2018年8月30日木曜日

警報 2/2 すごろく

下記の2つのうち私が常に持っている感情はどれでしょう。



①日本に行きたい。あの美しい神社仏閣。あの太い柱の色を愛でたい。



②日本に行きたい。あのモーニングで食べる分厚いトースト。お得なランチ。




当然ですが、②です。



当然ですが、こんな私が健康なはずが・・・ない。



なんと糖尿病予備軍らしい。Hgb1Acが5.9%。



平均血糖値は123。



基準値は126までなので、糖尿病はもう舌の先、いや、鼻の先にぶら下がっています。



腎盂腎炎のフォローアップでついでに検査した血糖値。



どうも私は食後スパイクする人らしく、このままでは糖尿病まっしぐらのようだ。



最近お気に入りのエチオピア料理



自分の一番の問題はわかっている。



パンが大好きなこと。



グルテンまみれの生活。



それも間食にまでパンを食べる生活。



食べるたびに頭の中で、ワンワン警報が鳴っているのは感じている。



なのに、食べるのをやめられない。



下の写真2枚は7月に丸の内で撮った写真だ。

12時8分にサラダ蕎麦をランチに食べたあと

たった1時間1分後にKITTEビルの1階ブーガディラで
なんとカプチーノとパンの間食をしているではないか



が、一昨日出た血液検査の結果を見てあまりにも驚いた。



ほとんど6%のHgb1Acはひどすぎる。



これからはパンなどの炭水化物を極力減らすことにした方が良さそうだ。



と、ここまで書いて、Hgb1Acのことを以前にもこのブログに書いたような気がして調べてみた。



するとなんと1年半まえのブログエントリーに、こんな記事があるのを見つけて驚愕。



この時点で5.9%ではないか。



一昨日検査結果を見た時、あんなにびっくりして『これはやばい!』と思ったのに、実は同じことを1年半前に思っているのだ。



よし、明日からは間食自体を完全にやめるのはどうだろうか。



と、ここまで書いて脳の片隅にちょっと気になることがあるのを感じた。

これだ!なんとたった2ヶ月前に同じことを言っているではないか。



恐ろしくなった。



私の思考回路は、無限の∞をぐるぐる回っているだけらしい。



こうして検査結果を見たあとは必ずパニクって野菜料理(↓の写真)を作るのも毎回同じ。



もしかして私の人生は・・・


決してあがりのないすごろく∞?

2018年8月29日水曜日

警報 1/2 腎盂腎炎

警報が鳴っていたのは気がついていた。



が、無視していた。



『かわいい息子とはいえ、自分の身体を優先するべき』という頭の中で鳴っていた警報1と、『それは若い人の食べ方でっせ』という警報2。



そしてその警報を無視していたせいで起きたこと。





まず腎盂腎炎。



頻尿で〜〜と能天気に構える状態ではなかったわけだ。



育児疲れの息子が心配で、自分の体調がしばらく悪かったことは考えないようにした。



そしてサンフランシスコに来たのが先週の月曜日。



体調が悪いのは空腹のせいだ、と日本スーパー「にじや」で買った助六を膝に置いて食べながら運転。



サンフランシスコに着いた時はフラフラだった。


このうち3個を食べながら運転
バカバカバカ→私


なのに、奥歯が生え始めてノンストップでむずかるヒロを抱っこして歩き回る次男を見て、少なくとも家事を担当しようと考えてしまう。



早朝も4時から5時に起きるヒロ(普段から早起き)をあやしている次男に『朝の準備したら?』と声をかけて、毎朝30分ほどヒロの世話をしてしまった。


またショートパンツ姿の(老いた)私登場(鏡の中左)



警報は私に伝えていた。



『あんたもう年でっせ。自分を優先せなあかんのちゃうか?病気になってからでは遅いで(なぜか関西弁)』



火曜日の夕方遂に来た。だるくて起き上がれない。熱を測ると38度近い。



久々の熱だ。



そして悪寒がひどい。風邪一つひかない私が、これはあかん、と思った。



救急に行くことを夕方5時に決断。



カイザー病院の救急で、もう頭があげられないほど気分が悪い。



救急医から「膀胱炎ですね。」と予想通りの診断が出る。



腎盂腎炎では?という私の問いに、背中を叩いても痛みがないから大丈夫。



膀胱炎です。



抗生物質を5日間服用で治ります。

救急はサンノゼほど混雑していない


水曜日、また熱が上がり始めたところに、フォローアップの電話がドクター・サムからかかる。



めちゃくちゃ明るいビーチボーイっぽいサム先生も、背中を叩いてみて痛くないならダイジョーブ!超ダイジョーブ!



