人によって好きなお寺、好きな風景、好きな食べ物など違うのは当たり前だ。
だから、人の視点や意見を知って『ほほう〜』と学習することは多い。
特に私は好きな食べ物をリピートし続け、他の食べ物を試すのがあまり好きではない。
おいしくなかった時の失望感が尋常ではないからだ。
淡路島から友人のNみさんが、京都に遊びに来てくれた。
淡路島から京都は結構遠い。
が、京都で鯖寿司を食べたいと思い始めたらいてもたってもいられなかった、ということ。
鯖寿司???どこで???おいしいわけ???と思った。が、こういうことでもない限り新しい事に挑戦しないのが私という人間だ。
今回はNみさんと一緒に鯖寿司を食べてみようではないか。
まずは出町柳にある 満寿形屋で、鯖寿司を食べるのをメインイベントにする。
そしてMAKIでコーヒーを飲み、ふたばの豆餅を買うという出町柳の王道コースのあと法然院。
満寿形屋に11時45分に着いた時にはもう6人が並んでいた。
12時2分に開店した小さなお店は、鯖寿司を食べに来た約15人ほどが入るともう満席だ。
このお店、鯖寿司は一本6千円するのだが、ランチだけは2個の鯖寿司とうどんのセットが千円で食べられる。
このたった2個の鯖寿司が端っこ(尻尾)だったら、と皆戦々恐々としながらセットを待つのだ。
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テレビでも時々紹介されるらしい |
今日の私には使命がある。
淡路島から鯖寿司を食べに来たNみさんにこの鯖寿司の端っこが当たったら、私のと交換してあげよう。
二人ともちゃんと真ん中が来ますように・・・と祈るような(?)気持ちで待つ。
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私が食べたのは鯖寿司ときつねうどん(1200円) |
が、幸運にも私たち二人には真ん中部分の鯖が載ったお寿司が来た!
厚く切られた新鮮な鯖のお刺身がおいしい。
おうどんもなかなかいける。
Nみさんが誘ってくれなかったら、私はこの 満寿形屋で鯖寿司を食べることは一生なかっただろう。
良かった。
こうして友人のおかげで新しい何かに挑戦できた。
法然院のそばまで来るとやはりひんやりしている。
数日前に行ったばかりなのに、やはりワクワクしてきた。
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山門の表側からはまだきれいな紅葉が見えた |
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が、反対側に廻ると紅葉は殆ど終わっていた(12月4日の時点) |
うわあ、ええなあ〜、とNみさんが感心してくれる。
これから法然院に時々来たいな、と言いながら写真をたくさん撮っているNみさんを見ると、自分の持ち物を褒められたようでとても嬉しい。
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この景色もまた良いのだ |
突然Nみさんが目の前の木を指差しながら言った。
『あ〜!ねじりドーナツ食べたい!』
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新たな視点 |