2014年1月20日月曜日

冷えのぼせ日記

1月18日土曜日

このところ『冷えのぼせ』症状がひどくなってしまった。ホームの父の部屋、伊勢丹、カフェなどなど暖房が効いていて天井の低い所に入ると、顔が真っ赤になる。真っ赤になるだけならいいが、同時に頭が爆発しそうな、前頭葉がツンツンした感じというか、わけがわからん、といった状態になる。心臓が痛くなる。

最近の必需品
5本指ソックスと
冷え取り君(足湯器)
これは危険かもしれない、と感じる。そのうちどんどん具合が悪くなり呼吸が苦しくなってくる。大体が寒い所からこうした暖房の強い場所に入ると感じるから、気分が悪くなったら外に出るしかない。もしかして気のせいなのかもしれない、父と同じように不安が高じて身体に出てしまうのだろうか、と思ったりもする。

昔なじみの場所は
くつろげるらしい
が、今日は父を補聴器センターに連れて行かないといけない。四条烏丸にあるこのお店までの道のり、父は耐えられるのか。補聴器センターでは時間がかかるだろうから、文句を言い続けるのではないだろうか。などなど考えると面倒だが、この前の夜用補聴器修理事件で懲りたので、昼用も早く作っておきたい。

車が補聴器センターに近づくと、父は四条通りは左に曲がって最初の道を右に曲がらないと、一方通行で行かれない、などなど運転している姉に指示する。やはり何度も通った場所だから、よく覚えているらしい。

耳栓を作るために型を取る
父は補聴器センターが懐かしかったのか文句を言うこともなく、長いテスト時間にも耐えた。結局新しい補聴器と耳栓部分で22万円也を注文する。このところ眼鏡を作っても使わない父が、果たしてこの新しい補聴器を使うのだろうか。

ホームに帰って車椅子に座る直前に父はバランスを崩して、隣にある車椅子で頭を打つ。オロナインを塗ってあげて帰ることにした。そのことを心配して夜また来てくれと電話がかかって来るのではないか、と思ったがかからず。


1月19日日曜日

朝起きて外を見たら雪が積もっていた。このところの寒さがつらくてたまらない。父が死んだあとこの家を片付けたら、二度と京都には戻って来ない、と心に誓う。


父のことを思い出すのはつらい。それに、ここ数年の夏の暑さと冬の寒さで体調を崩すことが多くなった。温暖なサンノゼから厳しい気候の京都に身体が順応できなくなってしまっている。

伏見稲荷、銀閣寺、南禅寺、東福寺などなど美しいとは思うが、お寺を見るために帰って来なくても不幸だとは感じないだろう。などと余りの寒さに少しいじける。

御池のカフェにランチを食べに行くが、やはり食べ終わる頃にはのぼせてしまって苦しい。家に帰ることにした。2時にドッグトレーナーが来る予定なのだ。今日は2度目のレッスンだが、前回のレッスンのことは姉から様子を聞いただけだ。感動するほどアプがいい子だった、ということとトレーナーの女の子がかわいい、ということ。

トレーナーは1時55分に来た。姉が言う通りかわいい。なんとも言えずかわいい。男の子と見まがうほどボーイッシュで、声も低いが素直そうであっさりした顔ですぐ気に入った。トレーニングもうまくて性格が良さそうで、こういう子がうちの息子の嫁になってくれたらなあ、などと思う。

アプとの生活で一番気になるのは、横で何かを食べるとほしがるので、アプのいない所で食べないといけないことだ。アプと一緒にテレビを見ながらおやつを食べたりしたい。それに、アプのスペースに入ろうとすると、アプは柵の内側でぴょんぴょん跳ぶのでやめさせたい。食べ物を持つ手を襲うのも困る。

トレーナーは教えてくれる。まずアプのスペースに入る時、柵のゲート部分を開けながらアプの顔をじっと見る。アイコンタクトをしてアプが跳びはねている時は決して中に入らない。アプがオスワリかフセをした状態になったら初めて入る。そんなことができるのか。

トレーナーが試すとアプはフセをして待つ。こんな賢そうな表情のアプを見たのは初めてだ。


次はアプの隣に座ってあられを食べる練習。アプはほしがってまとわりつくが、その時手ではらったり、ダメと言ったりしてはいけない。ただただ無視すること。不思議や不思議。アプがすぐ理解してほしがるそぶりをやめて、姉の膝の上でちゃんとおとなしく待つようになった。すごい!

姉の左手にはあられが載っている
が、アプは『それが何か?』という表情をする

来週の木曜日、トレーナーに10時間預けて社会性を身につける、などの訓練をしてもらうことにした。それがうまくいけば週2ぐらいで預けて訓練してもらう可能性も話す。レッスンのあとアプは延々と寝る。どうも疲れたらしい。

それにしてもレッスン中足が冷えて顔がのぼせ始めた。立っているのもつらい。めまいもするし体調の悪さがピークという感じ。このまま心筋梗塞か脳梗塞でも起こすのではないか、と本当に不安。夜は父の所に行く元気もなかった。姉が6時半頃行く。父は穏やか。


1月20日月曜日

朝から足湯をする。やはり体調が悪い。体調が悪い▷日本で病気になるかもしれない▷保険がないので、ちゃんとした治療を受けられないかもしれない▷アメリカに帰れないかもしれない、というような構図がいつも頭にある。精神的なものなのかもしれない、とまた不安になる。本当に体調が悪いのだろうか。頭の中だけで起きていることなのか。

今朝は氷点下3度だ。トイレに行くのも寒い。玄米餅で作ったお雑煮を食べる。とにかくだるい。今日から新しい試みをすることにした。父の所に早めの時間帯に行くのだ。3時頃ならまだ明るいからホームまで歩いて往復できる。冷えのぼせは下半身の血流が悪いことが原因なのだから、足腰を鍛えないといけない。

3時過ぎにホームに行くと、父が食堂に座っていた。スタッフの話では、新しい先生のリハビリを受けている最中に、娘に来てほしいと言い始めて先生を拒絶したようだ。松本先生のように、おしゃべりをしながら父をリラックスさせる、ということができない人なのだろう。無理もない。父はむずかしいのだ。


部屋に一緒に帰り、和菓子とお茶でリラックスさせる。アルツハイマーは運動しながら脳トレをすれば防げる、という新しい知識を父に伝えて一緒に運動する。そして100から7をひかせる。父は93、86、69、と3つ目で間違う。これはなかなかむずかしいのだ。自分の中で7ずつひいていかないといけないのだから。100から7をひくと93。では93から7をひくと答えは?というように数字をリピートしてはいけない。100から7ひいて、次はその答えから7ひいて、またその答えから7ひいて、とリードしていかないといけない。

では次に野菜の名前を覚えているだけ言ってください、という問題を出す。確か1年前父は20ぐらいすぐ言えたはずだ。が、今日は「白菜、きゅうり、なす」で詰まる。その後「つつじ、椿」などと言う。やはりアルツハイマーが進行したのだろうか。

1時間半父とおしゃべりしたあと、スタッフに夜の着替えと補聴器交換の確認をお願いします、と頼んで帰ることにする。

そういえば、今日の午後突然暖かくなったせいか、体調が一気に良くなったのを感じる。良かった。気のせいではなかったのだ。やはり寒さに身体がついて行けなかっただけなのだ、と安心する。喉元過ぎればなんとやら、で安心してしまわず、これからは足腰を鍛えるために運動しよう。

本日のささやかな贅沢
マクドナルドのカプチーノ
190円也