2015年11月29日日曜日

Tマイナス0 そして結婚式

やはり結婚式の日は忙しい。



次男の友人たちが我が家に集まった午前11時に始まり、ガーデンで式をあげ、ケータリングの業者が帰ったのが夜の9時。



最後のゲストを見送って、次男たちがサンフランシスコのホテルに向かって家を出たのが10時。


午前11時、中学生の頃からの親友たちが集まる


式のあとの披露宴会場である我が家のリビングルームは、近所で拾ってきた枝、古いワインボトル、キャンドルなどを使って自分たちで飾り付けた。










お皿とグラスはケータリング業者がセッティングしてくれ、
午後1時半に我が家のキッチンで調理を始めた



次男とマリーたちが写真を撮っている間、キャンドルを灯す

花婿介添人4人と
左から2番目が長男、真ん中が次男

お花のアレンジメントをしてくれた人のセンスは
ちょっと派手好みかも・・・


マリー母と
はい、赤いドレスにしました

この花嫁のブーケは砲丸投げを思い起こすようなものだったが・・・

ケーキはとてもおいしかった

寿司バーは行列ができるほどの盛況

ビュッフェの食べ物はどれもおいしい

てんぷらなどをウェイターが次々と運んでくれる


それにしても長い長い一日だった



今日だけは44時間ほどあったに違いない。

2015年11月28日土曜日

Tマイナス1 リハーサル

朝起きたら体重計に乗る。



このところ毎朝同じ言葉が頭に浮かぶ。



『高値安定』



泣いても笑っても明日11月28日の午後2時半に次男とマリーは結婚する。



いや、突然どちらかが『や〜めた』と言わない限り、二人は夫婦になる。



披露宴会場となる我が家のリビングルームは、昨日1日かけて飾り付けられた。



まあ、その手間はかなりのものだった。



まず、壁にクリップをつける。



次男が買ってきたクリップはシールが裏に貼ってあり、それを壁にくっつける。



そこに直径2ミリぐらいの豆電球のついたワイヤをつけて、対面の壁まで引っ張っていく。



それを縦横に8本碁盤目に吊るす。

まず壁にクリップをつける

ついでに蜘蛛の巣も掃除機で取る

作業を見ているマリー


それが終わったらマリー姉がマシュマロを吊るしていく。



このマシュマロを、前日6時間かけて糸を一つ一つにくくりつけて作ったそうだ。



次男とマリー姉はこの一連の作業をするために、梯子を小刻みに動かさないといけないのだが、家具が多いので移動しながらだと時間と手間のかかること。


マリー姉はいつも明るく優しい

これもかなり根気のいる作業
家具を運び込む前にこの作業をすませていたら、
どんなに楽だったかと思うが・・・



やっとマシュマロをつけ終わり、明かりを点したら幻想の世界になった。



皆で感動していると、突然ワイヤがサーッとはずれ始める。



壁につけたシールはマシュマロの重さに堪えられないのだ。



次は電動ホッチキスで補強していく。



これも家具を動かしながら梯子を動かしながら、でまた1時間かかる。

ゴーグルをつけてクリップの上から電動ホッチキスで補強

裏庭の鳥居(?)にも2本

全てが終わったのは夕方だった。完成図はこんな感じです。



そして今日のリハーサル。



突然極寒。



赤いドレスも何も、ダウンジャケットが必要なほどだ。



明日のイベントを、ただただ楽しみにしている次男とマリーの友人たちが集まっておどけている。



つまり『成熟』という言葉からは程遠い空気のリハーサルが終わった。



明日の午後は次男がついに結婚するのだ。



ティッシュを50枚ほど持っていかねば。

嬉し涙が出そう

2015年11月27日金曜日

Tマイナス2 飾り付け

我が家で披露宴をすると決まった時、一体どうすれば嵐が通り過ぎたばかりのようなこの家でできるのか、と案じた。



何しろリビングルームには、次男とマリーのゴミ(にしか見えない)が積み上げられていたのだ。



この家に引っ越して来て半年、やっと二人は片付け始めた。



自分たちの披露宴をこのリビングルームでするのだ。



そりゃ、重い腰も上がるわな。


そしてリビングルームは以下のように変遷していく。




この図書館のようなズド〜ンとした空間が、どうやって温かみのある披露宴会場になるのだろうか。



案じていたが、若い子たちはいいアイデアをたくさん持っているらしい。



マリー姉が昨日6時間かけて作ったという作品などなど、突然リビングルームに次々と雑貨が運び込まれ始めた。


次男の15年来の親友も中国(英語を教えている)から到着

それにしてもどんな田舎屋風 rustic interiorになるのかちょっと想像できない。



持ち込まれたこの数々の物はなかなかステキな雑貨だが、狭いこの部屋には多すぎないか?どういう飾り付けが施されるのか。


全ては闇に包まれている

2015年11月26日木曜日

Tマイナス3 家族の引き出し

朝目が覚めたら顔全面が真っ赤だった。



昨日美容院でヘアカラーをしてもらったのだが、昨夜シャンプーをした時顔に刺激性のあるものがついたのだろう。



そういえば昔からいつもそうだった。




デートの前日に食べ物にあたって蕁麻疹が出たり、蚊に刺されて瞼がお岩さんになったり。



結婚式は花嫁さんしか皆見ないのだし、母なんてどうでもいいのだが、やはり集合写真にお岩さんはNGなんじゃないか?



