長男ががこの部屋の鍵を開けてくれた時、目に飛び込んで来た空の青さを一生忘れないだろう。
バルコニーの向こう側に広がるのは、窓外の景色ではなく、額に入った絵だと思った。
この街は四方を雪山に囲まれている。
バルコニーから見た景色
アメリカで最高のパウダー状の雪質と言われる、アルタとスノーバードというスキー場から近いこの街は、シリコンバレーからの移住者も多い。
ソルトレイクシティはユタ州の州都。
面積は約286平方キロ、人口は20万人あまり(2020年推計)、標高は1288㍍。
ユタ州の住人は70%以上がモルモン教徒で、シリコンバレーと比べてまず驚くのは、居住者のほとんどは白人、ということ。
アジア人は殆どいない(ように見えるほど白人が多い)
長男夫婦が住むマンションは、ソルトレイクシティの中心から車で30分あまり。
築40年、84㎡、2LDK(バスルームは2つ)、32万ドル(4200万円換算)、毎月の管理費・共益費は$180だ。
彼らが長期旅行中、私がここで2週間暮らしてみることにした。
ソルトレイクシティ空港からは、車で20分。
空港からマンションまでの高速道路
四方は全て雪山に囲まれている
とにかく、この地で日々感動するのは、空の青さを背景にした美しい雪山だ。
ここまでの青さは見たことがなかったので、もしかすると空気が乾燥しているせい?と考えた。
調べてみると、やはりそうらしい。
さて、このマンションはとても便利な場所にある。
以下が徒歩圏内のお店までの距離だ。
スターバックス マンションの真ん前 途中信号のため徒歩2分 (100㍍)
西方向の山並みがかすかに見える
Barnes & Noble(大型書店) 徒歩4分(320㍍)
Barnes & Nobleの後方の山並み(南方向)
ウォルマート(日用品、食料品、家具など、ないものがない、を謳う大型スーパー) 徒歩4分(320㍍)
とてつもなく大きなスーパーである
ターゲット(同じく日用品や食料品を扱う大型スーパー) 徒歩9分(800㍍)
Target後方東方向のの山並み
Trader Joe's 徒歩7分(450㍍)
トレーダージョーズから東方角の雪山を見たところ
などなど、多くの店がマンションから徒歩圏内にある。
In-N-Outというアメリカで人気のハンバーガー店もマンションから徒歩4分だし、Chipotleというメキシカンファーストフードの店までも歩いて10分。
他にはちょっと足を伸ばせば韓国や中国のマーケットがある。
Whole Foods(自然食品を売り物にするスーパー)までも徒歩で行けるが、少し遠い(30分)。
Snowbirdという有名なスキー場には車で20分。
アルタ・スノーバードという隣同士のスキー場の雪は、アメリカで一番雪質が良いと言われるパウダースノーと呼ばれるもの。
次男家族も時々訪ねて来ては、ウインタースポーツを楽しんでいる。
病院までは車で8分。
治安の良い街である。
テレワーク勤務の長男のような者には、うってつけの場所だろう。
人口がどんどん増えるこの街には、新築のマンションがあちこちに建築中だ。
長男夫婦にとって、長男一人だけの所得でカリフォルニアのイーストベイに、マンションを買うことは不可能だった。
私たちが頭金を少し補助してあげられても、ベイエリアで生活するのはほぼ不可能に近い。
例えば800Kのマンションだと、200Kの頭金、3分の2をローンにするとして、毎月の支払いは固定資産税と共益費を入れて5300ドル(70万円)ほどになる。
となると、長男一人の所得では生活していけない。
という経緯で、彼らは今不動産がどんどん値上がりしているユタ州に移住したのだ。
分譲マンションが多くなってきた
さて、今日は次男がヒロ(孫5歳)を連れて遊びに来たので、3人で日本の食品が置いてあるお店に行くことにした。
このお店までは高速道路を使って14分。
高速道路から見る雪山が美しい。
日本食品店は、小さなものだが最低限のものは揃う。
柿ピーが860円!
これだけ買って$38.34。
おにぎりは4個買ったが、
ヒロがあっという間に2個食べてしまった
つまり、5000円ちょっと。
ソルトレイクシティで日本の食べ物を買うのは、厳しいものがある。
やはり、老後日本人の少ない街に住むのは無理だろう、と改めて思う。
ダウンタウンを少し見て帰ることにした。
この辺りの左折信号は「反対方向の車が来ていない時は
左折オッケー」方式なのが怖い
とにかくベイエリアから来ると、白人ばかりのソルトレイクシティに驚く。
夕方ヒロを連れてこれまた歩いて数分の、屋内アクティビティセンターに行く。
信号を渡る時、次男と私と手をつなぎたがる5歳のヒロ。
もう1、2年もすれば、祖母と手なんかつながきたがらなくなるだろう。
いずれ、こうした時間を懐かしく思い起こすのだろうな、となんだか寂しい気持ちになる。
連日ソリ遊びを楽しんでいるヒロだが、雪どけが始まった今スキーがなかなかできない。
なぜなら雪崩の危険性があり、夕方になるとスキー場と街を結ぶ道が封鎖されてしまう日もあるからだ。
そうなると帰宅できず、スキー場で夜を明かすということになる。
下の2枚の写真は、ツイッターに公開されているものだ。
閉鎖された道(Twitter)
雪崩が起きる前にダイナマイトを打ち込み、
人為的に雪崩を起こすトラック(Twitter)
ということで、屋内アクティビティセンターになったのだが、入場料は、2時間で$17(2200円)。
無限のエネルギーを持つヒロは2時間ノンストップで遊ぶ。
アクティビティセンターではヒロ以外の子供全員が白人だ。
一人だけ髪の毛の黒い子供がまじっていると目立つのだが、子供たちはそんなことは気にもせず一緒になって遊ぶ。
が、これ↓は注目を浴びそうだ。
正座して見守る次男