2014年5月18日日曜日

ハクナマタタ

さて、昨日の続き。ライオンキングに感動して、もう一度あの声が聞かずにはいられない姉、夫、私の3人で半年後またニューヨークに戻った。


実は、前回のニューヨーク旅行は帰りの飛行機が悪天候のためキャンセルになり、夜中の2時にまたタイムズスクエアにあるホテルにUターンしたのだ。2日後のフライトに乗れるということでホテルにもう2泊宿泊することになった。

大雨でフライトは全てキャンセルされた
天候がフライトキャンセルの原因の時、航空会社は旅行者がこうむる損害の一切を免責される。こちらはJFK空港からタイムズスクエアまでの往復交通費、2日間の滞在費もかかる。その上、姉は翌日サンフランシスコ空港から日本に帰る予定だった。これも変更料がかかる。旅行保険も延長手続きが必要だ。父も待っている。

が、これをポジティブに考えるのだ。ハクナマタタ。これはライオンキングの中で使われる言葉だが、スワヒリ語で『くよくよするな。』という意味なんだそうな。よし、ハクナマタタ。これはブロードウェイの舞台をもう少し見なさいという意味だろう、と考えることにする。では、何を見に行くか。ライオンキングはすばらしいが、もしかしたら他にもっとすばらしい舞台があるのかもしれない。

友人Mが言っていた。サンフランシスコに見に行った舞台、マンマミーアがとても良かったと。それならマンマミーアを見に行ってみよう。長時間行列に並んだ末チケットを取り、ホテルから歩いてすぐの劇場に行く。もう嬉しくて嬉しくて仕方ない。今回は観劇中食べるおやつも持って来た。

期待して行ったマンマミーア

ライオンキングに行った時はお腹がすいていた。劇場では色々なお菓子や食べ物が販売されている。が、ほしいものもなく空腹で観劇した。マンマミーアには準備万端で行くのだ。ブルーベリーチョコレートなら、音もしないしいいだろう。図らずもニューヨークにもう2日滞在することになったことを、目一杯楽しむのだ。

さて、そのマンマミーア。

個人的意見だが、高校の文化祭をちょっとマシにしたようなもの。という感想しかなかった。確かに歌唱力はすばらしい。が、ショーの構成、ストーリー、キャストが退屈だ。このチケットにあんなにお金を払ったのか、と思うと腹が立って仕方ない。ブルーベリーチョコレートをひたすら食べる。会場が総立ちして一緒に歌い踊るはずのラストシーンでも、半分の観客は座ったままだ。

悪いけどがっかりした

後ろの席から日本語が聞こえて来た。20代と思える男の子二人の会話だ。「ブロードウェイってこんなものなのかなあ。」「ライオンキングはどうかなあ。」「う〜ん。」と悩んでいる。

ガバッと後ろを振り向いて「是非、ライオンキングに行きなさい。おもしろいよ。」と教えてあげたい。が、おばさんが突然振り向いてそんなことを言ったら、この子たちはビビるよなあ。やめた。

それに、友人Mのようにライオンキングが好きじゃない、という人もいるのだ(この時点でそのことは知らなかった)。人の好みは千差万別。Mは「あんなものがおもしろいなんて信じられない。動物がお面つけて草持って歩くだけじゃない。ええ〜?あれがおもしろいのぉ?」と言う。こんな意見もあるのだ。

日々満席のライオンキング

後日姉の友人がタイでマンマミーアを観劇した。ブロードウェイとはあんなものか、とがっかりしていたらしい。姉は、『いえいえ違うよ、ブロードウェイの実力はあんなものではない。』と言ったらしいが、やはりマンマミーアが好きじゃないという人は少なくないのだろう。

ククク、やっぱりライオンキングに行くべきだった、と後悔しても遅い。翌日はもうサンノゼに帰るのだ。よし、リベンジしに帰って来るぞ。

というわけでリベンジをしに帰って来た半年後。今度はチケットを数ヶ月前に取った。2階席がある。2階ならキャストが降りて行くシーンも見られるし、舞台全体が見渡せる。よし、2階席を取ろう。

2度目のライオンキング
が、舞台は前回ほど迫力がなかった。2階席は音響が違ったのだ。1階席のように舞台と渾然一体という感動がない。少しがっかりした。勿論 Tshidi Manye の歌は同じようにすばらしいのだが。弦をふるわせるような『せつない音』。

