2018年3月12日月曜日

再入国許可証と米国市民権 2 二十五年分のパスポート

夫は物を捨てることが苦手だ。思い出の品は特にそうらしいが、その数があまりにも多い。大学時代の思い入れのあるボロボロリュックなどがその一つだ。

捨活を始めた私も、夫がこんなに捨てられない人だということは知らなかった。いや、知ってはいたが認識が甘かった。例えばこれが我が家のガレージ。ハイキング用のリュックだけでも3つが壁にかかり、家の中には2つある。壁にはところ狭しとポスターが貼ってある。テニスのラケットも20年ぐらい壁にかかったまま。最後に夫がハイキング、スキー、テニスをしたのがいつのことか思い出せない。

捨てたら?と言っても『場所を取らないものなんだから』と捨てない。それにイライラして爆発しそうになる。この人は一生物を捨てられず、死んだあと子供たちに迷惑をかけるのではないか、と思う。よし、何も言わずに夫が確実に忘れているであろうものを一つ一つこっそりと捨てよう、と決心する。

ガレージは夫の物でぎゅうぎゅう
右壁にかかっているのがハイキング用の巨大リュック

さて、再入国許可証の話。

2009年あたりから入国審査に時間がかかり始めた。親の介護のために日本に往復しています、と頻繁な出入国の説明をするが、審査官は同情的ではあるものの年間180日を超えないように、と釘をさす。1年のうち米国外にいる日数が180日を超えると、その場でグリーンカードを取り上げられることもあるらしい。

私の場合ぎりぎり180日は超えなかったが、日本に行く日程を立てる時は年間滞在日数を指折り数えていた。が、2010年1月にアメリカ入国審査の際、ここまで国外に頻繁に出るのならRe-entry Permitつまり再入国許可証を取った方がいい、と審査官に言われた。さすがに入国審査のたびにドキドキするのがいやになり、再入国許可証を取ることにした。

これがあれば2年間は年間180日以上国外に出ていてもグリーンカードを取り上げられる心配はない。2年が過ぎればもう2年更新できる。その後1年更新できなくもないらしいが、少し難しいらしい。その時はまた何か考えることにして、とりあえず再入国許可証を申請することに決めた。

が、申請書類を見て驚いた。グリーンカードを所得してから今日現在まで国外に出た日数を全て書き出しなさい、と書いてある(現在はそこまで調べる必要はないらしいが)。そんなものは過去のパスポートを保存してない限りわかるわけがない。

質問:一体誰が過去25年のパスポートを全て捨てずに取っておくだろう。

答え: 私の夫

2 件のコメント:

  1. 私も捨てられない人で、捨活しないとと思いながら時間ばかりが過ぎて行きます。

    うちの夫も捨てられない人で、なんでももらってきてはその辺にポンと置き、ちゃんとオーガナイズして置いてあるmikimieさんのご主人様とは比べ物になりませんよ。それにいざっていう時にmikimie さんのご主人はちゃんと役に立ってるし。パスポートとかね。^_^

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    1. みーさん、
      捨活、なかなか難しいですよね。姑がいいことを言ってましたよ。どうしても捨てられないものは箱の中に入れる、1年間その箱を開けないならその時点で箱を開けずに捨てる、だそうです。

      みーさんのご主人もそうですか!整理してくださればいいけど、その辺にポンでもちょっとイラっとしますよね。
      確かに私も夫が何もかも取っておく人なので、パスポートの件は助かりました。私が捨てるものも夫は拾って来てどこかにしまってしまうんですよ〜^^;

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