近所の高校で代講をしている。日本語1年目の生徒と2年目の生徒。高校生を教えるのは大きな達成感をもたらしてくれる。もちろんストレスもあるが、なにしろこの子たちは教えやすい生徒たちだ。
2年目の生徒が今日習った漢字は、去、代、医、 者、親、切、留、音、族、店、乗、当、英、彼、楽の15個。宿題は漢字を使った短文作り。一つの文に最低1つの漢字を使って書かないといけない。15の漢字を使うには15の文を作るか、どうにか10ぐらいの文で使い切る子もいる。
『よっしゃ、先生が一つの文で15個使い切ってあげよう!』と言うと『おお〜〜!!』という歓声と拍手が起きる。板書した文を見て生徒たちが湧く。写真に撮っている生徒すら何人かいる。日本語のクラスを取る子は、いい成績を取りたい(APクラスなので内申書に大きく影響する)、アニメが大好き、という生徒が殆ど。この子たちを喜ばせるのなんて簡単簡単、とほくそ笑む。
いや、待てよ。もしかしたら彼らは喜ぶふりをして、ただただ老教師に付き合ってくれているのかだけなのかもしれない。
そういえば私には授業中いつも気になっていることがある。
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机間を廻る時に漂っているかもしれない自分の加齢臭 |