でも、誰かの声に通じるものがあるな、としばし考える。

もしかして・・・

ま、まさか

2014年5月17日土曜日

ライオンキング

日曜日に銀行に提出する書類を揃えている。2012,2013年分の税金申告書、過去3ヶ月分の所得明細書、3月と4月分の銀行、株、老後のための預金明細、固定資産税通知書、家屋保険明細、家のローン残額明細など。私たちの分と次男の分全部だ。

夫は所得の明細、銀行の明細などは提出しないと言っている。この家を担保にしてローンを借りるのに、それは必要ないと思うらしい。とにかく少しでも個人情報を提出するのはいやなのだろう。が、万が一どうしても提出が義務づけられている場合を考えて、一応全て揃える。
書類を掘り起こしている

サンフランシスコに移ると毎月の支出が大きく増える。そのことを考えると怖い。その上物件がない。物件が出るとキャッシュを持った人たちの競争になる。それも段々気持ちが萎えて来た理由だ。なにしろロシア、中国、インドからの投資家がどんどん不動産を購入しているので、地価は高騰する一方だ。

が、サンフランシスコに住めばバレエなどの舞台を見に行くこともできる。と思うとやはり引っ越しは魅力的に思える。勿論サンノゼからでも1時間で行ける。が、電車や徒歩で行けるのと、イベントの時駐車場を探して行くのとでは全然違う。

SFオペラハウス

夜のイベントに電車で行くのは億劫だ。友人も皆サンフランシスコ市内での運転がいやなので、一緒に行けない。様々な問題を全てクリアして一緒に行ける友人Mは、イベントの好みが全く違う。夫と行っても楽しくない。

SOMAに住んでいたら、一人で行くのも可能だなあと思う。

サンフランシスコのユニオンスクエア
2年半前姉と夫と3人でニューヨークに行った。この時が5度目のニューヨークだったが、ブロードウェイに行ったのは初めてだった。それまでブロードウェイの舞台に、そこまでのお金を使うことは考えられないことだったからだ。が、この時は行くことにした。子供たちの大学が殆ど終わる頃だったので、学費地獄ももうすぐ終わり、一度ぐらい行ってみてもいいんじゃないかと思ったからだ。

行ったのはやはりライオンキング。ディズニーの映画で見ていたが、人間が動物の格好をしてあの映画を再現するなんて、もしかしたらとてつもなくバカバカしいのではないか、と思った。が、10年以上チケットが完売し続けている舞台だ。何か魅力があるのだろう。

舞台は宿泊していたホテルのすぐ裏にあった。チケットの金額に少しクヨクヨしながら劇場まで歩いて行った。それもギリギリでとったチケットなので、3人バラバラの席だ。

劇場が暗くなって舞台が始まった時出て来たのは、アフリカの民族衣装を着た背の低い女性だ。杖を持った、そのちょっと道化師のような女性 (Tshida Manye) は、右手を振り上げた途端歌い始めた。その時の感動は一生忘れられないだろう。

これがTshida Manye

この世にこんな声を持った人がいる。この世にこんな歌唱力を持った人がいる。この世にこんな表現力を持った人がいる。それは今まで生きてきた中で一番大きな感動だった。この人の声は聞いたことのないような『音質』で、『この世にはこんな声が存在するんですよ、聞いた事なかったでしょ』と攻め続けて来る。

それからの2時間はめくるめく感動の中で溺れそうだった。恋してしまった心臓が入っている胸の中は、嵐が吹き荒れているようだ。この人が好き!この人が好き!と脳髄が叫んでいる。もうすぐ愛する人と別れないといけない、という悲壮感も入り交じっている。しかし、こんな気持ちになったのは自分だけ?もしかして姉と夫にとっては子供だまし?

