2017年8月22日火曜日

産後鬱 2/2

昨日(8月20日)の夕方、私の頭の上に天が落ちてきた。



息もできないほどの圧迫感だった。



マリーの出産が8月某日日、翌日に退院。



ヒロはお腹がすいている時とおむつの交換が必要な時しか泣かない。



なかなか育てやすそうな赤ちゃんだ。



とはいえ、まだ生まれたばかりなのだから、これからどんどん変化していくだろう。




なのに、あまりに静かに座っているヒロを見て、次男とマリーは『もしかしてなんらかの疾患があるんだろうか。』と心配している。



もうその心配のレベルは尋常ではないのだ。



その様子を見ていると私にこれから心配事が増えるのか、と暗い気分になる。



なぜならば自分の子供の不安や心配は自分を苦しめることがわかっているからだ。



あまり関わっていない子供のことならいいが、今の私は近所に住む息子たちの生活にどっぷり関わってしまっている。




長男とサキが日曜日にまたやって来た。



大学時代までガリガリに痩せていた長男は、このところものすごく食べ始めて人相が変わるほど太った。




31歳なのでそろそろ体質が変わってきたのだろう。



血糖値が高くて糖尿病ボーダーラインと診断されたそうだ。



なのに見ていると日中なんども間食をしている。

長男、サキ、次男、マリー、ヒロ、私と夫で
ランチとカフェに出かける



ヒロを抱いてソファに横たわる長男の出っ腹が、Tシャツの裾からはみ出ている。



そのお腹がかゆい、ノミに2箇所刺されたと言う。



アイドルとタイタンはAdvantageという薬を毎月つけているが、このところノミが発生してきたようだ。



以前からその兆候はあった。



だから出産前に徹底的に駆除するように私は次男とマリーに提案したのだが、大丈夫掃除機を毎日かけるから、と聞き入れない(当然かけない)。



ところが、今になって駆除していなかったノミが繁殖してきたのだ。




ヒロのオムツを替える時、お腹に赤い点々を見つけたマリーは、ヒロがノミに刺された、死んでしまう、自分のせいだ、甘く考えていた、と大泣きし始めた(実際はノミではなくただの湿疹)。

SF KebobというMediterranean料理のお店に食べに行った


同じ時、Supplemental Property Taxという特別固定資産税の請求書が次男の机の上で見つかった。



それは、マンションを新しく買った者だけが払わないといけない固定資産税だ。



夫が次男に毎週のように聞いていたのだ。



請求書が来てない?と。



机の上にあるぐちゃぐちゃのゴミの下に紛れ込んでしまっていたのだ。



次男が青くなる。



見ると支払い期限日は7月31日だ。




とにもかくにも、ヒロをノミのいるマンションにいさせるわけにはいかない。



まずマリーとヒロはサンノゼのマリーの実家に避難、
次男と私がサンフランシスコに残って大掃除をする、
同時に税金の支払いをしに市役所に行く(オンラインで支払えない)、
アイドルとタイタンのノミ駆除薬を獣医で処方してもらう、
薬の効果が出たところで二匹をサンノゼの私の家に避難させる、
その後ノミ駆除の業者に来てもらう、
ノミの卵が孵化する期間を考えて二匹は2週間ぐらいサンノゼにいさせて、もう一度業者に来てもらう、
完全にノミが駆除できた時点で次男、マリー、ヒロ、アイドル、タイタンの5人家族がサンフランシスコに戻る、という計画を立てた。



サンフランシスコ市役所


が、業者が使う薬は新生児に危険ではないのか、と心配だ。とにかく次から次へと問題が発生する。
  1. ノミを完璧に駆除する薬はあるのか。
  2. 駆除してくれる業者の使う薬は強力だろうに、新生児がその後その部屋に住んでも大丈夫なのか。いつまで避難しておかないといけないのか。
  3. 税金の支払いが滞ったということは、ペナルティが発生する上、クレジットにも傷がつく。こんなアホな次男に育てたのは私だ。
  4. これで本当の親戚になったわね!と言うマリー母。マリー家族とこれからどうやってうまく付き合っていけばいいのか。それもマリー母からは祖母同士のライバル意識を炎のように感じる。私は身を引いてしまいたい。
  5. 長男は糖尿病を甘く見ているのではないか。糖尿病ボーダーラインと言われながら、どうして全く食習慣を変えようとしないのか。お菓子ばかり食べるのを見てため息が出る。こんなアホな長男に育てたのは私だ。


