2015年7月31日金曜日

結婚に向けて準備が始まる

コロラドからが来ている。この人バカ笑いとはっきりものを言う性格がいかにもアメリカ生活の長いおばさん風で、その辺は少し私に似ているとも言える(認めたくないが)。

パーティや義理の兄弟姉妹たちとの食事会などで、このところ落ち着いて家で過ごす日が少なかった。が、昨夜の13人でのパーティが終わり小休止。明日の義理姉退職記念アウトドアパーティをもって、パーティは終了。明後日姑がコロラドに帰るとやっと日常が戻って来そうだ。

日々の会食

昨夜のパーティは長男のお誕生日と義理姉の退職祝いを兼ねてのものだった。リブ、ビーフ、チキン、野菜のバーベキューと、シャンパンやビールを買うのに一日中走り回ったが、もう30歳近い長男のお誕生日祝いなど普段はすることもないので、良い記念になったとも思える。

昨夜のパーティ

昨夜の13人のうち半分は夫の兄弟姉妹とその配偶者たちだが、マリーはその間をヒラヒラと飛び回り愛嬌をふりまく。次男とのなれそめなどおもしろおかしく話すマリーは、そのかわいい顔効果もあり皆にあっという間に愛されるようになった。

疲れた私がソファに座っていると、マリーは横に来て座り『元気?何してんの〜?』と来て話しかけてくる。こんなところもかわいい。

結婚式にマリーがはく予定の靴
ヒール13センチ!

それはさておきマリーが昨夜言ったことが気になり、このブログを一時閉じてしまった。マリーはどうもサイバーストーカーに狙われているような気がすると言う。自分の思い過ごしだろうとは思うが、気をつけようという気持ちになっているということだ。マリーはYouTubeで自分の姿をさらけ出しているし、狙われることはあるかもしれない。

私もブログでは顔をはっきりとは出していないが、それでも気になるので安全管理をもっと見直したいと思うようになっている。だから昨夜過去の記事を手直しするために、たくさんのエントリーを非公開にした。これから1週間は抜けた記事のせいで話の流れが見えなくなってしまいますが、しばらくお待ちくださいね。

結婚式に関しても懸念がどんどん増えてくる。時々現実から逃避したくなってきた。

サンタナローにある結婚式の招待状のお店に
次男、マリー、マリー母とリサーチに行く

マリーは高いウェディングドレスが気に入ってしまったようだ

そんな時なぜか救われるのが、このイライラするような癒されるような・・・

姑のヘルメットヘア

2015年7月20日月曜日

プロポーズ

やっぱり、やったみたい。あれ。


一生の思い出にするために、次男はプロの写真家でもある友人に全てを記録してもらったらしい。



新しいカメラを買ったから、ナパバレーで試してみたい、とマリーには説明して写真家のガールフレンドと3人で、全てがサプライズになるように計画した。




マリーにとっては思ってもみなかった突然のプロポーズだったようだ。



写真は刻々と変わる表情が出ているのだが、最初は失神しそうな表情をしている。




そして二人は今まで見たこともないほどの最高の笑顔になる。





人生で最高の瞬間なのだろう。



全ては最高の場所、ナパバレーで起きた。


母が地味にシコシコとケーキの飾り付けをしている間に

2015年7月9日木曜日

まだら

今年の夏ほど雨が降り続く梅雨があっただろうか。

母がいつも入院していた病院
なんで父より先に死んだのか、といつも思う

父のホームでのワイワイ広場に行くことにした。以前は日本に帰ると必ず父を連れて行ったものだが、部屋の熱気やお手伝いをすることで疲れてしまうので3月の帰国からはやめた。自分の体調を崩すと父のところにも行けなくなるからだ。

が、そうすると父はなかなか行かないらしい。スタッフが声をかけてくれても頑なに拒否するか、行きたい時にはスタッフが忙しい。先週は行きたかったのに、スタッフが忙しかったらしくて行けなかった、と1週間たっているのに父は言い続ける。こういうことは覚えているのだ。これがまだらボケなんだなあ、と感心する。

久しぶりのワイワイで、父はドーパミンが出ているのがわかる。もう笑顔が止まりませんという顔だ。風船でできた大型ボールでバレーボールも楽しくて仕方ないらしい。

エクササイズをしながら歌う
しかし、父は指示に従うのがむずかしい

エクササイズは『東京音頭』に合わせてする。父の声は大きいので、先生に皆のリーダーになって歌ってください、と言われて嬉しいようだ。

風船6つを入れたナイロン袋の巨大ボール

ホームのイチローだった父も老化したなあとつくづく思う

部屋に帰ってからも楽しかったと言い続ける。こんなことならやっぱり毎週来てあげれば良かった、と後悔する。一緒に1時間ほど歌うと、父はどんどん活性化しているのがわかる。東京音頭は支那事変の時よく流行った。日本が世界から厳しいことを問われた時代だったから、ああいう音楽が流行るのだ、と言う。その辺は記憶も曖昧なのだろうが、父は真面目な顔をして言うので、本当かもしれない、などと思ってしまう。

