2019年10月25日金曜日

脳の刺激

驚愕の診断で今すぐ眼瞼下垂手術を受けないとアルツハイマーになる、と震撼としたあの日。



あの日からもう半年以上たった。



自分の性格を省みる必要もない。



私はとにかく喉元過ぎれば熱さを忘れる人なのだ。




なにしろ瞼を切るんですよ。そして瞼の筋肉(眼瞼挙筋)をくっつけるんですよ。胃カメラですら全身麻酔で受けるアメリカ医療になれた私に、部分麻酔で瞼を切る手術なんてアルツハイマーという言葉よりも怖い。



と、手術を延ばし延ばしにしていたが、やはり来春受けることにした。



というのは、姉が先週同じM先生の診断を受けて、1月に眼瞼下垂手術を受けることが決まったからだ。

診察が長引き浜松駅周辺の鰻屋さんは全て閉まっていたので、
浜松駅構内であまりに残念な味の鰻定食(2000円)を食べた姉



姉はここ数年閃輝暗転に苦しんでいて、最近ではより頻発するようになったらしい。



M先生の診断では、閃輝暗転のある人は脳梗塞のリスクが50%高まる、手術で閃輝暗転は98%治るということ。(この辺りのことは姉から詳しく聞いていないが、色々なサイトで調べてみると閃輝暗転後、頭痛がない方が問題があるように私は解釈している。姉の場合閃輝暗転のあと頭痛がない。)上瞼も下瞼も手術しましょう、ということになり、最短で1月末の手術が決まったというわけだ。




私には閃輝暗転は今のところないが、右眼瞼下垂はますますひどくなってきている。右目は瞬きした際ちゃんと閉じてないということだし、酸素も脳に供給されていない、だからそれがアルツハイマーにつながる可能性を指摘されている。




そうか。まず自分の酸素マスクのことを考えないと。認知症の進行を少しでも防ぐ対策を練らないといけない。毎日同じことを繰り返すのではなく新しいことにチャレンジすることが必要だ。そういう生活の変化にちゃんと適応できること、これが脳の刺激になるのだから。



最近は近所のピーツカフェではなく、他のピーツにも行くようにしているが、これも脳の刺激になっているはず。(でもない?)



まずおしゃれな高齢者が客層の(推定)70%を占めるLos Gatos。午前10時が狙い目。




El Camino通りにあるMountain View店。午前8時台が狙い目。



サンフランシスコSOMA、マンションから歩いて行けるピーツ。テック勤務らしき若い人ばかり。



サンフランシスコVan Ness通りにあるピーツ。近所にWhole Foodsもあるが、あまり混んでいない穴場。



San Jose。正午から午後2時までが一番すいている。



CampbellのPruneyardにあるピーツ。客の年齢層は少し高め。




しかし、ピーツで飲食するのは・・・




Los Gatos、紅茶とピーチベリースコーン。



Mountain View、紅茶とピーチベリースコーン。


San Francisco SOMA、紅茶とピーチベリースコーン。



San Francisco Van Ness、紅茶とピーチベリースコーン。



San Jose、紅茶とピーチベリースコーン。



Campbell、アイスティーとピーチベリースコーン。

ちょっと変化をつけてみました

2019年10月10日木曜日

計画停電

てえへんだ!てえへんだ!

なんと6日間も停電するかもしれないんだと。

日曜日、Costcoに出ている空気清浄機を見て、あ〜、あれから1年たったんだなあと思ったところだった。


毎日うろこ雲を見ては秋だな〜と思っていた

昨日、PG&Eという電力会社が発表したニュースを見て唖然とした。強風と乾燥の中電線からの火花による発火、そしてそれが引き起こすかもしれない火事を防ぐために、電力供給中止を実施することにします。長くて6日続くことになります。

ニューヨークタイムスには計画停電についてこう書いてある。

Here’s what you need to know:


  • 強風と乾燥のため大災害が起きるかもしれない状況になっている。
  • 電力会社は去年、死者を(83人)出したパラダイス地域大火事のような災害がまた繰り返されるのを防ごうとしている。
  • 電力復帰まで長くて5日かかるかもしれない(地域によっては6日ということ)。
  • PG&Eのサイトは住人が必要としている時ダウンしていた。
  • 住人は発電機やお水を備蓄しようと走り回っている。
以下はテレビのニュースからの地域情報。


今日10月9日午後12時14分の湿度
San Joseが42%なのに比べてMoutain Viewは88%と倍以上なのに驚く
(Mountain View地域のみなさま、お肌しっとりなのね)

今日の真夜中0時の予想湿度
この時点で去年一昨年と火事のあった地域は10%前後になる

明日10月10日午前3時の予想湿度

明日午後4時の予想湿度

火事が起きる危険度が色で表示される
これは今日9日の午後12時

午後4時予想ー危険な地域が広範囲に広がりつつある

今晩真夜中の0時の火事が発生する危険度はピークに達する

明日10日午後4時

小さな食品店を経営している人は、甚大な損害を被ることになるそうで、本当に気の毒だ。地球が温暖化しつつある今、計画停電は毎年同じ頃繰り返されることになるのかもしれない。経営者の話を聞いているうちに、冷蔵庫と冷凍庫の中の物がもったいない、と思っていた気持ちはスッとなくなった。大した被害じゃない。

冷蔵庫はいっぱいにしたところだった

今晩は牡蠣フライを作って野菜もできるだけ食べよう。

車庫にある第2の冷凍庫
冷凍食品でいっぱいの冷凍庫は停電しても48時間保存できるらしい

とにかくできることをするだけ。キッチンにある冷蔵庫の冷凍食品を全て車庫の冷凍庫に移し、パンパンの状態にする。

あとは今日中に食べられるものを選んで、全部食べてしまうのだ!