朝ベッドの中で撮った写真
コ、コエ〜


さて、今日はケータリング業者が、テーブルなどを搬入する日。



昨夜は遅くまで家具を移動し、とりあえずリビングルームは殆ど空になった。



あとの重いものは、今日次男の友人が来て移動を手伝ってくれるらしい。

男たち3人が家具をガレージに移動した

今朝のリビングの状態
エクササイズマシーンとソファは今日移動予定

ボールで遊びながらトラックを待つ次男(仕事を休んだ)

トラック到着

8フィート(244センチ)のテーブル3つと
スイートハートテーブルとベンチ7つ搬入される


明日がサンクスギビングだということをつい忘れてしまう。



今年は式の準備で忙しいので、何もしないことにした。



長男はガールフレンドの家で、彼女と彼女のお母さんとの3人で過ごすらしい。



最近長男は彼女の家で水道管を直したり、バスルームのリフォームを手伝ったりしているらしい。



長男の話の端々にWEという言葉がよく出る。



We fixed it.なんて、うちでは何も直さないくせに、と少しムッとする。

車で1時間のところにある彼女の家に毎週末通う長男は
昨夜オイル交換をしていた


友人Yは『長男は完全に向こうにとられたね。』と言うが、まあ仕方ない。



ガールフレンドの家は20年以上母一人子一人の生活だったので、長男は重宝がられているのだろう。



それもいい。



人の役に立っている、という喜びを味わえるのなら。



サンクスギビングに3人で食べるために買ってきた、というターキーを見ると少し寂しくなった。

3人だとこの大きさで充分なのだろう



子供たちが小さい時、サンクスギビングは楽しいイベントだった。



ワイワイと数家族が集まり、終わったあとはクリスマスツリーを切りに行く。



好きなツリーを探すために、山道を興奮した子供たちがスキップしながら歩くのだった。




飾り付けを一緒にしたら、『クリスマスまであと何日』とカウントダウンが始まる。



子供たちにプレゼントを買うのも楽しみだった。



一つ二つと増えていくプレゼントの箱が、自分のものなのか兄弟のものなのか、中身は重いのか軽いのか、と箱を揺すってみる。



キッチンにはアイランドがあるのだが、そこには4つの引き出しがあり、左から年齢が若い順に割り当てていた。



左二つは息子たちの引き出しなのだが、子供の頃ポケモンカード、ポグ(日本のめんこのような90年代に流行ったゲーム)、数ヶ月分の返却された宿題、ゲームボーイのゲームなどがきちきちに詰められていた。



新しくもらったポケモンカードなどを引き出しに入れ、時々開けて愛でるのだ。



いっぱいになった引き出しを少しは片付けなさい、と言ってもなかなかきかない彼ら。

キッチンで調理をするケータリング業者に
衝立を使って軽く目隠ししてください、と言われた


なのに、今はもうその引き出しに何も入ってないのだなあ、と胸がいっぱいになる。



これが大人になるということなんだな、と思いながら開けてみた。

中身ぎゅうぎゅうでこれ以上開かんがな

2015年11月25日水曜日

Tマイナス4 元カレ

結婚式というのは準備が大変で、それが人の本性を判断するツールになると言われたりもするらしい。



自分の結婚式を考える。



全て夫の意向をくんだ式だった。



私自身は式を希望していなかったが、夫は祖父母のためにしたい、と言うのだった。



結局私の方の招待客は1人、夫の方は250人だった。



ほとんどが親戚だ。





年なんだから(27歳)シンプルなものにしなさい、と姑に言われて近所の仕立て屋さんに作ってもらったウェディングドレス風ドレス。



何もかもが夫と姑の決めた式。新婚旅行なし。




つまり、面倒なことは人が計画してくれるならなんでもいいっす、という私の怠惰さが表れた式だったのだろう。



結婚式に一切の思い入れもなく、式自体はポクポクポクという木魚の音の中で行われ、披露宴は親戚のためのカラオケ大会を安い中華のお店でした。



お皿はかけていたし、食べ物はまずかった。



それに比べると、次男とマリーの結婚式への思い入れはもう少しあるだろうか。



田舎家風のrustic weddingにしたい、というだけであれがしたい、これがしたい、というのも特別にはない。



それはいいのだが、いくらなんでも全てのことがギリギリ過ぎる。



次男は今仕事が一番忙しい最悪の時期だそうで、1日も早く式が終わることだけを願っているそうだ。


昨日仕事の帰りにワイン、ビール、アップルサイダーを
買ってきた二人


それでも色々なものの注文ぐらいもっと早くすればいいのに、昨日になってやっとしたようだ。



アマゾンのプライム会員なので昨日注文すれば水曜日には届くから、などと言っている。



自分たちで全てするから口出ししないでください、というような態度をとっておきながら、やはり親の助けが必要になっている。

モールの駐車場は大混雑している


次男が一番の親友にあげたい腕時計に記念の刻印をしたいが、ギリギリになってしまった。


だから私にお店に持って行って刻印してもらってきてほしい、などと言う。


今モールは大混雑しているし、近づきたくないのに。

花婿のBest Manになる親友のために
次男は腕時計を買ったのだが、
その裏に刻印してもらってきた


これ、二人だけで全て準備していたら喧嘩ばかりして、今頃元カレ元カノ関係になっていたかもしれない。



ただ二人はもう1年半も一緒に生活をしているので、お互いの全てが既にわかっているのだろう。


それにしても混雑しているモールにはもうしばらく行きたくない。


会いたくない人にもバッタリ会ってしまったりするのはこんな時だ。



例えば・・・

大セールのラックに一枚だけ吊るされていた赤いドレス!

それも私の買ったサイズではないか!

なんか元カレに会ったような気分・・・