劇場が明るくなって3人が顔を合わせた時に、3人とも同じ気持ちを共有していたのがわかった。姉も夫も顔が真っ赤になっている。3人がうわ言を繰り返す。基本的にはそれぞれ『すごい。信じられない。あの声は何なのだ。すばらしい構成。感動した。』というような言葉を言っている。夢遊病患者のようにホテルに歩いて帰った。3人共殆どしゃべらない。耳の中でこだまするあの声を失いたくないからだ。

泊まっていたWホテル
その日から数ヶ月間はその麻薬のような声に取り憑かれてしまい、一日中YouTubeでその声を聞いていた。が、YouTubeで聞く歌声は勿論実際のものと同じではない。実際に聞く歌声は完全に麻薬だ。寝ても覚めてもその声が聞こえてくるような、そんな『音』なのだ。何かの楽器から奏でられた音ととしか思えない。この世に存在しない楽器。

そして、麻薬中毒の3人はその半年後ニューヨークに戻って行ったのだ。

続く。

2014年5月15日木曜日

住宅ローン

繰り返すが、ベイエリアには今家を買いたくても物件がない。ソーマ地区には特にない。


サンフランシスコの中では便利で新しい地域、いわゆる英語でup and coming areaと表現される地域だ。これから人気の出る地域。いや、もう人気が出ているので物件がない。ただどんどん開発が進んでいるので、これからもっと物件は出て来るだろう。

が、次男は待ってられない。今住んでいる地域は便利だが危険な地域と隣り合わせ。親としては心配だ。次男のガールフレンド、マリー(仮名)の両親も心配しているらしい。マリーの両親は次男が一緒に住み始めたことに大喜びだそうだ。次男がコンドーを買ってマリーと住むなら、今までマリーが払っていた家賃をそのまま、次男に払ってくれるということ。これは助かる。

が、物件がない。だから、いっそのこと2LDKを買って、取りあえずそこに次男とマリーが住む。いずれ私たちの家が売れて、私たち夫婦がサンフランシスコに移る準備ができたら、その2LDKに引っ越すというのはどうだろうか。この方法だと予算を少し上げることができるので、その分物件の選択肢が増える。

私たちは今の家を担保にローンを借りる。次男は次男でローンを借りる。頭金は余りないがローンでなんとか支払えるのではないだろうか。しばらくは苦しいだろうが、その間に今の家を最低限修理して、ステージングして売る(ステージングについては後日詳細を書く)。

こんな感じ?
物件がないということは、家を売っても自分たちが次に住む家が買えないという可能性が大きい。実際ベイエリアでは家を売りに出していた人たちが、売れそうになった途端次の家が買えるのか、と不安になって市場からおろしてしまう、ということを書いた。それが一番怖い。この方法ならその問題点もクリアする。

次男にそのことを話したらものすごく乗り気になっている。今朝銀行のローン担当者に電話してみた。今週末私たち夫婦、次男、マリーとで担当者のオフィスに行って話す事になった。

ところで、2LDKだと約100㎡の居住スペースだろう。今住んでいる家は232㎡。築15年なのでアメリカでは比較的新しい家で、収納スペースが多い。特に書斎、玄関、階段は中2階にあるので、その下が全て収納スペースになっていて、広大なスペースだ。ここにクリスマスの物、スキー用品、などの季節の物や捨てられないもの、将来必要なものなどが入っている。

家具も多い。これらを3分の1にしないといけないだろう。いや、5分の1か。でも、それはいいことなのかもしれない。シンプルに徹した生活。いつもホテルに滞在する度に思う。コップ1個とお皿が1枚あれば人間生活できるんだなあ、と。家具はこの数点が気に入っている。これだけは持って行く。あとはもういい。

この椅子とクッションの組み合わせ

黒い革の椅子2脚


クタクタだが座り心地のいいい革のソファ
おっと、これも。

去年買った『あの』オットマン

2014年5月13日火曜日

住宅ローン

不動産業者をしている友人Mにメールした。サンフランシスコのコンドーのことで色々聞きたい。するとMからお昼過ぎに『今カフェにいるからおいで』と電話があった。Willow Glenというサンノゼの古い地域だ。ちょっとオシャレな家も多い。小さなダウンタウンがあり、高齢者がとても多い。

Willow Glenのダウンタウン
友人Mは昨日娘二人にランチに連れて行ってもらい、その後マッサージ師である長女にマッサージしてもらった。その後娘二人につけまつげをプレゼントされ、ネイルに連れて行ってもらった、と嬉しそうに話す。やはり娘が二人いるといいなあ、とうらやましくなる時はこんな時だ。

