2018年5月22日火曜日

母 最期の日々 番外 ばば

私の息子たちは母のことを『ばば』と呼んでいた。



父のことは『じじ』だ。



両親とも自分がばば、じじと初めて呼ばれた時にとても喜んでいた。




私は孫が生まれても自分をどう呼ばせるか迷っていた。



ヒロより2ヶ月前に生まれた孫のいる友人Y(現在63歳)は『絶対おばあちゃんなんて呼ばせない。なーなと呼ばせるの。』と鼻息荒く言う。



アメリカではグランマと呼ばれるのがいやで、ナナと呼ばせる人が多い。



この友人は今、孫に会うために東海岸に行っている。



もう超かわいくてメロメロ、というメールが来た。



『しっかりばあばを楽しんで来てね』という私へのメールには『なーなを楽しんでいます。』とすぐ返信が来る。



そうか、彼女にばあば、おばあちゃんという言葉は禁句だったな、と思い出す。



友人M(61歳)にも近いうちに孫が生まれる。



孫にどう呼ばせる?と聞くと『まだ決めてない。でもおばあちゃんだけは絶対イヤ。なんだか年寄りっぽいじゃない。』ということだ。



そうだよなあ。



立派におばあちゃんの年齢になっているにもかかわらず、おばあちゃんと呼ばれることはなんとなく抵抗がある。



ヒロはもう歩き始める寸前で、マンマなどの喃語も出始めている。急がねば。



やっぱりナナ?



いや、おばあちゃんと呼ばせるのがかえって潔い気もする。



よし、私の母のことを息子たちがずっと思い出すためにも、私の呼び名は一つしかないだろう。

カッコいい?『ばば』を目指そう

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