抗生物質を服用しながらゆっくり休んで!と超ポジティブ。



だんだん私もポジティブな気分になるが、「背中の痛みがなくても発熱って膀胱炎の症状じゃないですよね。腎盂腎炎なのでは?」と聞いてみる。



一瞬の沈黙があり、その後サム先生「君が今できることは、オプション1:解熱剤を飲みながらゆっくり休むこと。



オプション2:明日診察を受けること。



オプション3:心配なら救急に行くこと。」だそうだ。



オプション1にしよう。




が、午後5時に熱が上がる。



今度は39度。



寒くて仕方ないので毛布をかけて首筋を氷で冷やす。



一瞬熱が少しだけ下がるが、頭の中でまた警報が鳴り始めた。



『この状態で一晩過ごすのは無理やで!悪いことは言わん。救急行きなはれ。』



また病院の救急に戻る。



今晩の救急医は知的で穏やかなインド人医師。



「腎盂腎炎です、すぐ点滴をします、抗生物質は変更しますが、耐性菌のことを考えて今までのも飲んでください。」


胃を守るためにこのクラッカーを食べてと渡されたが超まずい!
日本ならおにぎりだなあ、とつくづく日本が懐かしくなった瞬間



が、点滴が終わったあと前言撤回。



「抗生物質は今日処方する一種類だけにしてください。



前回のは廃棄すること。」



ということで、1週間ほぼまともに機能しない生活が続いた。



昨日受けた血液検査も、腎臓の数値は去年より悪くなっているが許容範囲という結果。



早くにお医者さんに診察してもらっておけば軽くすんでいただろうに、無理を重ねて(先々週も頭痛がしていたのに支援のためサンフランシスコに来た)事態を悪化させてしまった。



が、どうにか事態は収束。



が終息ではない。



そして血液検査で、新たに問題が見つかった。



これは次回書く。




しかし先週一番つらかったのは・・・

早朝の『ご飯待ってます』腹フミフミ

2018年8月8日水曜日

加齢

どうも私は一気に年をとったらしい。

いや、じわじわと年齢を重ねて老けていったのだ。

そりゃそうだ。

初めてアメリカの土を踏んだのは1979年。40年が経とうとしてる。

サンノゼのアパート(左は姉)

この前なんか眉毛に一本長い毛(4センチぐらいありそうだった!)を見つけてしまった。



でも、やはりこのところ加速がついて老けたのは仕方ないことなのかもしれない。

なにしろ毎日虚しい。

つい先週まではこういう物を食べていたのだ。

このランチは忙しくて他にチョイスがなく、ちょっと私には高かった(1690円)

なのに、日本から帰った途端にこういう食べ物がご馳走になっている。


たいしておいしくもないSFのGroveの
キューバンサンドイッチとアイスティー(チップ込み$22!)

コレステロール値が一気に上がりそうだが、他にな〜んも美味しい物がない。

湿気のある日本から、砂漠のような所に帰って来て肌も乾燥するせいか、あちこちが黒ずんできた。どんなにローションを塗り込んでも改善しない。


膝と甲なんかもう真っ黒

しかし一番深刻なのは頻尿だ。これは日本から帰ってから一気にひどくなった。

特に午前がつらい。30分おきにトイレに行きたい。午後はかろうじて1時間から1時間半おき。サンノゼからサンフランシスコまでも運転中一度トイレ休憩を取らないといけない。

飛行機に乗るのは本当に困る。なにしろ11時間近いフライトなのだ。

余談だが今回の飛行機は山中伸弥教授と同じフライトだった

次回の飛行機が本当に怖い。

下着に大きな尿パッドでもくっつけて乗る?

もはやこれを借りるしかないのだろうか・・・

あかん?

2018年8月5日日曜日

今奈良が偉い

今奈良が注目を集めている。

誰から集めているかって?私からですがな。

まず東大寺の大仏殿は世界最大の木造建築なのに、ひけらかさない謙虚さがある。その中にある柱くぐり、この柱に開けられた穴は大仏さまの鼻の穴と同じ大きさ、これをくぐればいいことがあるということで外国人観光客が次々とくぐる。

泣きわめく子供の尻を親が押してくぐらせる、などエンターテイメントも充実している。大仏様や観音様の隣にそういうものを用意するなんて、なかなかおおらかなお寺だ。

日本人はこの中の約1割ぐらい

そりゃ負けますよ。京都の三十三間堂の圧倒的な静謐な空間にはやはり押されてしまいますよ。

この日、三十三間堂は気分が悪くなるほど暑かった

三千院のひなびたお寺の雰囲気の中にも洗練さを見せる往生極楽院にもね。

夏の三千院にはほとんど人がいなかった

でもね、東大寺の周りって何もかもがくつろいでいるんである。水浴びをするカラスもお辞儀をしながら人間を追っかける鹿も。

生き物全てがのんびりしている奈良

長谷寺だってちゃんと舞台がある。清水寺ほどの規模ではないけど、こういうところにも美しい建築物はあるのだ。

この日は炎暑で洋服から出ている肌が痛かった

長谷寺のこの美しい色具合はどうだろう。

このお寺の色パレットがすごい

のんびりした奈良出身の友人癒し系Y子さんが言う。奈良には若い人たちがあまり入ってこない。実家の周りは昔から住んでいる人ばかり。Y子さんの通った小学校は閉鎖されたということだ。少子化している今、人口増加はなかなか望めないのだろう。

しかし奈良の偉さはこういうところにもある。近鉄電車で奈良に行く前に、近鉄京都駅で見つけたこんな便利なもの。私がこれでどんなに楽しんだか。ドル(多くの外貨に対応している)を入れてチャリンチャリンと日本円が出てくる機械なんて京都のUFJ銀行にもありませんよ。

外国人への対応もバッチリ

その近鉄電車が大和西大寺駅に着く前なんかじっと座席に座っていられない。そこら中に古墳がゴロゴロあるからだ。

古墳のそばに民家が普通にあるのだ

なのに奈良は威張らないんである。

私は呼びたい。奈良って・・・

関西のマチュピチュ