私が昨日の話をすると、そりゃあ長男はガールフレンドのお母さんのために母の日を向こうで過ごしたんだね、とMは言う。はいはい。そうですね。わかっているけど、改めて言われるとやっぱりつらい。まあ、次男が家に帰って来てくれたのだから、それだけで喜ぶことにする。

それでも昨日の涙の意味をずっと考えた結果、人間は結局一人ぼっちなんだなあという哀しみの涙だったような気がする。子供がいてもいなくても、結局は孤独なのだ。自立して自分を楽しませるようにしないといけないということなのだろう。

カプチーノはなかなかおいしかった



Mは自分の知り合いの銀行のローンを扱う人、それからサンフランシスコの不動産業者を紹介してくれる。次男はローンがどれだけできるか、その人にすぐ見積もってもらうべきだ、ということ。でも次男の収入でSOMA地区で買えるコンドーはないだろう、ということだった。




SOMA地区は以前は倉庫街で殺風景な地区だったし、安全とは言いがたい地域だったらしい。が、今はIT関係の会社や芸術家が増えてオシャレなお店も増えて、交通の便もいいことから地価が上がった。どんどん開発されている人気地区なんだそうだ。

Whole Foods


私たちが払う頭金の金額を上げるしかないのだろう。が、いずれ長男がコンドーを買いたいと言った時にも助けてあげたい。その時もお金が必要になる。はっきり言ってそんな貯金はない。Mの忠告は、次男がこれから半年間今のアパートに住み、その間貯金をすること。とは言っても半年間でできる貯金など微々たるものだ。


Mのもう一つの忠告は、私たちが家を担保に銀行からローンを借りること。金利は少し高いが、税金申告の時に利子分は控除の対象になる。


Mと別れたあとお店のはしごをする。スーパーや銀行など6軒廻る。6軒廻っても車はお店の真ん前の駐車場に停めるので、殆ど運動にはなっていない。
これもWhole Foods

80歳ぐらいの店員さんの機敏な動きを見て尊敬してしまう。自分があの年齢の時、果たして健康でいられるのだろうか。

See's Candiesの店員さんは
80歳ぐらいの女性
このお店のすばらしいところは高齢者を優先して雇うこと

Safeway



さて、昨日から私が考えている楽しいこと。これは今住んでいる家を売って、サンフランシスコに2LDKのコンドーを私たち夫婦にも買うことだ。SOMA/ミッションベイは無理かもしれないが、もっと不便な地域なら買えるかもしれない。今の家とコンドーとの差額があればそれを次男のコンドーの頭金にする。

しかしサンフランシスコとはいえ、
日本のに比べるとスタバは余りオシャレではない



2LDKだと当然ベットルームは2つしかない。今の家はベットルームが3つと書斎がある。2つだと夫が1つ、私が1つ使える。自分だけのスペースができて楽しいのではないか。まあ、長男がまだ家を買う準備ができていなければ、長男が寝室を1つ使うしかないかもしれないが。自立するまではそれで我慢する。



コンドーを買えば、今の家の階段の手すりが気に入らないとか、キッチンのリフォームをどうしたらいいか、などを忘れてしまって新たにプロジェクトを始めることができる。ずっと好きだった、イタリアンキッチンでもケープコッドスタイルでも、新たに一からスタートできる。やっぱり白い床にしようかなあ。昨日悲しくて仕方ない気分の時から、こう考え始めたら楽しくなってきた。



さて、こんなにお店を廻ったのに、歩数計を見ると今日は1783歩しか歩いていない。

やっぱりサンフランシスコに移るべき?

