2017年3月30日木曜日

マンション探しその後

姉の喪失感がますます大きくなってきているということだ。この前契約30数時間前にキャンセルされたマンション。やはりこのマンションへの未練があまりにも大きくて、胸の中の空疎感が広がりつつあるらしい。代わりのマンションを早く探さないといけない。

今日はオンラインで見つけた御所南にあるマンションを、内覧の前に外から見に行ってみた。御所南というのは文字通り御所の南側で、大体御池通のあたりまでの地域を言う。古い家が多い中マンションもかなりある。このマンションは買い逃したマンションに比べると外観はイマイチ。訴えてくるものがない。

これは御所南よりもっと南の地域、三条通にあるレストラン
この通りは最近おしゃれなお店が増えてきた

夕方は仕事を終えた姉が一人で岡崎のマンションを内覧した。ここの仲介業者はおもしろい人だったらしく、姉にこう言ったそうだ。

『ここ(マンション)は高過ぎます。まず窓の外を見てください。観光バスがいっぱい見えるでしょ?これからもっともっと増えます。うるさいですよ。それに疎水がありますね。疎水は夏臭います。蚊もいます。隣の駐車場にはいずれマンションが建つでしょうから、日当たりがさえぎられます。それにここは花折断層の上にあり地震が起きますよ。なのにこの金額を払ってはいけません。女一人の老後を考えるなら、こんなお金使ってはいけません。』

岡崎公園のスタバ
この地域は最近地価が高騰中

ということで、老後の心配まで一緒にしてくれたらしい。外から見てきた御所南のマンションは、『少しチープな作りで価値がないと思いますよ。御所南というのは小学校が平成11年にNHKで紹介されて以来、大人気になり値段がつり上がったんです。』ということ。岡崎も今は地価が高騰している。『数年後には下がります。それまで待ったらどうですか。』

姉がこの前買い逃した聖護院のマンションの話をすると、『それは買いです。』ということ。契約直前でキャンセルになった、と言うと驚いたおっちゃん。1時間以上身の上相談みたいな話をして姉は嬉しそうに帰ってきた。まあ、このおっちゃんの言うことは個人的な見解だし、必ずしも全てが事実ではないかもしれないが、プロの意見を聞くのもなかなかおもしろい。

とにかく、老後のためのお金をマンションに費やしたり、大きなローンを抱えてしまってはいけないだろう。数年後には老人ホームも探すことになるのかもしれない。かといって、今まで親のことばかり世話をして自分のお城を持つことがなかったのだから、マンションから歩いてカフェに行ったり、アプと御所や岡崎を散歩する生活もしたい、という姉の気持ちはわかる。

それにすさまじい量の荷物を持つ姉のこと。まずは小さなマンションに住み替えて、物を捨てないといけない状況になるのもいいことだとは思う。しばらくマンション熱は続きそうだ。

実家では父のコレクションだったカメラの行く末をどうするべきか、と考えている。少しだけ息子たちが引き継いだが、まだまだたくさんある。このカメラやレンズに価値はないだろう。

こういうコレクションは本当に困る

とにかくコレクションというものは始めるとあとが大変、捨てられないのだから、と知っ
ていた私は何も集めていない。だから、そのことだけは良かったといつも思う。

私の唯一のコレクション、お手拭き
どんどん増えてきたけど、誰にも迷惑かけないし

2017年3月26日日曜日

終の住処

姉のマンション契約が成立しなかったことはかなりショックだった。実際姉は今後どこに住むことになるのだろうか。

実家は崖地に建っているので災害の増えた今不安がある。数年前にジャッキアップ工事をして、それに付随する修理もあり合計800万円近くかかった。これは本当に予想外の出費だった。

バブルの時に建てられた家を、当初の半額で買った父。その家はその後価値が下がり続け、今2千万円でも売れないかもしれない。つまり修理費を差し引くと1千万円ぐらいしか残らないわけだ。もしかしたらそれよりも少ないかもしれない。これは大きな誤算だった。

姉はこの家に一生住めると思っていた。それなら預金と少しだが年金で生活していける。だが、駅から12分、それも坂の上にある大きな家。この家を維持していくのは大変そうだ、と年を取って感じるようになったようだ。私にもその気持ちはわかる。