泣きはらした顔で移動の準備をしているマリーと、業者に次々と電話したり税金の支払いをオンラインですぐできないか、と調べている次男。



その二人がちょっとヒロを見ていて、と頼んでくる。



私はあまり抱っこをしたくないのだ。



とにかく怖い。



よく祖父母が子守をしていて事故があった、というニュースがあるではないか(次男に劣らず心配性)。

長男とサキが持ってきてくれた風船で夜中遊んでいた2匹



大丈夫、私が抱っこするから、とマリー母が横から来てヒロを抱きながら『ばあば(というような表現をする)がいるから大丈夫よ。もう大丈夫よ。ばあばの家に来なさいね。ばあばがちゃんとお世話してあげるからね。』と私の横でノンストップでヒロに話しかけるマリー母。



ゆっくりと天が落ちてきた。



いつでも能天気極まるタイタンもサンノゼの家に移動したらストレスいっぱいになるのだろうか


産後鬱にかかるのは私かも

11 件のコメント:

  1. あら、マリー母さま、ライバル意識があるのですね!それにしても、前からおもっていたのですが、なぜ次男さんとマリーさんの生活にこんなにまでも関わっておられるのでしょうか?確かにちょっと頼りない二人ではありますが、、、、

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    1. あめさん、
      アメリカではGrandma Rivalry という言葉があるようですね。
      はい、関わりすぎている、もう卒業したい、と毎日思っています。次男はマゾコンなんでしょう。私も子離れができない。マリーだって姑がこんなに出入りしているのってイヤですよね。
      距離を置くために秋に日本に行こうと思っています。次男とマリーは、じゃあマリー母に手伝ってもらおう、なんて言っています。頼りなさ過ぎ!

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  2. うぅ....なんだかお孫ちゃん誕生とともに色々雲行きが怪しい感じでしょうか。
    次男さんファミリーもmikimieさんも生活が大きく変わりそうですね。
    早く元どおりの落ち着いた生活になりますように。

    猫ノミですが、アドバンテージを毎月していたにもかかわらずノミが大発生したのですか?
    アドバンテージをしている限り大発生ってちょっと考えにくいと思いました。
    もしかして、ダニの可能性は?いずれにしても、早く全て解決しますように!!

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    1. にゃごさん、
      疲れました。私。昨夜は失望、不安、怒りでほとんど眠れませんでしたよ。

      アドバンテージを毎月使っていたので、本当にびっくりです。ダニって猫の身体につくんですか?獣医さんに処方してもらったCheristinという薬に今日から変えました。これで解決すればいいのですが。外に一切出ない猫にもノミってつくんですね。それともダニかしら・・・調べてみますね!今日はサンフランシスコで一人留守番しています。

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  3. うちは子供はまだカレッジですが、すでに眠れないことも山盛りです。うう...
    でも結婚したらしたで、また違うレベルの悩みが生まれてくるのですね...
    一生子供のことを心配しながらいきていかなければならないのですね、母親って。
    今から覚悟しておきます 笑

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    1. にゃごさん、
      母親の、子供に関する眠れないほどの悩みって多いですよね。考えてみると息子たちがカレッジに行っていた頃は一番悩みが少なかったと思います。家にいなかったので、何をしているのかわからなかったのが良かったんですね。
      近くに住んでくれるのは嬉しいけど、もうこちらの悩みを増やしてほしくないです。
      今日は次男に聞かれました。『次に心配しないといけない赤ん坊のイベントって何?』ですと!本当にアホです。
      秋の日本行きのチケット、予約しました^^