2014年5月12日月曜日

サンフランシスコの住宅事情と母の日

それはきんぴらごぼうが原因だった。



母の日は夫婦喧嘩で始まった。



今日サンフランシスコに帰る次男に、きんぴらごぼうを持たせたかった。



夫にゴボウをささがきにしてくれ、とスライサーを渡したが、うまくできないと夫は苛ついている。



他にも持って帰らせたいものを調理していたので、ささがきぐらいしてほしい。



ささがきがむずかしいのはわかる。



お金のことでこのところ夫に腹が立っているのだ。



とにかくお互いにイライラしている。

問題の(?)ささがき



次男のコンドーの頭金を少し補助してあげたいのに、そのお金は簡単には用意できない。



老後のための預金も必要だ。



でも夫は保守的過ぎる。



この夫婦喧嘩を見ている人がいたら『なんと滑稽なことよ』と思うだろうが、二人ともお金のことが不安なので仕方ない。



夫婦喧嘩の殆どはお金に起因しているのだ。



実は息子たちがコンドーを買う手助けがしたい、と思うにはわけがある。



ベイエリアでコンドーを買えないので、彼らはテキサス、コロラド、シアトルなどに移ろうかなあ、などと言っているのだ。



親に買ってほしいとは、一度も彼らからは言って来ない。



夫は、息子たちが若いうちに他の土地で色々な経験をしてみるのはいい、と賛成している。



それはわかる。



でも、私はやっぱりできるだけカリフォルニアにいてほしい。

アパートの下はカフェ



勿論私だって息子たちに、他の州に移住するのは反対だとは絶対に言わない。



が、ベイエリアにコンドーを買う補助をすることで、できればこの辺りに住んでほしい。



次男が今住んでいるアパートは、よく話を聞いてみると危険な地域(テンダーロイン)に近い。



ユニオンスクエアに歩いて行けるので、アパートの周りは観光客が多い。



それでも、すぐ近くには浮浪者や麻薬常用者たちが徘徊しているテンダーロインがあり、いつも事件が起きている。



お昼過ぎに次男をサンフランシスコに送って行った。



改めて次男の住んでいるアパート近辺を見てみると、怖そうな人たちがたくさん歩いている。



突然心配になって来た。



誰かに襲われるかもしれない。



もしかしたら、そういう不穏な人が飼っている不穏な犬が息子を襲うかもしれない。



数年前に犬がラクロスのコーチをしている女性を襲い、女性はかみ殺された事件もあった。



どんどん心配になる。



やっぱりもっといい地域にコンドーを買うしかない、とSOMA/ミッションベイ地区に行ってみた。



アパートの家賃を払うということは、お金を毎月ゴミ箱に捨てているようなものだ。



支払いは大変でも、コンドーのローンは自分のためだ。



その上、利子は所得税から引いて申告することができる。

湾に向かって歩く
左側がAT&T Park



ミッションベイ地区はやはり良さそうだ。



道はきれいで景色もいい。



湾が見える。



レストランやお店が並ぶ。



犬を散歩させている人も多いが、皆ちゃんとした格好の人たちだ。



今開発が進んでいるこの地区は、しかし安くはなかった。



今日オープンハウスをしている部屋は、1LDKだが高いものばかり。



80万㌦から90万㌦(8千万円から9千万円ぐらい)だ。

オープンハウスだった9階にある1LDKの部屋から見た景色
左側がジャイアンツスタジアム、写真では見えにくいが湾がよく見える
次男はこの部屋がとても気に入ったようだ
が、勿論買える金額ではな
い



もう少し地域的には商業的になるが、ベイブリッジのすぐ横にある高層ビルも悪くなさそうだ。



ここにはジャイアンツの選手も6人住んでいると聞いた。



高層階はラグジュアリーな部屋があるらしいが、低い階には安い部屋もあるということだ。



見に行ってみたが、こちらは10分前にオープンハウスは終わったということ。



これはジャイアンツの選手がたくさん住んでいるリンコンヒル(Rincon Hill)