数年前からマンションに移るか、このまま家に住み続けるかと迷い続けている。高野にマンションを買い、入居することもなく1年後に売った。その後御所南に探したり四条や御池近辺でも古いマンションを見学したが京都の地価は上昇し続けていて、予算の中では気に入った物件がない。

四条烏丸の大丸横にできたマンション
これは高齢者用のサービス付きマンションらしい
一番小さい部屋は25平米
月額15.5万(共益費込み)
状況把握・生活相談、食事の提供が月額10.8万円
60歳以上の高齢者!!用だそうです
場所を考えると画期的な住居と言える

そんな時にやっと見つけたマンションも契約30数時間前にキャンセルされてしまった。

姉は京都にある大学の職員として40年以上勤めた。左京区にある大きな大学のキャンパスは自分の故郷のようなものだ、だから故郷である大学のそばで買いたいと言う。それを聞いて涙が出た。

介護でいっぱいいっぱいだったのに、長い間勤めてやっとリタイヤする姉。そんな姉には職場が故郷だったのか。それなら大学のそばでどうにか気に入ったマンションを買わせてあげたい。

来週見学予定のマンションは岡崎の疎水前にある

思う存分リラックスして幸せな気分に浸れるようなマンションを、どうにか今年中に見つけてほしいと思っている。

保護猫のアイドルやタイタンがやっと見つけた
終の住処のようなところをね

2017年3月19日日曜日

失望

今朝目が覚めた時、大きな失望感が襲ってきた。

東京での生活が終わり京都に帰る。今日は姉が買いたいマンションの契約日だ。

が、契約が結ばれることはなかった。

姉はここ数年マンションを買いたいと探していた。京都はこのところマンション価格が高騰し、ほしいと思う物件には手が届かなかった。ところが2週間前突然望み通りの物件が現れた。姉が送ってきたリンクでこのマンションを見た途端、これはGOサインだな、と思った。

岡崎公園と御所の間にあり駅からは徒歩5分。鴨川からも5分。1階にある物件だが駐車場がついている。そんな物件は滅多に出ない。だから姉は翌日このマンションを買いたいという意思を伝え、契約日が今日のはずだった。

マンションすぐそばの鴨川

1階の住人には駐車場がついていた

全体的な雰囲気が良かったし、ペットの飼育も可

が、売り主が一昨日の夕方『売るのをやめる』ことにした。親が急遽入居することになった、というのが理由だ。理由はなんであれ突然の一本の電話でキャンセルされた姉の失望が想像できるだろうか。

姉は先週末アプを連れて鴨川沿いを散歩したり、御所を散歩、という予行演習をしたのだ。週末は岡崎公園近辺のカフェで朝食、その後アプとお散歩、平日も職場から近いのでお昼休みはアプの様子を見に帰ることもできる。そんな日々を夢見ながら銀行の定期を崩し、家の整理を始めていた。マンションの引き渡しはゴールデンウィークの直前のはずだったのだ。

そんな姉がどんなに失望したかを想像するとかわいそうでたまらなかった、と伝えると、姉からの応えは意外なものだった。

今までもいつもそんな人生だった。だからある程度予想はしていた。自分がほしいものが手に入った試しがない。だからマンションがスムーズに手に入ったとしたら、そちらの方がおかしいのかもしれない。

自分にはほしいものがいつも手に入らない人生だと思っていたのか。今回のことだけではなく、子供の頃からそう感じていたのか。私が民泊に滞在しながら能天気に東京を歩いたり食べまくっていた時、姉がそんな気持ちでいたのかと思うと申し訳ない気持ちになる。

最後の4日間は飯田橋に滞在したが、
毎日文京シビックセンターに富士山を見に行った(でも見えなかった)

とはいえ、東京での2週間が終わった、というがっかり感もある。寂しいと感じることもあったし、湯舟にゆっくり入りたいなあとも思ったし、色々と不便もあった。が、やはり今振り返ってみるとなかなか楽しい経験をしたなと思う。