苦渋の選択

2019年10月8日火曜日

住宅事情 7 古い記憶

不動産業者によると今の時期、つまりサンクスギビングとクリスマスが近い秋深まった時期に家を売りに出す人は、『今売らないといけない』人たちが殆どなのだそうだ。家を売りやすい時期は3月から6月あたり。その頃家を買って新学期が始まる8月までに引っ越したいという買主が多いのだとか。

週末見に行ったオープンハウスは築54年で$1.7M
全く手の届かない金額だが、現在売りに出ている家は少ないので何でも見ておきたい


だから、サンフランシスコのマンションは2月に市場に出すことを目標にする。それから次男とマリーはヒロと3人で我が家に完全同居し、少しでも頭金の足しになるように貯金を続ける。

現時点ではあまり家が市場に出ていない。だから、希望地域に出るとオープンハウスを見に行くことにしている。手が届かない家を見に行くのはつらいものだが、家を数多く見ることで、家族が住むためには何が最低限必要か、どの部分をしっかり見ておく必要があるか、など学習できる。だから、近所で家が売りに出ると、見ておくことをこれからも続ける。

上の家の見取り図
右上のファミリールームと裁縫室と趣味室は増築部分


一つ訂正しておきたい。家を売った場合、その売値が買値より上がっていたとして(Capital Gain)、その利益に40%近い税金がかかる。利益は500Kまで控除できるが、それ(控除という減税措置)は生涯一度しか使えない、ということなのでサンフランシスコのマンションを売る時には使いたくない、と書いた。ここで微妙な間違いがある。控除に関しては間違いではないが、付け加えておかないといけないことがある。

なぜならこの控除が使えるのはprimary residenceつまり居住している住居を売った時のみ、つまり私と夫にとってサンフランシスコのマンションはセカンドハウスということで控除は適用されない、ということを忘れていた。

老人ホームに入るとしたら、サンノゼの家は売るかもしれない。このまま住み続けたら、死後長男に遺すことになるかもしれない。将来のことはわからないが多分ここしばらくはこの家に住む確率が高いと思う。

夫はもう一度引っ越してもいいと考えているようだが、私はやはり住み慣れた家をリフォームして住む方がいいかな、と考え始めている。ドリームハウスもいいが、お金のこともあるし、何よりももう新しいことについていけない。住み慣れた家の方が楽だと感じる。

昨日何かのサイトでパスワードを設定しなおす必要があり、その時のセキュリティクエスチョン設定のチョイスにイラついた。この質問のうちの一つを選び答えを覚えておく必要がある。

質問の選択肢

これがリスト。

  1. 子供の時、一番嫌いだった食べ物は?
  2. 子供の時、どこに行くのが一番好きだった?
  3. 子供の時のペットの名前は?
  4. 始めて習得したお料理は?
  5. 子供の時、一番好きだったおもちゃ/ぬいぐるみは?
  6. 小学1年生の時の先生の名前は?
  7. 初めてのボーイフレンドのフルネームは?
  8. 初めてのぬいぐるみの名前は?
  9. ベストフレンドの住んでいた通りの名前は?
  10. あなたのヒーローは誰?
イラつきながらも答えを考えてみると、あらまあ、全部答えられる。
  1. 卵の黄身
  2. ドリームランド
  3. 赤ちゃん
  4. カレーライス(お料理とは言えないが)
  5. 赤いプラスチックのバケツ
  6. 猪原先生
  7. 中学一年の時のボーイフレンドで、名前はI田J一君だった。
  8. ぬいぐるみは持ってなかった。
  9. 通りの名前なんかなかった。
フ〜ム。やはり古い記憶というのは次々と思い出せるようだ。なのに、このパソコンでの再設定が何のためだったか、というのがどうしても思い出せない。認知症の特徴である。

ほしい・・・

シャキシャキした新しい頭

2019年10月4日金曜日

住宅事情 6 決して手の届かない物件

つきあっていたボーイフレンドに、ある日なんでもないきっかけで冷めるのが昔から常だった。一瞬で恋心が冷める。するとそのあとは顔も見たくなくなる。何がきっかけになるかは色々だが、姉によく『薄情な性格』と言われたものだ。男性に比べて、女性はある日突然恋人への熱が冷めることがよくあるそうだ。

