ビジネス・インサイダーのニュースによると、アメリカのミレニアム世代とZ世代が、退職後必要なお金は300万ドルである(約4億5千万円)と、ボストン大学の著名な経済学者が警鐘を鳴らしているそうだ。
つまり私の息子たちはミレニアム世代だから、これからせっせと貯金して300万ドル貯めないといけないらしい。
二人共若い時から投資をしているので、ある程度のお金は貯まっているということだが、そんなものでは追いつかないだろう。
日本ではどうだろう。
姉は国家公務員として40年ちょっと働いたので、年金はある。
悪くない年金額だが、それでも毎月何万円も預金から崩しているということ。
私が日本で正規雇用で働いたのは、大阪本町の貿易会社で社長秘書として3ヶ月のみ。
だから年金は、ない。
25歳、写真は台湾出張時
ファイナンシャル・プランナー岩崎淳子さんのコラムから、少し抜粋させていただく。
アメリカで、「He has a good pension.」というと、企業やお役所などに長く勤めたため、恵まれた年金が出るということを意味します。しかしながら、このペンション、ここ30年間くらいで急速に姿を消しました。大企業が軒並み確定給付型(ペンション)から確定拠出型(401(k)など。企業は企業負担分として決められた額を拠出するのみ。将来いくらもらえるかには関知しない)に乗り換えたからです。
大多数の人にとって年金といえば、ソーシャルセキュリティ年金のみになります。
アメリカの都市部での収入の中央値(メジアン。2019年データ)を見ると、最も高いのはシリコンバレー地区の$130,865ですが、まあそのあたりは断トツすぎるので参考にならず、もう少し「ふつうな」都市部として、例えばコロラド州ボルダー地区とか、カリフォルニア州サンディエゴ地区とか、ニューハンプシャー州マンチェスター地区などを見ると、収入の中央値は$85,000程度です。例えば、この中央値でソーシャルセキュリティ税を払い続けたとすると、67歳に年金受給を開始するともらえる額は$2,431(月額)です。
アメリカでソーシャルセキュリティを
受給し始める年齢別の割合
例えば67歳の夫が$2,431もらえたら、主婦である67歳の妻は$1,215を配偶者として受け取れます。月額合わせておよそ41万円相当です
多くの場合ソーシャルセキュリティに加え、確定拠出制度(401(k)など)やIRA(個人リタイヤメント口座)で資金準備をすることになります。
アメリカでよく言われるのは、退職する前の給料の80%程度を老後の年間生活費として見据えるというものです。そこからペンションやソーシャルセキュリティ年金の額を差し引いた分が準備しなければならない年額です。先ほどの都市部の収入中央値$85,000であれば、この80%である$68,000が老後の年間生活費。このうち、夫の年金$2,431と妻の年金$1,215を合わせた年間年金総額$43,758を差し引くと、$24,242が一年で足りない部分です。
これを生涯カバーするためにいくら貯めればいいか……なのですが、簡単な目安としてこの額を4%で割るという計算法があります。その結果が退職時持っていなければならない額になります。このケースでは$24,242÷0.04=$606,050となります(6,900万円程度)。これはあくまで中央値での計算なので、広く一般には当てはまりませんが、こんなところから都市部での中流の上の層では、老後資金$1ミリオン(1億1,300万円程度)は一定の目安といわれています。日本の数字と比べて大きく感じるのは、アメリカの都市部の生活費の高さとインフレ率のせいだと思います。 (以上岩崎淳子さんのコラムから)
では、シリコンバレーの収入の中央値で計算してみる。
130,865 x 2,431/85,000 = 3,742
3,742 + 3,742/2 = 5,613
130,865x 0.8 - 5,613 x 12 = 37,336
つまり1年で足りない生活費は$37,336ということになる。
この額を4%(前述の足りない年金額を4%で割ると、預金目安額が出るという計算法)で割ると、$933,400。
つまり、シリコンバレーに住んでいると、年金以外に$933,400を貯蓄として持っていないといけない。
つまり、11月10日現在の為替レートを141円で計算してみると、ざっと1億310万円あまり。
いや、実際のところ多分これでは足りないと思う。
やはり我々の世代では$2ミリオン(約3億円足らず)が必要なのかもしれない。
そういえば、先月まで利率が9.6%の国債が売られていた。
少し買いたかったのだが、なんでもギリギリになるまでしない私は、10月25日にオンラインで登録しようとした。
締切は10月28日。
どんな時間帯にアクセスしようとしても、もうサイトがクラッシュしている。
そりゃそうだ。
10年で2倍になるんだもんね。
1万ドル(141万円)買えば、10年後には300万円近くになっている。
結局買うことができなかった。
大失敗!
日本でも昔はこういう時代があったなあ、と思い出す。
とにかく、2週間後からの日本で、老後生活をリサーチしてこようと思う。
秋の空に飛行機
12/12からサンノゼ空港ー成田間の格安航空ZIP AIRが営業開始
円安のため、レールパスの値段がとんでもなく安くなっている。
グリーン車でこの値段。
が、これを買うと、とことんJRを使え!となって自分を苦しめることになるので、やめておくべき?と思案中。
これで充分実証済み