千頁以上もある分厚い歌の本をめくって色々一緒に歌ってあげる。こんな歌もあった。こんな時代にこんな歌が流行ったのか、とびっくりする。

あったねえ、こんな歌


でもねえ。

還暦が近くなると
共感するのはこういう歌なのよねぇ

2015年7月6日月曜日

古都ちか川柳

もうすぐ帰国。ところが台風が3つも日本列島に接近しているので、帰れるかどうかわからなくなってきた。でも、それまでにしないといけないことがたくさんある。

湯葉料理(1680円)を食べに行ったりとか・・・

一番大事なのは父の補聴器の修理だ。最近補聴器に関しての混乱が多い父を耳鼻科に連れて行ったが、やはり耳には問題がないらしい。聞こえない聞こえない、と補聴器のコードをひっぱって壊したり、左用を右耳に入れたりしている。

昼間ホームに行くと父はいつも真っ暗な部屋で寝ている


父は他の入居者に話しかけるが、誰からも返事がない

今日は四条烏丸にある補聴器センターに行き、修理をしてもらった。6000円ちょっとの修理代は福祉で補助してもらえるそうで、書類を区役所に持って行かないといけない。


この夏3回行った補聴器センター

その書類を作ってもらったあと、銀行巡りをする。

祇園祭の飾り付けがしてある四条通
歩道の幅が最近2倍になった


こんな日は地下鉄1日乗車券を買うので、つい地下鉄沿線のお寺にでも行きたくなる。

帰りません 元取るまでは 六百円

地下鉄の駅でジャイアンツの試合の行方を見たいが、WiFiがなかなかつながらない。

WiFiは 弱くて全然 使えまへん

それにしても乗車券にはもう少し祇園祭とかお寺とかの写真を使えないものか、といつも思う。

京都なら も少しマシな 券にしや

東京の地下街は『駅ちか』というネーミングがされているが、京都の地下街は『古都ちか』だ。

古都ちかに 『ドアちか』サイン うまいやん

今日は涼しかったのでアプの部屋にエアコンをつけずに出かけて来たのが気になり、お寺に行くのはやめてとっとと帰宅することにした。


乗車券 一日使た(つこた) ことないわ

『ないわ』は『い』のところでトーンを上げてな〜

2015年7月4日土曜日

ときめき

家の修理はほぼ終わり、あとは外壁のペンキ塗りだけになった。

和室の壁を新しくし、障子を張り替えた

襖も張り替えた
階段下の収納庫のベニヤの戸は家の沈下に合わせて
上部分を削ってしまっていた


新しく襖に替えた

表庭 BEFORE

表庭 AFTER

父の物もかなり捨て続け、90%以上はゴミとして消えたと思う。とにかくときめかない物には別れを告げるべきらしい。かわいそうだがほとんどの父の持ち物は捨ててしまった。

2年前には業者に2トントラックでゴミを処理してもらった

父はもう覚えていないのだから、と思うのだがやはりひどい仕打ちをしているような気もしてしまう。

カメラが趣味の父はカメラ年鑑も
40年分保存していた

リビングルームも床が見え始めた。

リビングルーム BEFORE

リビングルーム AFTER

父はこの時計の一つ一つにときめいたのだろう。



しかし、もう父は一つとして覚えていないはずだ。



そう思うと寂しくもある。

一つだけとっておいて、あとは捨てた

カリフォルニアに帰ったら私も物を捨てよう。



一つ一つ『ときめくかどうか』と自分に聞いてみるのだ。

ときめかん・・・が?

2015年7月3日金曜日

脳ドック結果

さて、お医者さんの開口一番の『物忘れ外来には通っておられますか?』で目の前が真っ暗というか、やっぱり・・・という気持ちになった。

お医者さんの話は続く。


MRIの画像は頭を輪切りにして写すわけですが、それぞれ3通りずつ撮っています。この灰色のところが脳なんですがね。一応1センチ刻みで輪切りにしていまして、これが右目、そしてこちらが左目ですね。そして耳の位置、鼻の位置、と説明は続く。

大隊50代後半ぐらいから隠れ脳梗塞が出てくる場合が多いんですが、xxさんの場合脳はとてもきれいですね。60を過ぎると皆隠れ脳梗塞がありますが、今のところ心配はないとおもいます。

「動脈の詰まりの程度」は数値が低いほど詰まっているということらしい


血管も今日の時点では非常にきれいに流れていますし、こぶとかもありません。ただ、MRIで見えるのは直径1ミリまでの血管で、それより細い毛細血管は見えません。そういう意味では100%の血管が大丈夫ということではありません。