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  4. こんにちは! 赤ちゃんのお誕生日、おめでとうございます! 私の子供は小学生と中学生です。新生児の匂いが懐かしいなぁ〜なんて思いながら読ませていただきました。

    私も子供が産まれた時から、私の母と姑に当たり前のように抱っこしてもらったり、たまに実家に行くとお世話してもらう事をしていました。なんなら、お世話をしたがってるとまで勝手に思っていました( ̄∇ ̄)。
    すみません。。と反省でしきりです。
    でも2人とも可愛がってくれてありがたかったです。
    そしてそれが当たり前の生活だったのに、父が他界。母は一人暮らし。姑は心臓の手術をして。。舅もなんだか急に心配のためか歳をとり。。甘えていた私がお世話というか、心配をしないといけない立場になっていました。。
    いつまでもは甘えてはいられないのですね。
    ここにきて、本当に親には感謝してます。
    息子さん達も、みきさんのようなお母様がいらっしゃって、本当にお幸せです。

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    1. cooさん、
      ありがとうございます!小学生と中学生の子供がいたころって懐かしいです。でも、それなりに学校のストレスもありますよね。だからやっぱり今が一番かな^^

      あ、わかりますわかります!私もそうです。親たちは赤ちゃんのお世話をしたいんだろう、と思って抱っこ『させて』あげていました。今私は赤ちゃんを抱くというのが怖いんですよ。少なくとも新生児のうちは。それよりは家事の手伝いの方で助けてあげる方がいいです。

      そうですね。これからは自分を今までケアしてくれた親を、自分がケアしてあげないといけなくなってくるんですね。
      cooさんはまだお若いと思いますが、私もcooさんぐらいの時はエネルギーたっぷりでした。でも50歳ぐらいになるとあちこち不具合も出てきて、とても疲れやすくなったので、親のケアは結構大変でしたよ。今から考えると食生活がひどかったので、疲れやすかったのかなあ、と思いますが。
      息子たちも親になって、親の気持ちがわかってくれるといいのですが。親の愛情の深さがわかるようになったでしょ〜、と次男にはこのところしょっちゅう言っていますよ^^

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  5. お孫さんのお誕生おめでとうございます!お孫さんのお誕生で賑やかになりましたね。アメリカでの出産は麻酔が標準なのでしょうね。出産後母子ともに外出というのは、日本ではないでしょうね。わたしも赤ちゃんを抱っこするのは少し怖いです。慣れてくれば良いのでしょうが、やはり緊張しますね。早くノミ駆除できるといいですね。とっても嬉しい反面、いろいろとチャレンジなことがありますね。若い息子さん夫婦もお子さんの誕生でみきみみぃさんの親心がもっとわかるようになるんでしょうね~。

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  6. 上の匿名わたしです。コメント記入者の選択誤りました~。

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    1. ケイさん、
      ありがとうございます!そうですね。子供って生活をガラッと変えるんだなあ、と改めて感じます。やはりケイさんも赤ちゃんを抱っこするのは怖いですか。新生児は頭がすわっていないのでドキドキします。
      私がアメリカで出産した時は麻酔を使用しませんでしたが、今は少しでも痛みを緩和できるんだったらなぜ使わない?という考えが主流なのでしょうか。確かにそうかもしれませんね。マリーのあの回復の仕方を見ると。

      日本では1週間は入院、その後1ヶ月は母子ともに無理しない方がいい、という考え方だと思います。その方が母親は休めるのでしょうが、こちらでそれは無理でしょうね。なにしろ今回の出産は15000ドルぐらいで、保険が70%払ってくれるので5000ドルを少し切るぐらいの請求書が来たそうです。1週間入院したら一体いくらになるのでしょうね〜。

      ノミは今日業者が来ましたが、ほぼノミはいなかったということで完全に駆除できていればいいのですが。

      親心って子供ができてやっとわかる部分も大きいですよね。私は50歳過ぎても、近所に買い物に行く時は父がいつも『気をつけなさいよ。』と言っていました。こういうのは親心とはわかっていても、うまく流せずにイラついたものですが。

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