2019年9月23日月曜日

住宅事情 2 親と同居

バークレー方面にあるTokyo Fish Marketにお刺身を買いに行き、朝9時台にサンフランシスコに向かってベイブリッジを渡る時、この美しいサンフランシスコの街にあるマンションを売っていいものだろうか、と少し心が揺れた。

橋からのこの景色が好きだ。

どこまでも青い空
コイットタワーやゴールデンゲートブリッジがきれいに見えた朝


が、この景色を楽しむために不動産をキープすることは代償が大きすぎる。次男とマリーからは毎月住宅ローンを払ってもらっていたが、なにしろカリフォルニアは固定資産税が高い。マンション1戸を持つことで毎月数万円の固定資産税、それ以上の管理費、数千円の地域の税金、維持費などなど私たちの出費も大きく、夫はマンションを買って以来、ストレスで押し潰されそうだといつもぼやいている。

昨日は久しぶりにサンフランシスコに家族で集まって次男誕生日の食事会をした

この前まで次男とマリーはPalo Alto(パロアルト)というサンフランシスコとサンノゼの間にある街で働いてた。Palo Altoにある彼らの会社までサンフランシスコのマンションからだと南に80キロ、サンノゼの我が家からは北に向かってその半分の距離だが、北向きの渋滞の方がずっとひどい上、ヒロの保育所が通勤途上のDaily City(デイリーシティー)にあることは、彼らがサンフランシスコに住みたい決定的な要因だった。(マンション購入時次男はサンフランシスコで仕事、マリーはサンフランシスコで学生)

なのに、ヒロの託児所が我が家のそばに変わり、次男とマリーの職場がMountain View(マウンテンビュー)というPalo Altoよりもっと南に変わったことで彼らはサンフランシスコに住む必要がなくなった。

我が家でウィークデー同居するようになって、マリーは自分がいかにカントリーライフをエンジョイする人間であるかわかったということだ。次男はとにかく家がほしい。それも自分が育った我が家のある地域が学校区もいいことで、ターゲットは親の家のそば、と決めた。マリーも全く依存はない。

マリーはマンションではなく、裏庭のある家に住みたいのだとか
(左の二人マリー姉と姉婚約者は婚約者の両親の家に同居)

マリーは我が家に完全同居でもいいそうだ。どこであろうとどんな家であろうと、次男を信頼しているので、彼の決定に任せるということ。それに我が家の近所なら私の作った夕食を月曜日から金曜日まで仕事のあと食べに来れるから、というのがマリーが我が家のそばに住みたい大きな理由らしい。

サンフランシスコのマンションを売ることで手に入るお金(マイナス住宅ローン)を頭金の一部に充てて、次男とマリーが預金をはたいて残りの頭金を工面し、そして住宅ローンを借りて家を購入したら、今後30年かけて返済していくという形になる。

その件が落ち着いたら、次は長男とサキを援助したい
(現在彼らはサキ母の家で同居)

シリコンバレーは住宅価格が高騰しすぎて、親の元に帰って子育てをする若い夫婦が激増した。この辺りにはもう affordable つまり手の届く価格の家がほとんどないのだから、それも仕方なかろう。この世代はブーメランジェネレーションと呼ばれるが、親の家で同居し自分が以前使っていた子供部屋を使う。そして、中には子供が皆親の家に住みたくて、兄弟間で子供部屋の取り合いになったりするそうだ。

しかし完全同居になるということは・・・

夕食のために週7日ここまでの下準備をするということになるんか?

2 件のコメント:

  1. 2013年に家探しをした時を思い出しました。
    その時でも驚くほど高くて、自分たちの予算で買える物件を探すのに苦労しました。
    シリコンバレーは給与も高いと思いますが、それでも追いつけないのかもしれませんね。

    私は、近くに子供たちがいてくれるのはうれしいですが、正直に言うと食事はちょっと辛いかな。(すみません)

    (昨日コメントを投稿したのですが、反映されていないようなのでもう一度投稿します。もし、かぶっていたら最初のを削除してください。)

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    1. Michikoさん、
      ベイエリアに引っ越して来る方達はSticker shock(値段の高さに驚く)を受けるとよく言われますが、私たちも今次男たちの家を探し始めてため息が出ます。20年前に330Kで売った家が今1.2M以上ですからね〜。これを売らずにキープしていたら、長男か次男が住めたのになあと悔しい気持ちが大きいです。今更仕方ないのですが。
      2013年からはまた上がっているようですが、去年は9%下がってというニュースも読みました。これからもっと下がればいいのですが。

      そうなんです。子供が近くにいてくれるのはいいですが、食事の支度はかなりの重圧になる日もあります。
      Michikoさんに同感!
      テイクアウトを週2ぐらいで入れる、というのもいいでしょうね。マリーはお料理が好きで上手なんですが、その後のキッチンの状態を見るとヘナヘナ〜です。だから、私が作る方を選んでしまうんですけど、これも少しずつ変えていくべきなんでしょうね。

      コメント再投稿してくださったんですね。ありがとうございます。
      つい最近このGoogleブログもスマホ投稿できるアプリができたのですが、ロシア製と書いてあるので躊躇しています。
      スマホ投稿ができるようになると、便利な時もあるんですが・・・

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