2019年1月30日水曜日

日本国籍喪失届

新年おめでとうございます。

と元旦に書くつもりだったのに、あっという間に1ヶ月経過。

いや、前回のブログ更新から2ヶ月以上経過。

『毎日チェックしているのに12月は一度も更新がなかった!』というありがたいお言葉をくださる方もいて、チョー恐縮しております。


みなさま、寒中お見舞い申し上げます。

このところまた老後について考えるようになった。

やはり日本で1ヶ月過ごしたあと、つくづく日本の食べ物の美味しさは老後の人生を少しでも潤わせるために必要不可欠なものではなかろうか、と思うようになったからである。

またまた食べて来ました
清水港の海鮮丼1200円

京都グランヴィアホテル五山望の鉄板焼


が、私は近々日本国籍喪失届を提出する予定だ。

父の相続手続きをするためだ。私は現在日本とアメリカの二重国籍保持者だが、住民票は日本になく日本のパスポートも有効期限が切れている。だから元日本人としてのサイン証明をとらない限り相続手続きをすることができない。

京都にある実家を100%姉の名前で登記することを、遺産分割協議書によって明確にして法務局に提出する。その手続きのために必要な印鑑証明を取ることができない私は、サイン証明というものをサンフランシスコにある日本領事館で取らねばならない。『元日本人としてのサイン証明』は遺産相続と不動産登記においてのみ有効という規則の元、日本から送ってもらう私の戸籍抄本が到着次第、領事館に行き日本国籍喪失届を提出する。ちなみにこれは日本国籍離脱届とは違うものだそうだ。

こうして日本国籍喪失届を出すにもかかわらず、日本に住みたいという気持ちが強くなってきている。

食べ物だけでなくもう一つの大きな理由は、脳神経細胞の減少速度を少しでも遅らせたいからだ。

日本では人の目を常に意識する。ユニクロの伸びきったフリースと、毛玉だらけのジャージパンツをはいても何も不都合のないシリコンバレーの生活にどっぷりつかっている私も、日本に行く時は少しだけ気を使う。

丸の内で自分の靴を見て恥ずかしい思いをしたこともある

こんなつまらないことにおいても日本では緊張感がある。これは認知症を何よりも怖れる私に必要なものではなかろうか。なにしろ私の脳神経細胞は日々30万個ぐらい減りつつある。ピーク時の20歳の時1400グラムあると言われるこの細胞。現在私の細胞は800グラムまで減少している(推定)。

現在脳神経細胞400グラム(推定)、サッカー少年のヒロ


この緊張感をこちらにいる時も持ち続けることができれば、私のニューロンは日々10万個の死滅ですみそうだ。が、どうも無理なような気がする。

ピーツに入る時ふと自分の足元を見て気がついた。黒い古びた布の靴に紫色のシマムラータイツ・・・

THIS IS シリコンバレー