まあ、私のは薄情な気質というよりも、あっさりした気質なのだろう、と考えておくことにしたい。

ところがグラニーフラットのある家には熱狂したままで、全然冷めてくれない。

恋してしまった翌日、不動産業者の友人M、ちょうど仕事帰りに通りかかった夫、次男、マリー、ヒロと6人でまた見に行ったが、今回はMが同じ不動産会社の売主の担当者からdisclosureつまり家に関する情報開示書類(瑕疵担保責任)を手に来てくれた。

裏庭の一部

それを見るとこの家の売主はなんと今年の2月にこの家を買って、7月に引っ越してしまった。親の介護のために、Fresnoというサンノゼから3時間ぐらい内陸に入った街に移ったそうだ。だから5ヶ月住んだだけだということ。

7月に市場に出した時この家は今より1千万円高かったらしい。が、引き合いもなく値下げしたところだということ。今年買ったばかり、ということはこれ以上値は下がらないだろう。その上古い家なのでシロアリ、ネズミ、電気系統などなど問題が多いということが瑕疵担保責任書類に書かれている。

それでも一時は現在住んでいる我が家を売り、サンフランシスコのマンションを売り、グラニーフラットを増築し、次男たちとしばらく同居することでローンを分担するのはどうか、と考えたりした。この案に夫と次男は全く乗り気ではなかったがマリーは大賛成。

天井には古材が使ってあり、こういう木材はもう入手がかなり難しいらしい

とはいえ、やっぱりどちらにしても手が届かない。まず私たちが今住んでいる家を売った場合、買った時の金額に比べて売値が高い場合、値上がり分(Capital Gain)に最高$500Kまでの控除があるとはいえ、税金がかかる。カリフォルニアの場合これが38.3%(らしい)。そしてこの$500K控除は一生に一度しか使えない。

つまりサンフランシスコのマンションを売っても、この控除を今使うわけにはいかないどこかの時点で現在の家を売る可能性があるからだ。だからマンションが値上がりしているとして、売ることで値上がり分が手に入っても、4割は税金で持って行かれるということになる。となると儲けはあまりない。その上不動産業者に売値の6%をコミッションとして払わないといけない。書類などの諸費用が150万円から200万円ほど(この辺りははっきりした金額はまだわからない)。

となると、次男たちが家を購入することになって頭金を少し手伝うとしても、予定していた額は当初の予想よりぐっと減るということになる。つまりあっちこもこっちも行き詰まったわけだ。

いや、もともと$1.875Mの家を見てみようと思ったところに問題がある。冷静に計算すれば、同居しようが家とマンションの両方を売ろうがまだ足りない金額なのだ。

今回のこの顛末は2千万円の家を買う予定でモデルハウス巡りをしたら4千万円の家に恋をしてしまった、という感じ。完全に無理、もうお話にならない、Forget it!なのだ。計算後、もうこの家には家族の誰も見向きしなくなった。

が、私はストーカーのように今日も家の前に車を停めてしばらく眺める。

最近知った自分自身の新たな一面。

粘着気質

2019年10月1日火曜日

住宅事情 5 未練

サンフランシスコにあるマンションを売りに出すことにしたのには、いくつかの理由がある。
  1. 次男とマリーが子供を持ちサンフランシスコで子育てをするよりも、二人が生まれ育った郊外であるサンノゼにUターンしたくなったこと。マンションを売ることで、頭金の足しにしたい。
  2. 夫もそろそろローン地獄から解放されて、ホッと一息つきたい。(ローンは家賃として次男とマリーが私たちに払っていたが、固定資産税と管理費、地方税などの合計がローンと同額)。その浮いたお金で、次は長男とサキの家の支援をしたい。
  3. 老後サンフランシスコに住んでも、あまり歩いて行きたいと思うところがないと気がついた。
  4. 銃撃事件も増え大都市に住むことに不安が芽生えてきた。銃乱射事件の犠牲者になる確率はなんと1万1125人に1人という確率だそうだ。
が、一旦売ると決めると途端にまたサンフランシスコが魅力的に見えてきた。やはりサンフランシスコは心ワクワクする街なのだ。今手放したらもう二度と買えないぞ、と未練が出てくる。


さようなら、ダウンタウンの喧騒

さようなら、SFジャイアンツのスタジアム

さようなら、大好きな家族経営のベーグルショップ
さようなら、市役所のある美しい一画

仕方ない。レンタル物件として人に貸して、資産価値が上がるのを待つのもいいが、不動産価値暴落、大災害による被害、など何が起きて価値が下がるかわからない。そうなる前に売って少しでも利益があれば、それを息子たちの家の頭金として使いたい。そう思い始めると焦る。今年の春をピークに、不動産価格はジワジワと下がりつつある。一瞬先は闇、なのだ。

とはいえ、私自身サンノゼに住んでいても、車の運転はいつまでできるかわからない。サンフランシスコは車がなくても生活できる街だが、サンノゼでそれは不可能だ。

つい先日リースを始めた車も、息子によるとインターフェイスが使いやすくて気に入った、ということだが私には使いこなせない。ただ軽く触るだけのタッチパネルをグイグイ押してしまい、目的の画面にたどり着けない。その上、使い方を聞いてもすぐ忘れる。何度聞いても5秒前に聞いたことが思い出せない。

一体どうやって使うんだ?

一瞬前は闇