2016年2月14日日曜日

引っ越しの日

終わり良ければすべて良し、と言うが、サンフランシスコのマンションに入居はできたものの、一連の契約がまだ終わったとは言えない。この煩雑な手続きに関してはまた改めて書く。

集合住宅にはHOAつまりHome Owner's Associationというものがある。マンションの管理組合だ。このルールがすさまじい。『マジ?』と言いたいぐらいのルールだ。何しろこのマンションには200戸以上の部屋があり、2つのロビーに座っているコンシェルジェ、駐車場係員、そしてまだ工事も続いているせいか掃除夫、屋上プールやジムのメンテナンスの人たちが働いている。

マンションのパーティルーム

やはりサンフランシスコは都会なのだろう。セキュリティのためにこれだけの人員が必要なことに驚く。安心感はあるが、HOAの決めた色々なルールの契約書を提出するたびに、このコンシェルジェと駐車係の人たちとの接触が結構あり、それはそれでストレスなのだ。なにしろ、ブラインドをつけるのにも、荷物を預かってもらうにも、家族が訪問するにも、全て登録書類を提出しておかないといけない。

そして一番困るのが3時間の時間枠しかもらえない引っ越し(トラックを停めるところが決められていて、そこを使うには予約が必要。引っ越し会社も決められた所しか使えない。)一方家具を買ったお店からの配達時間枠は8時間なので、マンションが決めた3時間枠に収められない。

マンションの引っ越し時間枠は1分でも過ぎたら作業を中断する、という契約に署名しないといけないのだ。だから、結局トラックを借りて自分たちでするしかない。これが思いの外大変な作業になってしまった。

レンタルしたトラック

なにしろRestoration Hardwareの倉庫のセールで買った家具はアラミダ(Alameda)という街にあり、サンフランシスコからはベイブリッジを通って対岸に行かないといけない。行きはヨイヨイ帰りは怖い、なのだ。週末サンフランシスコに観光に来る人が多いので、サンフランシスコからアラミダに行くには27分しかかからないのに、アラミダからサンフランシスコに帰ってくるには渋滞が激しく1時間かかる。

アラミダはベイブリッジを渡って対岸にある

トラックのレンタルは土曜日9時から日曜日の9時まで。まず朝10時にサンフランシスコから次男とマリーがトラックで家に帰ってきた。計画性のない二人がバラバラの荷物を積み終えたのが11時半。マンションから家は片道100キロ。サンフランシスコ到着は12時半。その後閉店時刻が18時のアラミダのお店には3往復しないといけない。ソファ、机、ダイニングテーブルはどれも大きいので、トラックには一つずつしか積めないからだ。積み込みと往復で各2時間かかる。つまり、連続3往復しても終わるのは18時半。

Costcoに次男とマリーの新しいベットを買いに行きたいのだが、こちらも閉店時刻は18時。ということは無理だという計算になる。全てはトラックをレンタルしている1日ですませないといけない。なにしろレンタル料金は220ドルだ。24時間を1時間でも過ぎると料金は440ドルになる。

だから走った。怪我をするくらい走った。1月に日本で買ったジーンズが破れるほど走った。

この損失が一番つらい

結局アラミダのお店では、大型家具を全てトラックに積んでくれて1往復ですんだ。Costcoにも間に合った。家には2往復する予定だったが、1往復だけで皆疲れ切ってしまったので、積み込めなかったタンスは次回に持ち越しだ。が、とりあえず無事すんだ。

さすがプロ
倉庫では3つの大型家具をトラックに積み込んでくれた
右下がソファ、左下が机、机の上にダイニングテーブル

良かった。220ドルのトラックレンタル料金だけですんだのだ。

グレーのソファは私のために買ったものだが、
次男たちが注文したソファができあがる5月まで貸すことにした

書斎スペースに机をセットアップした状態
左側の本棚は去年Ethan Allenの倉庫セールで買ったもの

いや、それは早計だった。作業が終わって道に駐車してあった車を移動しに行ったら、68ドルの駐車違反切符がフロントガラスにつけられていた。

続・ウェルカム TO サンフランシスコ