2018年3月14日水曜日

再入国許可証と米国市民権 3 宣誓式に間に合わない

さて、過去25年のパスポートを見ると私は41回アメリカに入国していた。4回はカナダからなので、日本からの入国は37回。そのうち15回は2006年から2010年1月までの間だった。つまり2006年から介護往復が頻繁になったということだ。

母の介護往復はしばらく続きそうだが、日本国籍は捨てたくなかったのでまずは再入国許可証で2年間はふんばってみようと決めた。再入国許可証は申請後4週間でレシートが届き、その後指紋を採ったあと許可証が発行される。費用は$375。申請中も日本に行って良し。

申請書を提出し指紋を採って許可証はすぐ発行された。が、再入国許可証を持って日本からアメリカに帰ると、今度はもうそろそろ市民権を取ったら?と入国審査官に言われる。永住権を取得して5年たった時点で取ったら良かったのに。なんで市民権を取らないの?理由は?アメリカ好きでしょ?とたたみかける。

そうか、もう覚悟を決めてアメリカ市民になるか。それなら介護往復を何度してもうるさく質問されることもない。申請にかかる料金は$675。市民権を申請中、国外に出るのは可。

市民権取得のためのテストに合格したあと、宣誓式は7月29日だという知らせが届いた。その時私は日本で母の介護をしていた。が、酷暑で体調を崩したこともあり、7月28日に帰国することにした。アメリカ市民権を取った人たちのオンラインフォーラムを何時間もかけて読んでみると、宣誓式の知らせが来たら決して延期するな、移民局と無駄に関わり続けたいか?という意見が多かったからだ。

が、フライトを変更して帰ろうとしたのに、帰れなくなってしまった。乗った飛行機が成田に引き返してしまったからだ。その夜は高輪プリンスホテルに泊まり(これはユナイテッド航空が用意してくれた)翌日のフライトに乗れると言われたが、宣誓式にどうせ間に合わないのなら、と京都に引き返すことにした。

ボーイング777のエンジンが爆発したのだった

アメリカに帰ってしまったと思った私がまた京都に引き返して来たので、母は大層喜んだ。私が新幹線往復料金と、空港と京都間荷物を往復させた料金で35000円も損した、とこぼすと母が見えない目をキラキラ光らせて、息だけの声で言った(この頃母はもう唇が麻痺してほとんど動かなかった)。

昭和30年代、発病する数年前の母(左)と東京に住む母の妹(右)

「母ちゃんがおごったる。」

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