2017年8月20日日曜日

産後鬱1/2

8月17日、朝5時半にリビングルームを隔てた向こう側にある、マスターベッドルームの次男からテキストメッセージが入る。マリーの陣痛が始まった。2分おきの間隔。

いきなり2分おきか!すぐ病院に電話して行こう、と二人と話している間にまた陣痛がやってくる。この痛がり方は本物の陣痛だとわかる。でも、と次男がためらう。

陣痛のことを調べつくしていた次男が『陣痛は30秒しか続いてない。ネットで調べると、病院に連絡するのは1分半続いた時だと書いてある』と言う。また情報過多で間違った方向に行っている。『すぐ病院に電話しなさ〜い!!!』と私が命令するとやっと電話。

次男がマリーの陣痛を陣痛アプリで管理していた

病院に来てくださいと言われた二人。まずはシャワーを浴びたいというマリーを『そんな悠長なことを言ってる場合か。』と制して病院に駆けつける。子宮口は既に5センチ開いていた。1時間後には8センチになる。

車椅子に乗って待合室に入ったのが6時10分

Epiduralという無痛分娩のための麻酔を打ったのが8時半。その後マリーはすぐ寝始めて、モニターには陣痛の波が刻まれているが目は覚めない。9時半にはドクターが内診。赤ちゃんの頭がしっかりさわれますよ、髪の毛がすごく多いです!ということ。

12時半子宮口が10センチ開きました、いきみ始めてくださいということで私とマリー母は陣痛・分娩室を出た。それから2時間半いきんだ末、ヒロが生まれたのは14時43分。始まりからほぼ10時間近くあとだった。

私が初めてヒロを抱いた瞬間、小さくて怖い!
最近うっかりの多い自分が信用できないので、
あまり抱っこはしないことにした

退院は翌日14時半。血液検査、聴覚検査、視覚検査、授乳指導のあとだった。

白内障などを調べるらしい

3種血液検査

退院までに、マリーがヒロを抱いた姿を見たのが出産後すぐの1度だけで、ずっと暗い顔をしている(もちろん授乳時には抱いていたのだろうが、その時は皆席をはずした)。出産の瞬間からヒロと離れ離れになったのは、Circumicisionという包皮手術の時だけだった。なのに、生まれたばかりの愛しい子供の顔をじっと見ていたい、というような表情もなく暗い顔をしている。

産後すぐの授乳時のマリー

マリー母と夕食を食べに出かけた時、母から『産後鬱』という言葉が出る。やはり同じことを感じたようだ。母自身産後鬱にかかったそうで、原因は何でもあり、ということ。

本当に鬱なんだろうか。

退院翌日の今日8月19日、ヒロの検診で二人はまた病院に連れて行った。3885gあった体重が280g減り、黄疸が出始めているという診断に次男の心配がピークに達しつつある。

マリーを休ませて散歩に出た次男
お昼頃からサンフランシスコは晴れてきたので
10分間太陽の光を浴びさせる

私ももうそろそろ家に帰りたい。でも、もう少し手伝ってあげたい気持ちがある。まずはリビングルームにいる猫が新生児に近寄るのが心配で、寝室にこもっている次男とマリーがリフレッシュのためにランチに出かけた。木曜日早朝以来3日間、二人は猫たちともあまり一緒の時間を過ごしていない。

午後も10分間太陽の光を浴びに行くヒロを
覗き込むタイタン

猫たちは寝室のドアの前で時々中を伺いながら鳴き声をたてる。猫たちもそれなりにストレスを受けているだろう。

その上猫トイレロボットまで壊れてしまった

マリーの大好きなIn-N-Outというレストランでハンバーガーを食べてきま〜す、と二人は嬉々として出かけて行った。猫たちの頭を一撫でして出かけていく次男とマリー。二人を呆然と見送るアイドルとタイタン。

何が起きているのか、誰かおせーて

4 件のコメント:

  1. うわぁ。やっぱり無痛分娩は最強ですね!産後すぐに元気にin n out を食べに行けるなんて!笑
    私は無痛を意地でも選びたくなかったので自然で出産しましたが、あとで激しく後悔しました....
    産後1週間はまともに歩けなかったかな。それにひきかえマリーさんの元気なこと!やはり無痛は体力を奪わないのですね〜

    猫ちゃん達もベビーちゃんの存在に慣れるのも意外に早いでしょうし、良い兄弟の関係になれるといいですね!

    ところでmikimieさんは、おばあちゃまになられた実感はもう出てきましたか?笑
    どんな感覚なのかすごく興味津々です。うちはまだまだまだまだ先のことだと思うので。。。

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    1. にゃごさん、
      そうみたいですよ。いきみが始まったあとでもEpiduralを足すことができるそうで、次回は覚えておくわ〜なんてマリーが今日言ってましたよ。もう次回のことを考えることができるんだ、とびっくりしました。
      そうですね、無痛分娩もいいかもしれませんね。日本人はついつい我慢してしまいますからね〜。

      今日は猫たちにノミ問題が発生して、大騒ぎになりました。これからマリーは赤ちゃんと実家に避難し、猫たちは明日の朝獣医に行きその後SJの家に移動、次男は猫がSJの家に慣れるまで数時間一緒に過ごし、その後マリーと合流、できるだけ早くプロにSFのマンションに来てもらってノミを退治してもらう、などなど計画しました。家中のお掃除とかで大変な一日でした。今まだ続行中です。それに新生児の移動だから大変です。また詳細を書きますね。

      孫ができたという実感はあまりないんですよね、それが。まだ若いんだからおばあちゃんじゃないの!という悪あがきですかね^^
      連日訪問者が多く、一日中もてなすことであまりにも忙しくて、実感が出てくるにはもう少し時間がかかりそうです。

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  2. おめでとうございます!!!
    そして、お疲れ様でございます。

    生まれましたね。
    楽しみにしてました。
    可愛い~

    産後数日で外食に行くことができるとは、素晴らしい!
    私にはそんな体力は残っていませんでした。ぼろぼろW

    私の周りには、お母さんがマムでおばあちゃんはママなど
    グランマと呼んでいない人もいます。
    mikikieさんもお考え中でしょうね。

    ↑ののみ問題、早く解決するといいですね。


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    1. みーさん、
      ありがとうございます!
      連日の接待で、もう私はクタクタです。

      マリーは毎日出かけていますよ。昨日はランチとBobaティー。
      やはり無痛分娩のせいでしょうか。本当に元気です。
      でも、考えてみると私も出産翌日に退院、3日後にはモールに行きたいという姑を連れて行きましたよ。

      ママという呼び方いいですね〜。響きもかわいいし。
      でも、日本でママなんて呼ばれたら『超高齢出産』と好奇の目で見られたりして・・・^^
      フランス語の祖母の呼び方メメもかわいいかな、と思っています。

      ノミ問題深刻です。
      他にも突然いろんなことが気になって昨夜は眠れませんでした。
      明るい面だけ見たいのですが、元々悲観的な性格なので^^;

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