首の血管ですが、普通は左右2本と後ろの椎骨に2本、計4本の頚動脈があるんですがxxさんの場合は3本しか見えないんです。左側の椎骨の血管が発達していて、右側の4本目は見えません。だから3本の血管で頭全体に血液を流していますが、どれも非常にきれいです。これは生まれつきのもので異常なのではありません。正常のバリエーションというか・・・

さて、物忘れに関してです。アルツハイマーに特徴的な萎縮があるかという計算式があるのですが、xxさんの場合1.00%以下、つまり萎縮はほとんどありません。高齢者の方のように側頭葉の萎縮が進むと数字は正確に出るのですが、xxさんのように萎縮がない方だと最高1%というように大きめに出ます。が、非常に萎縮のないきれいな脳です。

病院は清潔で皆とても感じ良い


ただ残念ながら、今萎縮がなくても将来アルツハイマーにならないとは限らないので、心配なら2、3年に一度検査するしかないですね。認知症のうちの半分は脳血管性のものと言われているので、隠れ脳梗塞を増やさないということで半分は防げるということですね。一番大事なのは血圧です。朝一番に血圧を測るということが大事だとおもいます。

血管の硬さは50代前半ということで、まあかろうじて実際の年齢よりは少しだけ若いというところ。結局最初のお医者さんの「物忘れ外来には通っていますか?」という質問は何だったのか。一安心しても翌日には血管にこぶができる可能性もあることが、こういう脳ドックを受ける落とし穴でもある、と聞いたこともある。

脳ドックは病院にとっては儲かる検査だそうで、お医者さんの言葉も「脳がきれい」「血管がきれい」と必要以上に褒め口調になっていると感じた。

それでもやはりホッとする。

途端に検査費用がもったいなく思えたのでした

2015年7月2日木曜日

叡山電車と脳ドック

次男からテキストメッセージが送られて来た。『もう脳ドックに行った?』という質問である。ほう〜、母親のことが心配なのか、優しい子だのぅ、と思っていると『もし認知症が始まっていたら、それは家族性認知症なのかどうか因子を調べておいて。』とメッセージは続いた。

つまり、母の最近のボケ具合を見ていると若年性認知症なのではないか、それなら自分にも遺伝子が受け継がれているのではないか、と考えたらしい。それほど私の物忘れは最近目に余るほどなのだ。ノート型パソコンで何かを検索しよう、と蓋を開ける。開けた時にはもう何を検索しようとしているのか忘れている。

だから日本で脳ドックを受けることにした。手軽に受けられるようだし、やっぱり日本語で説明してもらう方がよく理解できる。友人が3月に脳梗塞を起こしたところだし、血管の狭窄なども調べてほしい。一番気になるのは勿論物忘れだ。父も祖父もアルツハイマーを発症しています、私自身物忘れがひどいので脳の萎縮の程度を調べてください、と問診票には書いておく。

脳ドックは叡山電車の茶山駅から歩いてすぐの病院で受けた。昨日から食べ物にも気をつけていたので、出町柳にある大好きなお店『点』での1050円のランチもパス。叡山電車に乗る。

叡山電車出町柳駅
電車はまだICカードに対応していない

出町柳から茶山駅までは2駅4分なのに210円
日本一高い電車なのだそう(ワンマンカー)

このひなびた雰囲気の電車も外国人観光客が多かった

病院では応接室のような部屋に通され、検査着に着替える。部屋にはお茶、コーヒー、雑誌が数冊用意されている。最初の検査はMRIだ。検査技師からMRIの機械はものすごく大きな音がするので、びっくりしないでください、検査は40分間ですと説明を受ける。40分という時間にびびったが、実際の検査が始まった途端『これは無理』と思った。

応接間のような部屋で待つ

頭を一切動かすことができない、顔の前まで迫ったチューブの閉塞感、呼吸が苦しい、喉もいがらっぽい、何よりもすさまじい大音響。手に握った緊急ブザーを何度となく意識する。それでもしばらくすると音にも閉塞感にも慣れた。音はドンドンドン、ピピピピピ、トントントン、というようにどんどん変化する。検査後看護師さんに「ここは脳神経外科なので普通のMRIよりずっと音が大きいんですよ。びっくりされたでしょう?」と言われた。びっくりなんてもんじゃない。大音響が始まるたびにチューブの中で飛び上がっていた。

その後は両手首と両足首に血圧計をつけて血液年齢の検査。心電図。血液検査と続き、1時間半後にはお医者さんとの面談。検査結果の報告がなされるのだ。診察室に入った途端にお医者さんに言われた。

「え〜っと、物忘れ外来には通っていらっしゃるんですか?」

続く・・・

日本一高い電車は
日本一にぎやかな内装の電車でもある