来週また見に来ようと言いながら、AT&T Parkそばのスターバックスに行くことにした。



ここで、次男のガールフレンドを待つのだ。



ガールフレンドは母の日のためにサンノゼに帰っていた。



CalTrainでサンフランシスコに帰って来ているところだ。



だから電停にも近いスタバで待ち合わせることにしたのだ。



夕方犬を散歩させる人を見ながらスターバックスのテラスに座っていると、物悲しい気分になってきた。



次男はこうして家から離れて行く。



彼がひたすら待っているのはガールフレンドだ。



それが当たり前の成長だし、こんな時母親と一緒に行動したい息子では問題がある。



が、やはりなんだか寂しい。



長男は長男で、金曜日からガールフレンドの家にいってしまっている。



母と2人暮らしのガールフレンドと、母の日を祝っているのだろう。



長男は毎年自分の母など関係なく、家にいたことがない。



友人たちは皆、今日は昼食か夕食を子供たちに招待されて母の日を祝ってもらう、と言っていた。



なのに、うちの息子たちはレストランを予約してくれるわけでもない。



母の日は、予約がないとレストランで食べることはできない。



今晩は一体どこで食べるのだろう。



そんなことを誰も考えてくれないのか。

この物悲しいスタバ
一生忘れないだろうなあ


などなどグチグチと考えていると涙が出て来た。



最悪の母の日だな、と思うと涙が止まらない。



次男に涙を見られたくないのでサングラスで隠す。



そのうち、ガールフレンドが電停から満面の笑みを浮かべて歩いて来た。



次男もまるで数年ぶりに会ったような顔で、嬉しそうに彼女の背中に腕を廻している。



仲が良さそうなのはとても嬉しい。



でも涙は止まらない。



自分でもこの涙の理由はよくわからない。



息子たちがもう母のことが一番ではない、と知っているからか。



そうでもないような気がする。



それは数年前からわかっている。



ステキな女性と結婚して家庭を築いてくれれば、母としては一番安心する。



なら、今日の夕食のことを誰も考えてくれないのがつらいのか。



自己憐憫の涙?



それも違うような気がする。



そんなのは毎年のことだ。



息子が親から独立して、家を買おうとしていることに感傷的になっている?



わからない。



何が悲しいのかわからない。



でも涙はいつまでもこみあげてくる。



サングラスをかけたまま、次男とガールフレンドをアパートの前で降ろして手を振る。



帰り道もずっと涙が止まらなかった。



が、ちょっと突飛もないアイデアが浮かんで来た。



そのことを考え始めると少し気が晴れれる。



さて、そのアイデアとは何か。

これがヒント

2014年5月11日日曜日

サンフランシスコのアパート事情

次男が転職した。今度の職場はサンフランシスコ、それもジャイアンツのホームスタジアムであるAT&Tパークのすぐそばにある。今週が新しい職場第1週目だった。とりあえずサンフランシスコのアパートに住んでいるガールフレンドの部屋に、しばらく一緒に住むことになり、私が日本にいる間に引っ越してしまっていた。

次男とガールフレンドは明るく人懐っこい性格が似ている
ガールフレンドのアパートはユニオンスクエアのすぐそばだ。遊びに来いと誘われたので、行ってみることにした。ついでにユニオンスクエアにあるお店でショッピングもしたい。なにしろサンノゼは田舎だ。我が家から一番近いスーパーまでは1マイル、つまり1.6㌔ある。一番近いカフェはスターバックス。ここまでは2.4マイル、4㌔近くだ。ピーツまでが8㌔。モールまでは9㌔。アメリカなら『近所』ではあるが。

一昨年の夏大学を卒業してから、次男にとってはこれが3つ目の仕事だ。アメリカ全体のことはわからないが、シリコンバレーの20代は転職し続ける若者が多い。より良い職場環境と年収を求めての転職だ。次男の職場環境も我々の世代からは考えられないほどの良さだ。

従業員は会社で1日3食無料で食べることができる。社食とはいえ、レストランのシェフが調理しているので、なかなかおいしいということ。

職場にペットを連れて来るのは自由。次男の隣の席に座っている同僚は犬を毎日連れてきて、犬は一日中寝たりその辺を歩いたりしているそうだ。

大きなジムがあり、従業員はジムで汗を流すことを薦められる。アーケードがあるので気分転換にゲームをして遊ぶ。マッサージ師がいる。などなど今のIT関係の会社はこういう環境が当たり前だそうだ。会社側はより良い人材を獲得するために、コンサルタントを雇って魅力的な環境を作るのだ。

今の20代30代はブーメランジェネレーションと呼ばれる。つまり、一度は手元(親元)から離れたもののまた返って来るという意味。まるでブーメランのようだ、ということで名前がついた。特にベイエリアでは親元に帰る子供たちは多い。コンドーを買うにもどんどん価格が高騰して手が届かないからだ。


ガールフレンドの1Kアパートはとても広い。ユニオンスクエアまで歩いて5分。部屋はアパートの4階にあるが、1階にはカフェがある。一緒に歩いてシーフードを食べに行ったが、人気のあるお店で行列ができていた。あきらめて隣にある格安お寿司屋さんに入った。


