夫のこともすぐわかり、色々な記憶もはっきりとしている。
が、持って行ったおはぎを食べる時の目は、古い魚の目のようにどんよりしている。
食べている時は、食べ物を詰まらせてほしくないので話しかけないようにしている。
するとただひたすら咀嚼する父は目の光を失ってしまう。
その後父がトイレに行きたいと言う。
その後父がトイレに行きたいと言う。
ベッドから降りるのを手伝ってすぐトイレに行かせたが、帰って来た父はズボンがビショビショだった。
ソックスもズボン下もだ。
脱がせると、父はオシッコパンツをはいていなかった。
父は毎日、ホームからオシッコパンツをもらってはいているはずなのだが。
夫が一緒にいてちょうど良かった。
ズボン下の下に何もはいていない父の裸を見るのは抵抗がある。
日に日に身体が動かなくなってきた父のパジャマを替えるのはむずかしい。
が、夫に任せることにした。
今まで全く介護を経験したことのない夫も、少し勉強するべきだ。
老親を抱えているということがどんなに大変なことか、少しは理解してほしい。
とはいえ、父の介護など介護と呼べないほどのものだ。
母は要介護5だったが、10段階あれば要介護度は10ですね、とよくヘルパーさんに言われていたほど大変だった。
夜中に何度も下痢することがよくあった。
ベッドの上でお尻を洗ってあげて、その後やっと母が寝たと思うと15分後にまた下痢する。
そんなことも頻繁にあった。
シーツ、パジャマ、下着を夜中に2度総取り替えすることもしょちゅうあった。
母は四肢が動かなかったので、それは大変な介護だった。
母の介護を全く見ていない夫にとって、誰かが母の横に24時間ついていないといけない、という状態の介護は想像を絶するものだろう。
が、それでも母は根っから明るい人だったので、父の介護とは全く異質のものだった。
父の場合わがままで周囲の人間を怒らせる。
夫の介護はしたくないし、自分自身も夫には介護してほしくない、と切実に思う。
だからもっと健康にならないといけない。
夫も、メタボ状態の身体を顧みて節制してほしい。
中性脂肪は242だ。
LDLをHDLで割った比率は3に近い。
コレステロール値は余り気にしなくていい、LDL/HDL比が一番大事だということなのに。
と、この比率が1.9の私は偉そうに思う(と言っても決していい数字ではないが)。
なのに、夫の買ったランチと言ったら・・・


