2019年11月1日金曜日

計画停電その後

ここ1週間で2度停電した。1度目は8時間。2度目は47時間。

かなりの不便を強いられるがこれは我慢できる。火事で家を失った人もいるのだ。その人たちの悲しみとストレスに比べるとなんでもない。

Kincade Fireでは消防車だけで549台、27機のヘリコプターが
出動しているらしい

インターネットや4Gがなくても本がある。

興味深い統計では、8歳から12歳の子供がスマホなどの
スクリーンを見ている時間は世帯年収が低いほど長いということ

それでも停電が繰り返し起きると体力をかなり消耗する。我が家のある一帯は20世紀末に開発された場所だから電線はないし、屋根は瓦だ(アメリカはシングルと呼ばれる木の屋根材が多い)。それでも裏庭に山が迫っているから、緑が楽しめる代わりに火事が起きる可能性は比較的高いのだろう。

山までは300㍍ぐらいだろうか

冷凍庫の中のものが溶けるのを見越してあらかじめ氷を捨て、いい機会だから、と掃除をしたり。ガレージにある冷凍庫にできるだけ食品を移動させて、どうにかいっぱいにする。満タンの冷凍庫はドアを開けない限り48時間保存できる、ということなので、一つの冷凍庫を満タンにして、キッチンにある冷凍庫はその日のうちに使うものだけを入れる。

その後停電が5日続くかもしれない、などと聞いて今度は食材の多くをサンフランシスコに持って行ったり、と入れ替えを続けるのはとても疲れる。なにしろそのたびに保冷バッグに氷を詰めたり、新たに作った氷で冷凍庫の隙間部分を埋める。

サンフランシスコは計画停電から除外されているので、
冷蔵庫と冷凍庫の物を持って行ったり帰って来たり

が、火事を防ぐためだし仕方ない。

日曜日の夜、計画停電のないサンフランシスコで1晩過ごしたあと、サンノゼに帰るフリーウェイを走りながら、心の中で『これは・・・』と絶句した。背筋に冷たいものが走る。これは尋常じゃない、異常だ、広範囲で数万軒の計画停電をすることになるなんて。


フリーウェイの両横がここまで真っ暗なのは初めて

このままでは人類最後の日が来るのは思っていたより早いのではないのだろうか。

先週SFに早朝向かった時空気は澄んでいた


土曜日10月27日の午前9時Los Altos付近から見た北方向の空
煙で空が分割されていた

計画停電は今後毎年の恒例行事になるのだろう。それもこれもここまで地球を温暖化させた私たちの責任だ。石油を使いまくって作るファストファッション、どこに移動するにも車を使い排気ガスを出して空気を汚染させ、物を買っては捨てる。そして飽食の毎日。

私たち一人一人ができることから始めないと、環境汚染と温暖化は進む一方だ。

22世紀はもうこないのかもしれない。

とりあえず、朝のタピオカパンは3個から2個にしよう

2 件のコメント:

  1. 20年ほど前にこっちに来た時、使い捨ての容器が多く、分別も全くしてなくて、これで大丈夫なのかと心配になりました。
    その気持ちも年月とともに薄れていき、気になりながらも楽な方へ流されていきました。
    今でも、節電などには気を使っているのですけれど、一人だけではどうなんでしょう。
    とりあえず、あちこちの施設の冷房をもう少し緩くしてほしいのですが。

    タピオカパン 作られたのですか?
    素晴らしい!思わずおヨダがでてしまいました。

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    1. Michikoさん、
      同感です!アメリカはどこも冷房の設定温度が低すぎ!
      皆もっと我慢できないのかなあ、といつも思います。
      温暖化への危機感が低いかも。
      スタバなんかでも日本の方が分別は徹底していますね。
      いつもピーツでびっくりするのですが、ゴミ箱の蓋部分は分別してあるのに、下の方では分別されてない。
      ゴミ箱の中では結局混じるんですか・・・と呆れます。

      タピオカパンは韓国マーケットでミックスを買って、卵とミルクを混ぜただけです。
      お店で買うと1個$1.85ですが、家で作ると1個55¢の計算になります^^

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