この民泊は広い上、ダイニングテーブルがあった
4人までが泊まれるということ

ずっとお料理もせず買ったものばかり食べていたので、今日は久しぶりにはいたジーンズのきつさにショックを受けたが。

こんな夕食が多かった

近所には大好きなおむすび権米衛も

民泊滞在経験をどう表現すればいいだろうか。

体重増えた
金減った

2017年3月16日木曜日

もんじゃ焼き

今日の東京のお天気のすばらしいこと。今年の3月の東京は平年より寒いらしい。昨日なんかすさまじかった。茅ヶ崎から会いに来てくれる友人と世界貿易センタービルの展望台で景色を眺めて、その後もんじゃ焼きを月島に食べに行くという予定だったがあいにくの曇り空。それはいいとして、寒さが半端じゃない。

最高気温が7度の昨日。9時までに2週間滞在した江戸川橋の民泊をチェックアウトしないといけないので、6時半に起きて掃除する。

民泊の大変なところは最後に掃除して出ないといけないこと
安い分仕方ないが

そのあと、スーツケースを京都に送り、キャリーを新しい民泊のある飯田橋のコインロッカーに預けて、総武線で御茶ノ水に行き、中央線に乗り換えて東京駅グランスタにある銀の鈴の前で待ち合わせて、と朝食の時間もない。

コインロッカー代700円に悩んだ

景色が見えそうにない展望台はキャンセルして、グランスタでの朝食のあと月島に移動する。友人が調べてくれていた月島で一番おいしいと評判のもんじゃ焼き『蔵』に行くと、2グループがお店の前で順番待ちをしている。ならすぐ私たちの順番も来るだろうと思ったのが間違いだった。

あのですね、もんじゃ焼きというのはですね、鉄板の上で一枚しか焼けないわけですよ。つまり、4人のグループで入っていると1枚焼いて4人で食べる、次の1枚を焼いて・・・となるんで長時間かかるわけですね。そんなことに考えが及ばず軽い気持ちで待ち始めたが、実際にお店に入れたのは1時間後。

でもおいしかった〜

寒風吹きすさぶ中、マジで心臓麻痺を起こすかと思った。友人も寒そうにしているが、私ほど切羽詰まった感じもない。最初は椅子に座って待っていたが、座っていられないほどの寒さで、私はその辺中を歩き回る。友人は『結構寒いね〜。』とニコニコ笑っている。私より1歳年上の友人のこの余裕は筋肉量の違いから来るらしい。

今日の東京は快晴で暖かい

太極拳、テニス、ヨガ、ジムなどなどアクティブな人なのである。危機感を覚えて『これからはシステマチックな運動をするぞ。まず筋肉をつけるぞ。』と心の中で唱えながら(友人にも宣言した)民泊に帰る。

なのに、朝起きるとまたPAULの朝食に行きたくなる。

クロワッサンとカフェクレームの朝食

グルテンが身体に良くない、と偉そうに友人に演説したあとなのに。

そしてつい買ってしまったランチ用のサンドイッチとパイが
今日の私の行動を縛る

2017年3月14日火曜日

東京 vs NY

東京は偉いのだ。

ニューヨークが大好きで、いつかマンハッタンに住んでみたいとずっと思っていたが、東京は負けていない。いや、勝っている。

セントラルパーク。

千鳥ヶ淵さんぽみち

ブロードウェイ。

武道館

MOMA。

今日行った東京国立近代美術館

動物集合展のポスターを見た時から、この猫が見たかった。

この猫

多分この猫はタイタンに似ているせいではなかろうか。タイタンは獣医いわく、とても頭が小さく四肢が長く、豹のようだということ。

似てませんか?
もうどちらを向いても観光名所が多く、歩いても歩いても飽きない。

千鳥ヶ淵

遠くにスカイツリー

靖国神社

そして一番偉いのはこれ。これですよ。

集めるのが大好き
お手拭き

2017年3月13日月曜日

グルテンばかりの一日

民泊生活12日目にして、神楽坂まで歩いて行けることが昨日わかり、ラフィネで腰をマッサージしてもらった。そして神楽坂には好きなパン屋さんがあるということも発見。今朝はまず神楽坂に歩いてPAULでカフェクレームとクロワッサンの朝食。

京都ではモーニングは540円でハーフサンドイッチと
ハーフデザートとコーヒーなのに、
東京はどこもパン1個とコーヒーで596円
東京プライスか?

