか自分の中で感情の起伏が乏しくなってきたなと感じていた。追突された時も、心の中が煮えくりかえったと書いたが、考えてみるとそれは嘘だ。はあああああ〜、面倒なことになったとは思ったが、煮えくりかえったわけではない。

さすがに加害者に『あんたのせいよ!』と食ってかかられた時は腹も立ったが、そのあとは、とにかくこの場から逃れたい、という気持ちしかなかった。

だから、保険会社からもし腰痛があるようでしたら、加害者の保険会社と交渉して医療費を出してもらうようにします、と言われた時も『もういい。』と思っただけだ。別に医療費をもらってマッサージや鍼に行きたいわけではない。加害者の車は廃車になるのだ。その上私の車の修理費や医療費で21歳の女の子の保険額を増やしてしまうのはかわいそうだ。

こういうことは因果応報で、私がここで『うまくやった』と友人Y子のように数千ドルの医療費をだましとったりすることは、あとで自分につけが廻ってきて痛い思いをすると信じている。

車が修理工場に入っている間のレンタカー料金ももういい。外出しないで、家の中を片付けることに専念しよう。

両親の介護があった頃は、悲しみや絶望や怒りや焦燥感など、毎日心の中のアップ&ダウンが激しかった。が、今の私は大きな感情の起伏が減ったようだと書いた。四六時中『・・・』という状態になっているような気がする。『!』という状態がもうなくなった?

これは認知症の初期症状なのだろうか。そういえば、最近人との会話が面倒と感じることも増えた。こうして黙々と毎日が過ぎて行き、認知症は進行していくのだろうか。

2月に売りに出すサンフランシスコのマンションはpresentableつまり、人に見せることができるような状態にしないといけない。土日2泊でトラックを借りて家具をサンノゼの家に動かした。少しだけ残しておいて、あとはstagerと呼ばれるデザイナーに入ってもらって、部屋を少しでも魅力的に見せるためにデコレーションしてもらう。

自分でできるデコレーションは自分ですることで、デザイナー料金を節約したいが、これがなかなか難しい。それでも近所のディスカウントのホームストアで毛布やタオルなどを買ってくる。デザイナーに全て任せると$8000(90万円ほど?)だそうだ。

DKNYの布団セット、タオル、UGGの毛布、りんごを入れるお皿、
ブルーのクッション、蘭の花3鉢で$240


バスルームはこういう殺風景な状態から

蘭の花とタオルだけで雰囲気が変わる

ゲスト用バスルームにもTrader Joe'sで$10しない蘭を買う


トラック3往復で移動したものは、シングルサイズのベッドマットレス2つ、長さ2メートル強のソファ1台、ダイニングチェアー5脚、本棚、デスク、大きな額縁、高さ2メートル以上の鏡、ワインラック、おもちゃ、寝具、などなど。


鏡をトラックに運ぶ夫と次男

鏡もソファも2メートル以上の長さがあるので、荷台に収まらない

まだまだ家具も荷物もある。特にクローゼットは空にした方が、家を見に来てくれる人への印象がいいそうだ。

クローゼットも空にしないと収納が少ないという印象を与えるそうだ


毎日毎日ペンキ塗りや引越しや車のことで気が重い。でも、マンションが売れて次男たちの家が見つかるまでだ。もしかしたら掘り出し物の家が突然売りに出てきて、夏までに決着がつくかもしれない。それまでの我慢だ。

いつも通り淡々と・・・淡々と・・・生活していくのだ。

せっかく時間をかけて塗ったラルフ・ローレンのスモーキーブルーのペンキも
上から白で塗り直す


サンフランシスコには生活必需品がどんどんなくなっていくので、次男、マリー、ヒロもこれからは毎日サンノゼの我が家で暮らすことになるが、夏まで・・・夏まで・・・と自分に言い聞かせる。家中が家具とおもちゃだらけだし、ヒロから隠すためにピアノはダンボールとフェイクプラントで囲まれている。

この家に平穏『・・・』はもうなくなった。

ファミリールームはソファ3台、ヒロのテーブルセットなどで満杯


が、マリーが言う。

「私たちが家を買って引っ越したとしても、毎日ご飯はここに食べに来ていい?そのあといつ家に帰ることになるのかしら。夕食のあと私たちは自分の家に帰るわけ?それともヒロはここでお風呂に入れて、そのあと帰ることになるのかしら?」

次男が言う。

「ってことは、家を買う必要ある?いっそのことここで同居すればいいんじゃない?」

マリー「あ、ホント、そうよね〜。」


!!!!!