2013年5月15日水曜日

日本語の発音

最近NHKのニュースを聞いていると、アナウンサーの発音が耳につくことが多い。SHの発音がSに、CHの発音がTSに、Jの発音がZになっていることが多い。例えば大げさに言うと『つぃかてつはずうじにすっぱつすぃますぃた(地下鉄は10時に出発しました)』に近い発音。これを聞いている人たちはイライラしないのか。気にならないか、と姉に聞いた。姉にはその違いが聞こえないと言う。

日本にいる友人Aにも聞いてみたがやはりわからない、と言う。これはそういう発音に慣れてしまっているのか、それとも同じように感じる日本人はいるのか。今度色々な人に聞いてみたいと思っている。

何故こんなことを突然思い出したか、と言うとアダルトスクールの生徒たちの、単語クイズの採点をしていたからだ。


このところ体調が悪かったが、夕べから回復し始めたのを感じた。やはり時差ぼけだったのか。前回も帰って10日目に突然回復したのを感じた。前回も今回も何かがパチンとはじけたように、『あ、治った』と突然感じたのだ。まるで13日の夕方6時37分に治りました、というような。とにかく体調が良いのは嬉しい。

今日はクラス前にモールに行った。ショッピングをしたいわけではなく、ちょっと気分を変えて予習をしようと思ったのだ。いつものカフェに行く。

コーヒーを飲みながらまず韓国人のジェーンさんの答案を見る。ジェーンさんの答えには笑ってしまった。

日本往復の飛行機では、韓国人のキャビンアテンダントが日本語のアナウンスをすると、韓国人だなとわかる。何故なら「当機はあど30分ほどで、関西空ごうに到ぢゃくいだします。ありがとごじぇました。」というような発音をするからだ。

ジェーンさんの発音も同じような特徴がある。先週の授業では何度も何度も発音の矯正を試みた。『全然おいしくありません。』が、どうしても言えない。『じぇんじぇんおいしくありまぜん。』となる。

なんと答案も同じだったのだ。時々はドキドキ、全然はジェンジェン、たくさんはタグサンになっている。どんなに直してあげても、頭の中ではジェンジェン、ドキドキ、タグサンでインプットされているのだ。なんともおおらかで楽しい人だ。


ルーマニア人のダニーさんは文字もきれいだし、毎回100点。彼は発音も完璧だ。ルーマニア語の発音は日本語に似ているので、とても話しやすいとダニーさんは言う。


さて、モールからアダルトスクールに行く。まだ授業まで20分あるので、ジャイアンツの試合をiPhoneで見る。今日は6−2で負けている。授業が始まるので試合が見られないが、今日はまあいいか、と諦められる。


今学期は夕方6時から8時の授業。前学期は冬時間の7時から9時だったので、夜の授業という印象だったが、今は終わってもまだ明るい。

最近クラスに入って来た中国人のチさんは、一番発音の矯正がむずかしい生徒だ。かなり日本語はしゃべれるし、漢字が書けるので生徒の中ではよくできる方だ。しかし発音は別。


『先週』は『せんすう』、『食事』は『しょくし』、『静か』は『しすか』、『暑い』は『あとぅい』、『百』は『じゃく』と発音する。何度も何度も一緒に発音練習をする。が、全く変化なし。日本語は聞くのもむずかしいらしく、教科書という言葉だと『う』が全く聞こえないそうだ。『きょかしょ』としか聞こえないらしい。なんだか中国人が日本語を話す時の癖のパターンが理解できる。

帰ってからシャークスの試合を見る。SJシャークスはアイスホッケーのチーム。今プレーオフをしている。今年はオークランドのゴールデンウォリアがバスケットボールのプレーオフに出ている。シャークスもウォリアも今日は負け。ジャイアンツも負けたので、家の中はなんとなく『おもしろくない』ムードが漂っている。

さあ、寝ようかと思ったら長男がきれいな箱を持って来る。「母の日に渡すのを忘れてたから。」と。Better late than never.という英語の言い回しがある。遅くなっても、全然何もしないよりはいいんちゃうか、というような意味である。


が、息子よ、一度でいいから母の日に間に合うように、プレゼントくれませんかね?