2013年4月17日水曜日

父と病院に行く

今父は2ヶ月に1度精神科医を受診している。この精神科医の森先生は名医として有名で、日本全国から受診に来る患者で待合室はいつも混み合っている。

今日は父の受診に付き添った。朝11時に家を出て父のホームに行く。父が長時間外出する時に必要なものは、アイスノン。暑さに弱い父は病院の待合室などでは顔がほてる、頭が痛いと必ず言い始める。その時顔を冷やすために、アイスノンは必須アイテムだ。


今日は待合室で長時間待つ事を予想して、おまんじゅうと新しいノートも持って行く。予約は1時。ホームに行き父を着替えさせて、タクシーで病院に向かうという計画。


ホームに行く前にジャイアンツの試合をチェック。なんと今日は9−1で負けている。ま、今日は試合を見られなくても仕方ないか。

今日の最高気温は24度。11時なのにもう暑い。道ばたに咲く野草も春らしいというよりも、初夏の花のようだ。


ホームに着いた。父は毛糸の帽子、冬物のポロシャツ、フリ
ースのジャケット、フリースのベストを着ている。ポロシャツの下には冬の長袖の下着を着ている。まずこれを半袖の下着に、そして春物のポロシャツを上から着る。布のバックにはフリースのベストと毛糸の帽子を入れる。父は寒いとジャケットも着た。

ホーム玄関

タクシーを25分待って、やっと乗り込んだのが12時半。もうそろそろ車に乗ると暑くて暑くて我慢できないと言い始める時季だが、今日は幸いにも少し曇っているので、父は何も言わない。

病院に着いたのは12時40分。待合室には10人ぐらい座っている。まずは椅子に座って父に何か飲み物を買おうか?と聞く。飲みたいという父に自販機で野菜ジュースを買う。


半分飲んだ父は変な味で気分が悪いと言い始める。口直しに今度は自販機でお茶を買って来る。患者が森先生の診察室に入ると当分出て来ない。30分どころか45分ぐらい出て来ない人もいる。

2時になった。父におまんじゅうを薦めると食べるということ。お茶とおまんじゅうで少し時間つぶし。そのうち暑い、何故か暑くてたまらん、と言い始める。足が暑いという父にソックスを脱ぐように言うが、それでもまだ暑い、気分が悪いと父は他の事が考えられない状態になっている。

素足をアイスノンに載せたら?というと、おお、それはいいアイデアだ、と靴の上にアイスノンを載せてその上に足を載せる父。それでもまだ気分が悪い、暑い暑いと繰り返す父に、今度は自販機で冷たいお水を買う。


寒い日、猫が暖かい日だまりを探すように、父は待合室の中をあちこち移動して座ってみる。少しでも涼しい所を探しているのだ。やっと少し涼しいと感じる所を見つけて座っている。
名前を呼ばれたのは3時半。森先生の診察室に入る。この先生のすごいところは1度診察をすれば患者の名前、病状、家族構成、今の状況などなど全て把握してしまうところだ。


先生は父に「どうですか。」と声をかける。父はにこやかに「はい、全てうまく行っています。ただ暑くなって来たので顔がほてるのが困るんですけどね。それでも、毎週火曜日にあるわいわいなんとかという(わいわい広場)所で、私が一番足を高くあげられるんです。それから勉強の面でも誰よりも漢字を知っています。」と自慢する。

このあと父の新たな問題、そしてそのことに関しての森先生の診断について書きたいが、今日は疲れたのでまた明日アップデートすることにしよう。

疲れたので帰りは歩かず電車で帰った。ホームから見えるのが父のホーム。

かなりひなびた雰囲気の駅
右手に見えるのが父のホーム