腰痛はどうにか湿布とストレッチで抑えながら、とにかく歩くことで少しでも運動をしようと考えている。今日のお散歩は根津神社に参拝することと、湯島にある元祖小倉アイスあんみつのお店、創業100年のみつばちに行ってくる、というのが目的。


しかし根津神社で一番気に入ったのはこの根です
どこに行っても根が好きな『根っこフェチ』
小倉アイスあんみつ760円

東京で気がついたのは、高齢者は地下鉄よりもバスを利用する人が多い、ということ。バスの中のアナウンスは、『高齢者の運転事故が増えています・・・』『オレオレ詐欺に気をつけましょう・・・』『シルバーパスは70歳以上の高齢者に発行されます・・・』というものばかり。バスの窓ガラスに映る私の顔も高齢者だなあ、とつくづく思う。目の下のクマ、ゴルゴライン、まぶたのたるみ、などなど改めてびっくりする。このたるみは過剰なグルテン摂取が原因ではなかろうか。

根津のお店のおもしろいこと
提灯屋さん、風呂桶屋さんなどなど立ち並ぶ
この座布団ほしかった

頭の奥底ではまだまだ若い、と思っているようだ。でも、ちょっとした段差やバスの椅子から立ち上がる時に、自分の年齢を感じるようになった。ここで踏ん張らないと転んでしまう、とハッとする瞬間が増えたのだ。

狭い鳥居での下を歩く時バランスを崩して蹴つまずいてしまった
恥ずい〜

なのに、どうしてこういう食生活をしてしまうのだろう。それもPAULのサンドイッチはランチに食べるとしても、なんでその上にモーニングで食べたクロワッサンを更に3つも買って帰ってしまうのか。一体何を考えているのだ!

知らねーし

2017年3月12日日曜日

腰痛

年をとるというのはどんどん身体に障害が増えていくことだ、ということを日々実感している。

昨日は京都に一旦帰るつもりだったのが、急遽老犬介護をしている友人が家を出られるというので会ってきた。初詣をまだしていないのでどこかの神社に行こうということ。神社とカフェというのはなかなか楽しいアイデアだ。

最終的に決まったのがここ。

愛宕神社

東京タワーも見ることができたし、首都圏に住んでいない私には思いつきもしない良い散歩コースだった。

フェンス越しだけど

人に任せっきりでどうやってここまで戻ってきたのか思い出せないのだが、夕暮れの東京駅と丸の内もすばらしい。

東京駅舎は何度見ても感動

サンフランシスコよりも住みたくなる街

が、友人にはいわなかったが、実は歩きながら何か腰に違和感を持ち始めていた。腰痛だ。今まで無縁だった腰痛。お弁当を買って帰ったが部屋で食べるのもつらい。友人はこのブログを読まないと知っているから、ここで告白します。原因はこれ。

友人の手前一気に上がった愛宕神社の階段

いえ、もしかしたらこれかも。

民泊の座椅子

2017年3月9日木曜日

江戸散歩

東京で何をしたいと思っていたのか。思い出した。歩き回って体力をつけるのだ。だから、昨日は丸の内を、今日は巣鴨を歩いた。二つの地域はちょっと(かなり)違う。その違いもおもしろく、これから毎日東京歩きを楽しめそうだ。

課題も作った。お散歩のどこかの時点で、見知らぬ人に話しかけること(店員さんとかは含まない)。

国際フォーラム(丸)
地蔵通商店街
ランチの時間帯だったせいか人が多い。

ロブション(丸)
気おくれして誰にも話しかけられない

みずの(巣)
行列の後ろに並んでいたご婦人に、
『こんなに行列が長いんだからおいしいんでしょうね〜』と話しかける
課題クリア
食べたもの。

渋皮栗のクロッカンとフィグの全粒粉パン(丸)

にしんそば(巣)

買ったもの。

新丸ビルでカーディガン(丸)

ゆったりサイズのデカ赤パンツ(巣)
いえ、冗談ですけどね

ランチのあとの散歩。

丸の内中通り(丸)

とげぬき地蔵(巣)

帰り道なるべく歩いたが。

複雑だから同じところでグルグルと迷う(丸)

シンプル(巣)
持ち帰りの夕食後のデザート。

ポールのパルミエパイ(丸)

まんじゅう(巣)
2個買いましたけど、なにか?