このアパートの立地は最高。大きなウォークインクローゼットのある部屋は広いし文句なし、と言いたいところだが、やはり古い建物なので使いにくい部分がある。バスルームは狭い。カーペットも汚い。それにワンルームでガールフレンドと一緒に住むということは、一人になれる自分だけのスペースがないということだ。二人の関係にとっては余り良くないことかもしれない。








ということで職場の近くにあるアパートを見に行くことにした。この辺りは新しく開発された地域で、今も次々に新しいコンドーが建設されている。ジャイアンツのスタジアムはすぐそばだ。プロフェッショナルな仕事を持つ人が住む地域で、ユニオンスクエアまで歩いて行ける距離なのに、郊外のような安心感がある。
ジャイアンツのスタジアム
向こう側に見える高層ビルはコンドー

が、アパートは高い。1Kの家賃が3000㌦。1LDKだと3500㌦だ。ガールフレンドと一緒に住んで折半できるのはいいのだが。それでも1年契約をした場合、1年後には家主が好きなだけ値上げしてもいいという法律がある。

1985年以前に建てられたアパートだとrent controlという法律が適用される。この法律では家賃の値上げ率の上限が決められている。が、次男が住みたい地域のアパートは全て新しいので提要されない。

広々としてきれいなアパートを見た長男はもう完全にその気になっている。部屋を見せてくれたエージェントは、今すぐ契約しないとなくなりますよ、と言う。それは本当だ。シリコンバレーのレンタル事情は大変なものだ。グーグル、facebook、アップルの従業員たちがどんどんレンタル市場をつり上げていると言われている。グーグルのあるMoutain View市など、毎月8000㌦の家賃のアパートがあっという間になくなる。


家を売りに出しても今はすぐ売れてしまう。それも言い値どころかそれ以上の金額のオファーが数件入る。売ったはいいが次に住むところが買えないのではないか、と危惧した売り主が売るのはや〜めた、と市場からおろしてしまうケースが多いとニュースで言っていた。

こちらはL字型の1Kで家賃は3000㌦

すぐにでも契約したそうな次男に、よく考えなさい、今のアパートだって契約が7月末まであるのだから、と説得する。

さて、夜は1時までアパートを借りるか、一体コンドーを買うことは可能なのか、と話し合った。
しかしこれが翌朝の大きな夫婦喧嘩につながることに

2014年5月10日土曜日

なんとなく不幸

カリフォルニアは今500年に一度の干ばつと言われ、雨が降らない。なのに1ヶ月以上お水を全くやっていない我が家の裏庭の植物はちゃんと育ち、花を咲かせていた。いじらしい奴らだ。



葡萄もあっという間に葉をつけて伸び放題になっていた。これはいずれ切ってしまうので、小さい方の葡萄の蔓がうまく柱にからまっていくように、工事用のテープで留めた。これでうまくいくのだろうか。



昨日家に帰って来て以来なんとなく不幸だ。というのは、日本に行く直前に業者に塗ってもらった階段の手すりが気に入らないからだ。光り方といい色の具合といいものすごく安物っぽく見える。

こういう色が昔から好きだった
そもそも一番好きだったのは白っぽいフローリングだったのだ。それが最近の流行の黒っぽいフローリングに惑わされてしまった。白っぽい床は少し高めの木にしないと質感が余り良くない、と感じたのも黒っぽいのを選んだ理由の一つだ。もっと探せば白っぽい木でも余り高くない値段のものがあったのではないか。多分あったのだろう。

しかし、もうフローリング工事はすんでしまった。確か全部で1万8千㌦(180万円)ぐらいだったはずだ。階段の手すりが1200㌦(12万円)だったと思う。キッチンのキャビネットも塗り替えるか新しいものにする予定で、それに合うと思った照明も買った。これが800㌦ぐらいだったような。つまり全部でちょうど200万円使ったわけだ。

が、この200万円は価値のある費用だったように思えない。リフォームはアメリカでも日本でも高くつくので、200万円は決して高い金額ではないのかもしれない。もし満足のいく出来ならば。

が、これで良かったのだろうか、以前より悪くなったのではないだろうか、と思い始めるととんでもない金額だ。最初からデザイナーに頼んだ方が良かったのではないだろうか。とクヨクヨ考える。

リフォームは本当にむずかしい。

いっそのこと和風にするとか?
⇧ 龍安寺